ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月3日(金)~8月5日(日)]

2018-08-07 23:49:46 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸8月4日(土)~5日(日)名古屋に行ってきました。駅ホームで定番のきしめんを食べ、これは初めての矢場とんのみそかつ丼を食べて・・・というのは第1目的ではありません。今まで知らなかった名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の電車に乗って終点の金城ふ頭駅至近のリニア・鉄道館に行ったのは第2目的。これで韓国・義王、大宮、京都と合わせて4ヵ所の鉄道博物館をきっかり8ヵ月間で全部回ったことになります!(この件はいずれ別記事で。)
 そして第1目的はというと、<花開くコリア・アニメーション2018+アジア>、略して<花コリ>。2008年から始まった催しですが、私ヌルボ、東京会場での開催日は決まって他に予定が入っていて行けず。ところが一昨年、2012年に観て印象に残っていた長編アニメ「そばの花、運のいい日、そして春春」をぜひ観たくて、名古屋会場まで出向きました。(→その時の記事。)
 今回はそんな長編アニメがなかったのは少し残念でしたが、「脱北した20代の女性2人が韓国に定着していく姿を描いた」という内容の「花咲く手紙 (꽃피는 편지)」と題した作品があり、そのカン・ヒジン監督のトークがあるとのことで、これはぜひ行かなければ、という気になりました。実際にその作品を観て、またいろんな話が聞けてよかったです。具体的に書くと長くなりそうなので1つだけ書くと、脱北者女性が「北朝鮮にもいい点がある」という例で語ったのは「いじめがない」ということ。これは韓国では脱北者に対する差別があるということ。やっぱりなー。

▸名古屋でよかったのは、4日の夜交流会に参加したこと。カン・ヒジン監督の隣りにちゃっかり座って話もしましたが、脱北者のこと等もっと話を聞きたかった・・・といってもヌルボ1人で独占するわけにもいかないですからねー。
 その席の自己紹介で私ヌルボが名乗ると、このブログにコメントを寄せたりしていた方(複数)からお声をかけていただいたのは驚くとともに、とてもウレシイことでした。これまでも幾度かこういうことがありました。映画以外にもメディア関係や翻訳者の方とか・・・。こうした方たちと直接話をすると、当方としても励みとなる一方、軽く書いたような記事にも責任がついて回るということを痛感します。
 交流会の場では、トークの司会や通訳等々を担当して活躍していた大学生の皆さんと話せたこともよかったですね。(なんせ日頃40代以下の人と話す機会がほとんどないもので、けほけほ。) とてもしっかりした人たちで頼もしく思いました。
 ※<花コリ>名古屋会場のようす等は→コチラのツイッターで。

▸韓国では先週スタートの「神と共に-因と縁」の勢いが「ハンパない」レベルです。(内容等は後述。) 原作のチュ・ホミンのウェブトゥーンが6月4日から日本語で(無料で)読めるようになっているのですね。→コチラがリストで、→コチラが第1話。最初の「あの世編(저승편)」だけで全68話で、現在は12話。毎週月曜更新か。いつまでかかるのかな? 私ヌルボが韓国のウェブトゥーンで完読したのは2012年。それだけおもしろく読めたということです。
    
「朝鮮日報」8月3日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)

뻔하고 유치해도 보게 된다
주지훈(위)과 마동석이 영화가 감정 과잉에 빠지지 않도록 웃음으로 조절한다.

 《週末の劇場街》で紹介

  「神と共に-因と縁」




   幼稚で高が知れていても観ることになる

 [写真説明] チュ・ジフン(上)とマ・ドンソクが感情過剰に陥らないように笑いで調節する。

 「ジュピターズ・ムーン」
   斬新な素材 単調な結末 ★★☆


 「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

   知識人の偽善を皮肉る ★★★☆



 「神秘アパート:金色トッケビと秘密の洞窟」

   子供が好きな恐怖漫画 ★★★

 各作品とも、先週または以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月7日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
          ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(2) ダンガル きっと、つよくなる  9.55(1,583)
②(1) アイラ  9.55(1,183)
③(4) ワンダー 君は太陽  9.42(2,220)
④(3) ハー・ストーリー(韓国)  9.40(2,150)
⑤(6) インクレディブル・ファミリー  9.27(8,533)
⑥(7) 万引き家族(日本)  9.25(1,297)
⑦(-) 劇場版 ハロー カボット:白亜紀時代(韓国)  9.25(1,130)
⑧(8) ブレス しあわせの呼吸[ブリーズ]  9.24(211)
⑨(9) ミッション:インポッシブル/フォールアウト  9.15(15,945)
⑩(-) ノーマンズランド(韓国)  9.00(12)

