▸<カンヌ受賞の是枝裕和監督を祝福しない安倍首相を、フランスの保守系有力紙が痛烈に批判>という記事(→コチラ)を興味深く読みました。文化や言論を規制・統制するのは論外ですが、自分の眼鏡にかなった人や作品しか称えないのも問題です。
▸先週は韓国のドキュメンタリー「共犯者たち」を試写会で観ました。これはまさにその<論外>を扱ったものです。李明博・朴槿恵政権時代のメディア統制(とくにTV局)がひどかったことはそれなりに知ってはいましたが、ここまで露骨で大規模なものとは思いませんでした。一方、大勢の人たちがクビを切られる等の弾圧に遭いながらも、抵抗を続けたことも、2008年以来の映像や証言をまとめたこの作品でよくわかりました。東京では6月9日(土)19:00~、なかのZERO小ホールで上映会があり(→詳細)10日(日)13:00~、立教大学(池袋)で上映&シンポジウムがあります。(→詳細)
この韓国ドキュメンタリーが日本にも無縁でないことは、シンポジウムの表題(下画像)からもうかがわれます。近年のNHK関係の人事や番組等に対しての政権側の<いろいろ>が思い出されます。
▸5月29日(火)韓国文化院で観た「漂流島」(1960)は、作品自体よりも、当時の都市景観だけでなく、女性の地位等々に対するものの考え方といった時代像がうかがわれます。具体的な内容は→コチラ参照。また韓国語・英語の字幕しかありませんが→YouTubeで視聴できます。
★★★ NAVERの人気順位(6月5日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) ダンガル きっと、つよくなる 9.63(1,380)
②(2) グレイテスト・ショーマン 9.38(12,760)
③(-) バナナソングの奇跡(韓国) 9.36(58)
④(3) 新世紀、パリ・オペラ座 9.32(19)
⑤(4) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本) 9.25(893)
⑥(5) ゴッホ~最期の手紙~ 9.20(5,208)
⑦(-) 出迎え:コーヒーショップの狼藉おしゃべり事件(韓国) 9.32(19)
⑧(8) 無門関(韓国) 9.09(89)
⑨(7) ピーターラビット 9.04(1,305)
⑩(-) 劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-(日本) 9.04(23)
⑦⑩の2作品が今回の新登場です。
⑦「出迎え:コーヒーショップの狼藉おしゃべり事件」は韓国のコメディ&ドラマ。幼い頃から苦楽を共にしてきた7人の友人たち。時が流れて今は彼らもスーツが似合う30代の大人になり、増えていく小ジワのように責任もまた大きくなりました。愉快な一方で、ほろ苦い男たちのマジメなおしゃべりが繰り広げられます。原題は「마중: 커피숍 난동 수다 사건」です。
⑩「劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-」は日本のアニメなんですが、元は「少年マガジン」の連載漫画。いやあ、私ヌルボ、最後に「少年マガジン」を読んだのは何年前か? (現在少年漫画は大人たちにどれほど読まれているのですかねー?) というわけで、例によって語る資格ナシ。韓国題は「극장판 페어리 테일: 드래곤 크라이」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 8.50(10)
②(5) レディ・バード 7.82(11)
③(7) エセルとアーネスト 7.75(4)
④(8) バーニング(韓国) 7.69(13)
⑤(9) 共同正犯(韓国) 7.67(9)
⑥(10) ゴッホ~最期の手紙~ 7.50(8)
⑦(-) 瑞山[ソサン]開拓団(韓国) 7.50(2)
⑧(-) ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 7.29(7)
⑨(-) 七月と安生 7.17(6)
⑩(-) デトロイト 7.13(8)
今回の新登場は⑩「デトロイト」だけですが、この作品は日本では今年1月公開されています。韓国題は「디트로이트」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月1日(金)~6月3日(日) ★★★
韓国の犯罪アクション「督戦[トクジョン]」が2週連続1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・督戦[トクジョン](韓国) ・・・・・・・5/22・・・・・・・・・981,401・・・・・・・3,531,134 ・・・・・・・30,279 ・・・・・・・1,531
