ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [11月25日(金)~11月27日(日)]

2016-11-29 23:42:15 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
         
 25日午前4時になんとか仕事を片付け、ほとんど寝ないまま6時前家を出て羽田空港へ(アシアナ8:40発)。旅行の中身は次の記事に回しますが、その日から3連泊したソウルのホテルが乙支路4街(ウチルロサガ)のベストウェスタンプレミアホテル国都(ククト)。とても覚えられない名前ですが、行ってみると表示はホテル国都だけでした。(上左) ここは以前は国都劇場という映画館(1999年閉館.上右)で、建物の横(南側)にある碑石(右)には「1936年黄金座として開館した」とありました。ウィキペディアの説明(→コチラ)とはかなり内容が違っていますが、そこらへんは私ヌルボ、まだ検証していません。
 チェックインの時、「国都劇場の頃のものが何か残ってませんか?」と尋ねたら「残ってません」とのこと。あーそうですか。ちょっと何か残しておいてほしかったなー。
 
 23日は朝日ホールで「私たち」を観ました。小学生の女の子の微妙な友人関係と心の動きをよくとらえているなーと思いました。後のトークでユン・ガウン監督が語ったところによると、この映画のソン(主人公の女の子)より年は上だったけれど同じような経験をして、いつか映画にしようと思ってきたそうです。ただ、このような仲間はずれ外れ・陰口・告げ口等々のような要素は女の子特有のものなのかなーとも思いました。私ヌルボのような男の子の世界とはちょっと違うみたいな・・・。
 さて、このユン・ガウン監督、私ヌルボがソウルに出立した25日に発表された青龍映画賞(→コチラ)で新人監督賞を受賞しました。「私たち」の日本での一般劇場公開(来年)も決まったそうでよかったですね。

 で、その青龍映画賞の作品賞では他の有力候補作品を押しのけて「インサイダーズ/内部者たち」が受賞。主演男優賞もその主演のイ・ビョンホンでした。主演女優賞は「お嬢さん(アガシ)」キム・ミニでしたが、これは観てないのでなんとも・・・。(「哭声/コクソン」とともに来年3月に日本とのこと、楽しみです。)

 先週は「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(11月29日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) オー・マイ・パパ(韓国)  9.83(190)
②(-) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.79(77)
③(3) シーソー(韓国)  9.68(52)
④(2) スンジョン(従順)(韓国)  9.66(53)
⑤(-) オアシス:スーパーソニック  9.60(162)
⑥(4) おばあちゃんの遠い家(韓国)  9.46(132)
⑦(7) 自白(韓国)  9.38(2,491)
⑧(8) 学校に行く日  9.33(58)
⑨(-) 《ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット』》  9.31(54)
⑩(9) KING OF PRISM by PrettyRhythm(日本)  9.29(1,287)

 今回の新登場は②⑤⑨の3作品です。
 ②「ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン」は、2014年にロンドンのプリンス・エドワード・シアターで行われた名作ミュージカルの公演。韓国題は「미스 사이공: 25주년 특별 공연」。日本公開は来年3月です。
 ⑤「オアシス:スーパーソニック」は、2009年に解散したイギリスの人気ロックバンド・オアシスをめぐるドキュメンタリー。バンドの中心的な存在だったリアム&ノエルのギャラガー兄弟を中心に、彼らの軌跡と音楽を検証します。韓国題は「슈퍼소닉」日本公開は12月24日です。
 ⑨「《ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット』》」は、ベネディクト・カンバーバッチ主演で行われたナショナル・シアターでの公演ですが、日本では今年1月に公開されています。韓国題は「햄릿」です。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) キャロル  8.96(13)
②(2) ヘル・オア・ハイ・ウォーター  8.10(10)
③(3) ラヴニール  8.00(6)
④(4) ベルヴィル・ランデブー  7.83(8)
⑤(5) 自白(韓国)  7.67(10)
⑥(6) ひつじ村の兄弟  7.39(9)
⑦(7) あなた自身とあなたのもの(韓国)  7.31(9)
⑧(8) 恋物語(韓国)  7.17(6)
⑨(-) オアシス:スーパーソニック  7.16(2)
⑩(9) ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅  7.13(8)

 今回の新登場は⑨「オアシス:スーパーソニック」だけです。この作品については上述しました。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月25日(金)~11月27日(日) ★★★

