ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[1月20日(金)~22日(日)]

2012-01-24 23:56:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 You might think but today some fish. 
 (言ふまいと思へど今日の寒さかな)
 ・・・ですなー。
 
 「戦後キネマ旬報 ベスト・テン全史 1946~2002」に<映画人が選ぶオールタイムベスト100>の日本編&外国編が載っています。同点がある関係で、日本編は119本、世界編は139本が選定されています。私ヌルボが観た本数を数えてみると、日本編が90本、世界編が93本でした。
 で、今日は世界編94番目の作品「アパートの鍵貸します」を観てきました。あの<午前十時の映画祭>です。映画関係サイトのレビューを見ると、この作品はすこぶる好評のようなのですが、私ヌルボとしては、期待が大きすぎた分、今ひとつかな、という感想。あるレビューにも書かれていたのですが、自分のアパートを職場の上役の情事のために貸す、またそれが昇進につながるという基本的な設定が当時どれほど自然だったのか、という疑問が払拭しきれなくて・・・。「J.レモンの演技を、S.マクレーンの可憐さを、ワイルダーの演出を堪能すればOK」ともありましたが、どうも演出も演技も過剰気味に思えました。S.マクレーン可憐さは○です。
 韓国映画については、今回は書くべきネタがなく、残念。

         ★★★ Daumの人気順位(1月24日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①折れた矢(韓国)  9.7(1176)
②オペラ座の怪人 25周年特別公演  9.5(84)
③白いジャングル(韓国)  9.4(34)
④猫おどり(韓国)  9.4(68)
⑤私の選択 – 忘れられたカバン その終わらない物語(韓国)  9.3(29)
⑥古い人力車(韓国)  9.3(53)
⑦コアラ・キッド:英雄の誕生(韓&米)  9.0(55)
⑧パーフェクト・ゲーム(韓国)  9.0(1062)
⑨ダンシング・クィーン(韓国)  8.9(553)
⑩ミンク・コート(韓国)  8.9(24)

 ①、⑧、⑨、⑩が新登場。すべて韓国映画です。
 ①「折れた矢」、大手の作品でこの高評点はすごいです。内容等は後述。
 ⑧、⑨も後述します。
 ⑩は昨年の釜山国際映画祭での上映作。入院中の母は昏睡状態。長女と長男は安楽死させようとするが、次女は大反対。その次女の秘密を感づいていた家族たちは次女を締め出して延命治療を中断しようとするが・・・。宗教の問題と関わっているようです。原題は「밍크코트」、英題は「JESUS HOSPITAL」。

【専門家による順位】

①自転車に乗った少年  8.2(4)
②紫(韓国)  8.0(2)
③古い人力車(韓国)  8.0(1)
④奇跡(日本)  7.8(6)
⑤折れた矢(韓国)  7.7(7)
⑥ミッション:インポッシブル  7.6(5)
      ゴースト・プロコトル
⑦ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)  7.3(3)
⑧豚の王(韓国)  7.0(5)
⑨ドラゴン・タトゥーの女  7.0(4)
⑨ル・アーヴル  7.0(4)
⑨神々と男たち  7.0(4)

 新登場は①と⑨「神々と男たち」の2作品。
 ①については後述します。
 ⑨「神々と男たち」は昨年(2011年)3月日本で公開されました。韓国題は「신과 인간(神と人間)」です。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月20日(金)~22日(日)] ★★★