2(2)・・デッドプール2・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・230,611・・・・・・・3,616,999 ・・・・・・・32,726・・・・・・・・・769
3(3)・・アベンジャーズ・・・・・・・・・・・・・・4/25・・・・・・・・・・71,690・・・・・・11,136,266 ・・・・・・・99,201・・・・・・・・・451
/インフィニティ・ウォー
4(5)・・トゥルース・オア・デア・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・58,495 ・・・・・・・・288,676 ・・・・・・・・2,463・・・・・・・・・341
5(6)・・ピーターラビット・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・46,044 ・・・・・・・・364,487 ・・・・・・・・2,821・・・・・・・・・428
6(4)・・ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー・・5/24・・36,938 ・・・・・202,800 ・・・・・・・・1,869・・・・・・・・・383
7(7)・・バーニング(韓国) ・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・19,829 ・・・・・・・・503,948 ・・・・・・・・4,503 ・・・・・・・・280
8(34)・・デジャブ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・18,889 ・・・・・・・・・41,906 ・・・・・・・・・313・・・・・・・・・477
9(51)・・500ページの夢の束・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・18,462 ・・・・・・・・・30,268 ・・・・・・・・・238・・・・・・・・・346
10(23)・・ちびっ子英雄 ボビー・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・11,773 ・・・・・・・・・15,097 ・・・・・・・・・118・・・・・・・・・317
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
韓国映画の2週連続1位は3月の昆池岩[コンジアム]以来です。
今回の新登場は8・9・10位の3作品です。
8位「デジャブ]」は韓国のスリラー。婚約者のウジン(イ・ギュハン)と乗っていた車で人を殺してしまったジミン(ナム・ギュリ)は、その日の夜から死んだ女性が現れる幻覚を見るようになります。耐えられなくなったジミンは警察に行きますが、自分の記憶にある交通事故は実際には起きていなかったことを知ります。消えないままの疑問の中で、彼女の日常的な恐怖は募っていきます。傍観する婚約者ウジン、そして事件後自分の周りを監視するチャ刑事(イ・チョニ)のために、ジミンはさらに最悪の状況に陥っていきます・・・。原題は「데자뷰」です。
9位「500ページの夢の束」は、アメリカのドラマ。サンフランシスコに住むウェンディ(ダコタ・ファニング)は427ページのシナリオを覚える能力があり、曜日ごとに着る服をコーディネートするファッションリーダー( ?)というユニークな少女。また「スター・トレック」が大好きで、その知識なら誰にも負けないことを自負しています。しかし、自閉症を抱える彼女は、ある理由で唯一の肉親である姉と離れて暮らしていました。ある日、ウェンディは「スター・トレック」脚本コンテストが開催されるといううれしい情報に接します。彼女はがんばって脚本作品を書き上げましたが、もう郵送では締切に間に合わいません。そこでコンテストの開かれるハリウッドまで、愛犬ピートとともに数百㎞の旅に出ることを決意します。書き上げた500ページもの脚本と、<ある願い>を胸に抱えて・・・。韓国題は「스탠바이, 웬디」。日本公開は9月7日です。
10位「ちびっ子英雄 ボビー」は等ではアメリカアニメになってますが、原題は「刺猬小子之天生我刺」という2016年の中国のアニメ。主人公はくだもの山に住んでいる勇敢で自信家のハリネズミ、ボビー。彼は山頂で行われる一番美味しい果実の王を獲得するために アナグマのスカとの対決を繰り広げて、グレーが住む鉄道橋に落ちます。友だちになったボビーとグレーは、動物商人に捕まったりしますが、結局脱出に成功し、ハリネズミ村に逃げます。ところがその後村に悪いヤツがやってきて、・・・と先の読めない物語が・・・って、え、ここからが本番だって? 韓国題は「꼬마영웅 바비」です。日本での公開はなさそう、かな?