         「ファンタスティック・ビースト~」が連続トップ。
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・ファンタスティック・ビーストと・・11/16・・・・・・・・・896,047・・・・・・・・・・・3,393,997・・・・・・・・29,100・・・・・・・・1,159
       魔法使いの旅
2(12)・・兄貴(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・11/24 ・・・・・・・・・・804,557・・・・・・・・・・・1,037,827・・・・・・・・・8,338・・・・・・・・・・993
3(3)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・・・・・10/26 ・・・・・・・・・・103,783・・・・・・・・・・・5,380,059・・・・・・・・46,978・・・・・・・・・・445
4(2)・・隠された時間(韓国) ・・・・・・・・11/16 ・・・・・・・・・・・43,776・・・・・・・・・・・・・489,038・・・・・・・・・3,796・・・・・・・・・・441
5(新)・・リトルメディック:体内探検隊・・11/24・・・・・・・・・30,787 ・・・・・・・・・・・・・・32,688 ・・・・・・・・・・256・・・・・・・・・・291
6(54)・・ブレア・ウィッチ・・・・・・・・・・・・11/23 ・・・・・・・・・・・25,656 ・・・・・・・・・・・・・・38,525 ・・・・・・・・・・309・・・・・・・・・・164
7(4)・・スプリット(韓国) ・・・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・・24,734 ・・・・・・・・・・・・・746,698・・・・・・・・・6,020・・・・・・・・・・280
8(新)・・ミス・サイゴン:25周年特集・・11/24・・・・・・・・・・・13,791・・・・・・・・・・・・・・17,347・・・・・・・・・・・333・・・・・・・・・・100
9(7)・・GAMBA ガンバと仲間たち(日本)・・11/10 ・・・・・13,380・・・・・・・・・・・・・108,656・・・・・・・・・・・819・・・・・・・・・・154
10(5)・・ラッキー(韓国) ・・・・・・・・・・・・10/13・・・・・・・・・・・・10,312・・・・・・・・・・・6,969,191・・・・・・・・10,312・・・・・・・・・・158
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は2・5・6・8位の4作品です。
 2位「兄貴」は、韓国のドラマ&コメディ。柔道の国家代表コ・ドゥヨン(ト・ギョンス=EXOのディオ)は試合中に不慮の事故に遭ってしまいます。その知らせを聞いた収監中の詐欺前科10犯の兄のコ・ドゥシク(チョ・ジョンソク)は、弟の保護者であることを言い訳に1年間の仮釈放を受けます。ところが、15年間1度も連絡のなかった兄が家に帰って来たものの、保護者の役割を果たすどころか弟の生活をめちゃくちゃにしてしまうことに・・・。原題は「형」です。
 5位「リトルメディック:体内探検隊」(仮)はドイツのアニメ。冒険心一杯の12歳の少年ナノは、おじいさんが悪党の教授にだまされて怪しい薬を飲み、彼に操縦されるという事実を知ります。ナノはおじいさんを救うためにドクターXを訪ね、彼の技術で体が小さくなった「ナノ」は、ガールフレンドのリリーとカプセルに乗り込んでおじいさんの体の中ヘ・・・。果たしておじいさんの体ではどのようなことが起きているのでしょうか? 韓国題「리틀메딕:몸속탐험대」を直訳して仮題にしました。日本公開はなさそう?
 6位「ブレア・ウィッチ」はアメリカのホラー。日本でも12月1日公開で諸情報が出ているので、説明等は省略します。韓国題は「블레어 위치」です。
 8位「ミス・サイゴン:25周年特集」については上述しました。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・GAMBA ガンバと仲間たち(日本)・・11/10 ・・・・・・・・・・13,380・・・・・・・・・・・108,656 ・・・・・・・・・・・・819 ・・・・・・・・154
2(22)・・五日物語-3つの王国と3人の女・・11/24・・・・・・・・・・・8,457 ・・・・・・・・・・・・12,393 ・・・・・・・・・・・・102 ・・・・・・・・100
3(3)・・スンジョン(従順))(韓国)・・・・・・・・・11/17・・・・・・・・・・・・・・7,668 ・・・・・・・・・・・・31,153 ・・・・・・・・・・・・226 ・・・・・・・・・77
4(35)・・オアシス:スーパーソニック・・・・・11/24 ・・・・・・・・・・・・・4,385 ・・・・・・・・・・・・・6,797・・・・・・・・・・・・・・58 ・・・・・・・・・35
5(新)・・アバウト・レイ 16歳の決断・・・・・11/24 ・・・・・・・・・・・・・4,077 ・・・・・・・・・・・・・5,353・・・・・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・・・72

 2・4・5位の3作品が新登場です。
 2位「五日物語-3つの王国と3人の女」は、日本でも1日遅れの11月25日に公開されています。韓国題は「테일 오브 테일즈」です。
 4位<「オアシス:スーパーソニック」については上述しました。
 5位「アバウト・レイ 16歳の決断」は、16歳の女の子レイ(エル・ファニング)の「決断」をめぐる物語。その決断とは「男の子として生きる」ということ。それを受け止めきれない母親マギー(ナオミ・ワッツ)は動揺しますが・・・。ほー、理解あるおばあさんはスーザン・サランドンが演じるのか。韓国題は「어바웃 레이」。この作品、1年前に日本公開が予定されていましたがその1ヵ月前に中止が公表され今に至っていますが、再度公開の目はあるのか、不明。
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