         トップの「ダンシング・クィーン」など初登場が6作品

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ダンシング・クィーン(韓国)・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・508,834・・・・・・・・・・・・632,828・・・・・・・・・4,860・・・・・・・520
2(新)・・折れた矢(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・384,477・・・・・・・・・・・・477,840・・・・・・・・・3,650・・・・・・・399
3(新)・・センター・オブ・ジ・アース2・・・・・・1/19 ・・・・・・・・・・・・・327,367・・・・・・・・・・・・373,602・・・・・・・・・3,208・・・・・・・392
         神秘の島
4(1)・・長靴をはいたネコ ・・・・・・・・・・・・・・1/11 ・・・・・・・・・・・・・287,258 ・・・・・・・・・・1,199,605 ・・・・・・・10,412・・・・・・・450
5(2)・・ミッション・インポッシブル・・・・・・・12/15 ・・・・・・・・・・・・・151,341 ・・・・・・・・・・7,186,983 ・・・・・・・54,766・・・・・・・450
         ゴースト・プロコトル
6(新)・・ペース・メーカー(韓国)・・・・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・126,710・・・・・・・・・・・・193,106・・・・・・・・・1,409・・・・・・・418
7(新)・・ネバー・エンディング・ストーリー(韓国)・・1/18・・・・・・・・・88,767・・・・・・・・・・・・139,164・・・・・・・・・1,029・・・・・・・267
8(新)・・幸せへのキセキ ・・・・・・・・・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・・77,912・・・・・・・・・・・・106,823 ・・・・・・・・・・764・・・・・・・236
9(4)・・ドラゴン・タトゥーの女・・・・・・・・・・・・1/11・・・・・・・・・・・・・・・47,578・・・・・・・・・・・・349,275・・・・・・・・・2,738・・・・・・・151
10(3)・・ワンダフル・ラジオ(韓国)・・・・・・・・1/05・・・・・・・・・・・・・・・31,130・・・・・・・・・・・・891,956・・・・・・・・・6,575・・・・・・・150
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 ベスト10のラインナップが大きく変わったのは旧正月休みと関係あるかも・・・。新登場6作品中韓国映画が4つもあります。
 1位「ダンシング・クィーン」、原題は「댄싱퀸」です。往年の<新村(大学街)のマドンナ>といわれたジョンファ(オム・ジョンファ、そのまんまの役名)、憧れのダンス歌手になれるというチャンス到来、弁護士の夫ジョンミン(ファン・ジョンミン、そのまんまの役名)に内緒で夢の実現へ挑戦を始めるが、その夫もソウル市長候補として出馬することを告げる。「10代から50代まで胸中の夢を忘れて生きたすべての人のための最強コメディ映画」とのふれこみ。ふーむ。私ヌルボの夢は何か、とふと考えてみるに、とりあえずは美味しい和菓子を食べたいかなと・・・。
 2位は、5年前韓国社会に衝撃を及ぼした<石弓テロ事件>に基づく映画。2007年1月15日に起こったこの事件は、教授復職を求めた裁判で敗訴となった金明浩(キム・ミョンホ)前成均館大学数学科教授が、この判決を不服として、判事の自宅アパートで待ち伏せして石弓(クロスボウ)で判事を射たというもの。判事は矢を腹に受けたが、生命に別条はなかったとのことです。大学入試問題の誤りを指摘した後不当に解雇されたと金明浩教授。実際に矢を撃ったことがない潔白を主張し、裁判は難航する。しかし決定的な証拠のはずの「折れた矢」は行方が不明? アン・ソンギ主演かー、観てみたいなー。原題は「부러진 화살」。
 3位、ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を映画化した「センター・オブ・ジ・アース」(2008)の続編。日本公開は3月31日。公式サイトは→コチラ。韓国題は「잃어버린 세계를 찾아서 2:신비의 섬(失われた世界を訪ねて 2:神秘の島)」。
 6位、「ペース・メーカー」といっても心臓の方ではなくてマラソンの方。ラビットともいいますね。30kmまでしか走らないペース・メーカー役のランナー(キム・ミョンミン)が初めて自分だけのために42.195㎞の完走に挑戦する。彼をペースメーカーに起用する国家代表チームの監督に、ここでもアン・ソンギ。がんばるなー。原題は「페이스 메이커」。メーカーじゃなくてメイコです。
 7位の主演男優はオム・テウン。姉弟とも目立ってますねー。30歳を過ぎて弟夫婦の家に居候している半ばペクス(白手)=プータロー。相手役のチョン・リョウォン演ずる銀行員は反対にキッチリ立てた計画の下に生きている女性。そんな2人が偶然同時に病院で余命わずかとの宣告を受けて・・・。オム・テウン「250万越えればチョン・リョウォンと結婚する」チョン・リョウォン「オム・テウンにだまされてキスシーンのNGを何度も」←これらの発言は宣伝の範囲内? 原題は「네버엔딩 스토리」。
 8位。2人の子供を抱えたシングルファーザーのコラムニスト(マット・デイモン)は、人生と家庭を修復しようと仕事を辞め、休園状態にあった動物園を購入し、約1年かけて再開させる。スカーレット・ヨハンソンが飼育員をやるのかー。韓国題は原題に忠実に「우리는 동물원을 샀다(私たちは動物園を買った)」。日本公開は今年6月。

          
    【「折れた矢」のポスター。クロスボウ、恐いなー! 赤い字は「この男の憤怒に注目しろ」。 】

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・自転車に乗った少年・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・・・・・・・・4,082・・・・・・・・・・・・・・5,675・・・・・・・・・・・45・・・・・・・・・20
2(2)・・奇跡(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/22 ・・・・・・・・・・・・・・・1,440・・・・・・・・・・・・・32,817・・・・・・・・・・253・・・・・・・・・16
3(1)・・The Swell Season・・・・・・・・・・・・・・1/12・・・・・・・・・・・・・・・・1,247・・・・・・・・・・・・・・8,246・・・・・・・・・・・64・・・・・・・・・18
4(3)・・Barney's Version・・・・・・・・・・・・・・・1/12・・・・・・・・・・・・・・・・1,119・・・・・・・・・・・・・・5,840・・・・・・・・・・・45・・・・・・・・・16
5(4)・・チコとリタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/05 ・・・・・・・・・・・・・・・・・846・・・・・・・・・・・・・・8,932・・・・・・・・・・・72・・・・・・・・・13
                                      
 1位の「自転車に乗った少年」は第64回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したベルギーのダルデンヌ兄弟監督作品。児童施設で暮らすシリル少年は、美容師のサマンサと出会い、いつしか週末を彼女の家で過ごすようになるが、いつものように自転車で町を走っている時についに父親を発見する。しかし少年は再び父親に拒絶される・・・。韓国題は「자전거 탄 소년」。日本では今春公開。公式サイトは→コチラ
コメント (2)
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