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(28)・・スタンバイ・ウェンディ・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・18,462・・・・・・・・・・・・30,268・・・・・・・・・・・238・・・・・・・・・346
2(8)・・ちびっ子英雄ボビー・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・11,773・・・・・・・・・・・・15,097・・・・・・・・・・・118・・・・・・・・・317
3(1)・・私を月に連れてって・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・7,140・・・・・・・・・・・106,529・・・・・・・・・・・830・・・・・・・・・・94
4(新)・・セラヴィ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・6,512・・・・・・・・・・・・13,838・・・・・・・・・・・109・・・・・・・・・144
5(61)・・ホーム(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・2,945・・・・・・・・・・・・・5,300・・・・・・・・・・・・39・・・・・・・・・123
3位以外の4作品が新登場です。
1位「スタンバイ・ウェンディ」と2位「ちびっ子英雄ボビー」については上述しました。
4位「セラヴィ!」は、日本公開のフランス語映画で歴代興行収入No1のヒットを記録した「最強のふたり」の監督による新作コメディです。ウェディングプランナー歴30年のマックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、あるカップルの依頼で17世紀の城を会場にした豪華な結婚式の準備を進めていました。ところがその日に限ってウェイターやオーケストラなどのスタッフが勝手な行動に走り、ミスを連発。厳しいクライアントの容共事項は増える一方。完璧なはずだったマックスのプランは崩壊していきます。はたして結婚式は無事に終わるかどうか・・・。韓国題は「세라비, 이것이 인생!」。日本公開は7月6日です。
5位「ホーム」は韓国の家族ドラマ。14歳の少年ジュノ(イ・ヒョジェ)のところに、ある日突然空から家族たちが降ってきました! 弟のソンホ(イム・テプン)、ソンホのお父さんウォンジェ(ホ・ジュンソク)、ウォンジェの娘ジヨン(キム・ハナ)まで。新しい家族ができたジュノは毎日幸せいっぱい。息子のようにジュノの面倒を見てくれるウォンジェと、実の弟・妹のようについてきてくれるソンホとジヨン。「僕たち、ずっと一緒にいられればいいのに・・・」とジュノは願いますが・・・。少年の幸せづくりを通して家族と幸せの意味を考えさせられ、またそこに現代社会を反映させているという点で、「万引き家族」等とも共通する問題意識があるようです 原題は「홈」です。
▸先週は韓国のドキュメンタリー「共犯者たち」を試写会で観ました。これはまさにその<論外>を扱ったものです。李明博・朴槿恵政権時代のメディア統制(とくにTV局)がひどかったことはそれなりに知ってはいましたが、ここまで露骨で大規模なものとは思いませんでした。一方、大勢の人たちがクビを切られる等の弾圧に遭いながらも、抵抗を続けたことも、2008年以来の映像や証言をまとめたこの作品でよくわかりました。東京では6月9日(土)19:00~、なかのZERO小ホールで上映会があり(→詳細)10日(日)13:00~、立教大学(池袋)で上映&シンポジウムがあります。(→詳細)
この韓国ドキュメンタリーが日本にも無縁でないことは、シンポジウムの表題(下画像)からもうかがわれます。近年のNHK関係の人事や番組等に対しての政権側の<いろいろ>が思い出されます。
▸5月29日(火)韓国文化院で観た「漂流島」(1960)は、作品自体よりも、当時の都市景観だけでなく、女性の地位等々に対するものの考え方といった時代像がうかがわれます。具体的な内容は→コチラ参照。また韓国語・英語の字幕しかありませんが→YouTubeで視聴できます。
「朝鮮日報」6月1日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
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자폐 소녀의 꿈 향한 힘겨운 여정 자폐증을 앓는 소녀 웬디는 영화사 시나리오 공모전 원고를 내려고 홀로 로스앤젤레스로 떠난다. | 《週末の劇場街》で紹介 「500ページの夢の束」 自閉症の少女の夢に向かう厳しい旅 [写真説明] 自閉症を患っている少女ウェンディは映画社のシナリオ公募の原稿を出そうと1人でLAに旅立つ。 「セラヴィ!」 完璧でなくても大丈夫 ★★★ 「ホーム」 子供の眼差しだけで涙 ★★★☆ 「ミセス・ハイド」 E.ユペールの奮闘記 ★★☆ | |