 ⑦と⑩の2作品が新登場です。なお、⑧「ブレス しあわせの呼吸」は、先週まで英題の「ブリーズ(Breathe)」を仮題としてきましたが、日本での公開が9月7日に決まり、邦題もこのようになったので改めておきます。なお韓国題は「달링(ダーリン)」です。
 ⑦「劇場版 ハロー カボット:白亜紀時代」については後述します。
 ⑩「ノーマンズランド」は、1つのストーリーを4人の監督が4つのジャンルで描いた韓国のオムニバス映画。4つのジャンルはブラックコメディ、ミステリー、ホラー、ミュージカルです。ある日、映画会社ににわかに漂う新人デビューのフンイキ。キム社長とパク監督、オPDは祝杯をあげます。しかし、新入り作家のテヒが迎え入れられたことで映画会社を取り巻く秘密が明らかにされていきます・・・。原題は「노맨스랜드」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) 万引き家族  8.13(8)
③(3) ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ  8.00(7)
④(-) 君の名前で僕を呼んで  7.80(10)
⑤(7) ミッション:インポッシブル/フォールアウト  7.56(9)
⑥(4) 犬ヶ島  7.50(10)
⑦(9) 聖なる秩序  7.40(5)
⑧(10) インクレディブル・ファミリー  7.33(9)
⑨(-) ザ・スクエア 思いやりの聖域  7.25(12)
⑩(-) 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア  7.14(7)

 ⑨「ザ・スクエア 思いやりの聖域」が新登場です。日本ではすでに4月の公開されています。韓国題は「더 스퀘어」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月3日(金)~8月5日(日) ★★★