「ミセス・ハイド」(仮)はフランスのドラマ。ミセス・ジキル(イザベル・ユペール)は学生には透明人間扱いされ、同僚には無視されるという影の薄い女性。しかし雷が鳴った夜から変わり始めます。彼女の中に眠っていた何かがうごめき、ミセス・ジキルは同時にミセス・ハイドになります・・・。日本公開は未定。他の作品については以下の記事の中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(6月5日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) ダンガル きっと、つよくなる 9.63(1,380)
②(2) グレイテスト・ショーマン 9.38(12,760)
③(-) バナナソングの奇跡(韓国) 9.36(58)
④(3) 新世紀、パリ・オペラ座 9.32(19)
⑤(4) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本) 9.25(893)
⑥(5) ゴッホ~最期の手紙~ 9.20(5,208)
⑦(-) 出迎え:コーヒーショップの狼藉おしゃべり事件(韓国) 9.32(19)
⑧(8) 無門関(韓国) 9.09(89)
⑨(7) ピーターラビット 9.04(1,305)
⑩(-) 劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-(日本) 9.04(23)
⑦⑩の2作品が今回の新登場です。
⑦「出迎え:コーヒーショップの狼藉おしゃべり事件」は韓国のコメディ&ドラマ。幼い頃から苦楽を共にしてきた7人の友人たち。時が流れて今は彼らもスーツが似合う30代の大人になり、増えていく小ジワのように責任もまた大きくなりました。愉快な一方で、ほろ苦い男たちのマジメなおしゃべりが繰り広げられます。原題は「마중: 커피숍 난동 수다 사건」です。
⑩「劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-」は日本のアニメなんですが、元は「少年マガジン」の連載漫画。いやあ、私ヌルボ、最後に「少年マガジン」を読んだのは何年前か? (現在少年漫画は大人たちにどれほど読まれているのですかねー?) というわけで、例によって語る資格ナシ。韓国題は「극장판 페어리 테일: 드래곤 크라이」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 8.50(10)
②(5) レディ・バード 7.82(11)
③(7) エセルとアーネスト 7.75(4)
④(8) バーニング(韓国) 7.69(13)
⑤(9) 共同正犯(韓国) 7.67(9)
⑥(10) ゴッホ~最期の手紙~ 7.50(8)
⑦(-) 瑞山[ソサン]開拓団(韓国) 7.50(2)
⑧(-) ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 7.29(7)
⑨(-) 七月と安生 7.17(6)
⑩(-) デトロイト 7.13(8)
今回の新登場は⑩「デトロイト」だけですが、この作品は日本では今年1月公開されています。韓国題は「디트로이트」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月1日(金)~6月3日(日) ★★★
韓国の犯罪アクション「督戦[トクジョン]」が2週連続1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・督戦[トクジョン](韓国) ・・・・・・・5/22・・・・・・・・・981,401・・・・・・・3,531,134 ・・・・・・・30,279 ・・・・・・・1,531
2(2)・・デッドプール2・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・230,611・・・・・・・3,616,999 ・・・・・・・32,726・・・・・・・・・769
3(3)・・アベンジャーズ・・・・・・・・・・・・・・4/25・・・・・・・・・・71,690・・・・・・11,136,266 ・・・・・・・99,201・・・・・・・・・451
/インフィニティ・ウォー
4(5)・・トゥルース・オア・デア・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・58,495 ・・・・・・・・288,676 ・・・・・・・・2,463・・・・・・・・・341
5(6)・・ピーターラビット・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・46,044 ・・・・・・・・364,487 ・・・・・・・・2,821・・・・・・・・・428
6(4)・・ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー・・5/24・・36,938 ・・・・・202,800 ・・・・・・・・1,869・・・・・・・・・383
7(7)・・バーニング(韓国) ・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・19,829 ・・・・・・・・503,948 ・・・・・・・・4,503 ・・・・・・・・280
8(34)・・デジャブ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・18,889 ・・・・・・・・・41,906 ・・・・・・・・・313・・・・・・・・・477
9(51)・・500ページの夢の束・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・18,462 ・・・・・・・・・30,268 ・・・・・・・・・238・・・・・・・・・346
10(23)・・ちびっ子英雄 ボビー・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・11,773 ・・・・・・・・・15,097 ・・・・・・・・・118・・・・・・・・・317
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
韓国映画の2週連続1位は3月の昆池岩[コンジアム]以来です。
今回の新登場は8・9・10位の3作品です。
8位「デジャブ]」は韓国のスリラー。婚約者のウジン(イ・ギュハン)と乗っていた車で人を殺してしまったジミン(ナム・ギュリ)は、その日の夜から死んだ女性が現れる幻覚を見るようになります。耐えられなくなったジミンは警察に行きますが、自分の記憶にある交通事故は実際には起きていなかったことを知ります。消えないままの疑問の中で、彼女の日常的な恐怖は募っていきます。傍観する婚約者ウジン、そして事件後自分の周りを監視するチャ刑事(イ・チョニ)のために、ジミンはさらに最悪の状況に陥っていきます・・・。原題は「데자뷰」です。
9位「500ページの夢の束」は、アメリカのドラマ。サンフランシスコに住むウェンディ(ダコタ・ファニング)は427ページのシナリオを覚える能力があり、曜日ごとに着る服をコーディネートするファッションリーダー( ?)というユニークな少女。また「スター・トレック」が大好きで、その知識なら誰にも負けないことを自負しています。しかし、自閉症を抱える彼女は、ある理由で唯一の肉親である姉と離れて暮らしていました。ある日、ウェンディは「スター・トレック」脚本コンテストが開催されるといううれしい情報に接します。彼女はがんばって脚本作品を書き上げましたが、もう郵送では締切に間に合わいません。そこでコンテストの開かれるハリウッドまで、愛犬ピートとともに数百㎞の旅に出ることを決意します。書き上げた500ページもの脚本と、<ある願い>を胸に抱えて・・・。韓国題は「스탠바이, 웬디」。日本公開は9月7日です。
10位「ちびっ子英雄 ボビー」は
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(28)・・スタンバイ・ウェンディ・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・18,462・・・・・・・・・・・・30,268・・・・・・・・・・・238・・・・・・・・・346
2(8)・・ちびっ子英雄ボビー・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・11,773・・・・・・・・・・・・15,097・・・・・・・・・・・118・・・・・・・・・317
3(1)・・私を月に連れてって・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・・7,140・・・・・・・・・・・106,529・・・・・・・・・・・830・・・・・・・・・・94
4(新)・・セラヴィ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・6,512・・・・・・・・・・・・13,838・・・・・・・・・・・109・・・・・・・・・144
5(61)・・ホーム(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/30・・・・・・・・・・・2,945・・・・・・・・・・・・・5,300・・・・・・・・・・・・39・・・・・・・・・123
3位以外の4作品が新登場です。
1位「スタンバイ・ウェンディ」と2位「ちびっ子英雄ボビー」については上述しました。
4位「セラヴィ!」は、日本公開のフランス語映画で歴代興行収入No1のヒットを記録した「最強のふたり」の監督による新作コメディです。ウェディングプランナー歴30年のマックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、あるカップルの依頼で17世紀の城を会場にした豪華な結婚式の準備を進めていました。ところがその日に限ってウェイターやオーケストラなどのスタッフが勝手な行動に走り、ミスを連発。厳しいクライアントの容共事項は増える一方。完璧なはずだったマックスのプランは崩壊していきます。はたして結婚式は無事に終わるかどうか・・・。韓国題は「세라비, 이것이 인생!」。日本公開は7月6日です。
5位「ホーム」は韓国の家族ドラマ。14歳の少年ジュノ(イ・ヒョジェ)のところに、ある日突然空から家族たちが降ってきました! 弟のソンホ(イム・テプン)、ソンホのお父さんウォンジェ(ホ・ジュンソク)、ウォンジェの娘ジヨン(キム・ハナ)まで。新しい家族ができたジュノは毎日幸せいっぱい。息子のようにジュノの面倒を見てくれるウォンジェと、実の弟・妹のようについてきてくれるソンホとジヨン。「僕たち、ずっと一緒にいられればいいのに・・・」とジュノは願いますが・・・。少年の幸せづくりを通して家族と幸せの意味を考えさせられ、またそこに現代社会を反映させているという点で、「万引き家族」等とも共通する問題意識があるようです 原題は「홈」です。