         「神と共に-因と縁」、前作に続き爆発的なすべり出し

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(89)・・神と共に-因と縁(韓国) ・・・・・8/01 ・・・・・・・・3,847,623・・・・・・・6,194,070 ・・・・・・・51,861・・・・・・・2,235
2(1)・・ミッション:インポッシブル・・・7/25・・・・・・・・・・850,915・・・・・・・5,495,241 ・・・・・・・46,550 ・・・・・・・・916
       /フォールアウト
3(11)・・劇場版 ハロー カボット ・・・・・7/25・・・・・・・・・・327,966 ・・・・・・・・621,800 ・・・・・・・・4,685 ・・・・・・・・745
       :白亜紀時代(韓国)
4(2)・・インクレディブル・ファミリー・・7/18 ・・・・・・・・199,167・・・・・・・2,889,491 ・・・・・・・23,473 ・・・・・・・・601
5(4)・・神秘アパート・・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・99,805 ・・・・・・・・621,967 ・・・・・・・・4,600 ・・・・・・・・469
       金色トッケビと秘密の洞窟(韓国)
6(12)・・マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー・・8/08・・・・63,442 ・・・・・・・・・75,218・・・・・・・・・・673・・・・・・・・・264
7(7)・・万引き家族(日本) ・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・24,149 ・・・・・・・・・92,297・・・・・・・・・・778・・・・・・・・・・69
8(3)・・人狼(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・17,185 ・・・・・・・・891,355 ・・・・・・・・6,953・・・・・・・・・207
9(39)・・ザ・スクエア 思いやりの聖域・・8/02・・・・・・・・・・・4,141 ・・・・・・・・・・6,477・・・・・・・・・・・55・・・・・・・・・・42
10(5)・・アントマン&ワスプ・・・・・・・・・7/04 ・・・・・・・・・・・3,845・・・・・・・5,444,874 ・・・・・・・47,441・・・・・・・・・・34
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週は「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」が初登場でいきなり300万人を超えましたが、今回の「神と共に-因と縁」はその2倍の600万人突破という驚異の数字を記録しました。明日8日には700万を超え、週末には1000万人に達する見込み。その8日にはファン・ジョンミン主演の「工作」が公開されますが、はたして・・・。
今回の新登場は1・3・6・9位の4作品です。
 1位「神と共に-因と縁」は、去年の冬1400万人を超える観客を集めた「神と共に-罪と罰」の続編。千年の間に48人の死者を転生させたあの世の3差使(使い=死神)。さらに1人生まれ変わらせれば、彼らは新しい人生を得ることができます。しかし、カンニム(ハ・ジョンウ)は怨鬼だったスホン(キム・ドンウク)を自分たちの最後の貴人と定める理解できない選択をします。あの世の法では、怨鬼は消滅される存在ですが、閻魔大王(イ・ジョンジェ)はあの世の3差使に新しい条件を掲げてカンニムの提案を受諾します。閻魔の条件は、屋敷神(マ・ドンソク)が居座っているため、あの世の差使たちが行く先々で失敗するホ・チュンサム老人をスホンの裁判が終わるまでにあの世に連れて来ること。ホ・チュンサムを連れてくるためこの世に降り立ったヘ・ウォンメク(チュ・ジフン)とトクチュン(キム・ヒャンギ)でしたが、屋敷神の強大な力の前になすすべもなくやられるばかり。しかし偶然、彼が千年前にヘ・ウォンメクとトクチュンをあの世に連れて行った差使だったという事実を知ることになります。自分でも覚えていない過去に対する好奇心でヘ・ウォンメクとトクチュンは屋敷神との取引を始めるのですが・・・。原題は「신과함께-인과 연」です。
 3位「劇場版 ハロー カボット:白亜紀時代」は、韓国のアニメ。恐竜パークのVR映像の中で、本当の恐竜が現れた!? 理由を調べるために白亜紀の時代にスリップしたチャタンは、そこで新しい友だちと出会います。それは恐竜カボットでした。ところが、膨大なエネルギーを持ったうんち岩をめぐって騒動が広がり、チャタンとカボットたちは驚くべき冒険に突入します・・・。原題は「극장판 헬로카봇 : 백악기 시대」です。
 6位「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」は、アメリカのドラマ。「マンマ・ミーア!」(2008)の10年ぶりの続編です。今作はギリシャのカロカイリ島を舞台に、前作に登場した母(メリル・ストリープ)と娘(アマンダ・サイフリッド)、母と3人の元恋人との物語の前日談と後日談等が描かれます。日本公開は8月24日で、すでに公式サイトその他で諸情報が流されています。あ、この前予告編観たな。韓国題は「맘마미아!2」です。
 9位「ザ・スクエア 思いやりの聖域」は、上述の通り日本では4月に公開されています。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・万引き家族(日本)・・・・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・24,149・・・・・・・・・92,297・・・・・・・・・・778・・・・・・・・・・69
2(16)・・ザ・スクエア 思いやりの聖域・・・・8/02 ・・・・・・・・・・・4,141・・・・・・・・・・6,477・・・・・・・・・・・55・・・・・・・・・・42
3(4)・・ミラノ、愛に生きる ・・・・・・・・2011/1/20・・・・・・・・・・・・2,959・・・・・・・・・46,773・・・・・・・・・・369・・・・・・・・・・27
4(2)・・神は死ななかった・・・・・・・・・・・・・・7/19・・・・・・・・・・・・2,627・・・・・・・・・71,006・・・・・・・・・・560・・・・・・・・・・25
       暗闇の中の光
5(新)・・ジュピターズ・ムーン・・・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・・・・1,709・・・・・・・・・・3,044・・・・・・・・・・・24・・・・・・・・・・39

 2・5位の2作品が新登場です。
 2位「ザ・スクエア 思いやりの聖域」については上述しました。
 5位「ジュピターズ・ムーン」は、日本では1月に公開されています。韓国題は「주피터스 문」です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする