すでに各メディアで報道されているように、昨年8月から北朝鮮の人権状況を調べていた国連人権理事会の調査委員会が、2月17日報告書を公表しました。
その内容は北朝鮮の人権侵害行為を「人道に対する罪」と断定したもので、さらに罪を裁くため国際刑事裁判所(ICC)に付託するよう国連安全保障理事会に勧告しました。
その報告書<Report of the Commission of Inquiry on Human Rights in the Democratic People's Republic of Korea>は→コチラからダウンロードすることができます。
リンク先の最初にある<Report>のリスト上段は36ページの概要版、下段は372ページの詳細報告書です。ただ、前者は英・仏・スペイン・露・中・アラビア語の6ヵ国語、後者は英語だけなので、ふつうの日本人(ヌルボも含む)にとっては読むのがシンドイところです。
・・・ということで私ヌルボ、リンク先のページをなんとなくスクロールしていくと、最下段にあったのが8枚のイラスト。
おぞましい拷問や、収容者の悲惨なようす等が描かれたものです。
とりあえずは見てみてください。
※ハングルが読みづらいので、訳し間違いがあるかもしれません。
비둘기고문(鳩拷問)。
기중기(起重機)、비행기날기(飛行機飛び)、오토마이(オートバイ)
この姿勢をずっと続けさせる。苛酷な拷問に耐えかねて、やってもいない「罪」を認めてしまうのです。
구류장 입방(拘留場入房)
こんな狭い所から蹴り込むのか!? 犬の穴(개구멍)というのがこれ?
굶주림이 뱀 쥐를 잡아먹는다(空腹がヘビ、ネズミを捕って食う)
収容所では、ヘビやネズミもごちそう(별식)なのだそうです。
펌프 고문(ポンプ拷問)
앉다가 서다를 수백번 시킨다(座って、立つを数百回やらせる)
시체보관실(屍体保管所)
시체들는 쥐들이 눈,코,귀,발가락을 먹어취는다(屍体はネズミが目、鼻、耳、足の指を食う)
시체들을 화장터(불망산)으로 가져간다(屍体を火葬場(プルマン山)へ持っていく)
これだけ死が日常化していると、人が死ぬことをなんとも思わなくなるとか・・・。
독방처벌 독감방에서“쥐”잡이(独房処罰 独監房で“ネズミ”捕り)
上記の詳細報告書に書かれている説明文を見ると、この絵は会寧保安所拘留場と、全巨里(전거리.チョンゴリ)教化所のようすを描いたもので、描いた人はキム・グァンイル(김광일)さん、・・・かなと思ったのですが、→コチラや→コチラの記事(韓国語)を見るとクォン・ヒョジン(권효진)さんという脱北者の芸術家が描いた絵のようですね。2000年2月~2007年2月の7年間北朝鮮の北東端に位置する会寧市の全巨里教化所に収監されていて、その後脱北し2009年に韓国に来た人です。
その絵を、同じ教化所に2年半収監されて、やはり脱北して2009年に韓国に入ったキム・グァンイルさんが聞き取り調査の際説明に用いた、と理解するのが正しいようですが・・・。(おって確認してみます。)
この全巨里教化所については、韓国書を翻訳した「北朝鮮全巨里教化所」という本(下の画像)が北朝鮮難民救援基金から発行されています。(この本については後日記事にするかも・・・。)
全巨里あるいは전거리で画像検索すると、いろいろおぞましい画像がヒットします。(→コチラや→コチラ。)
また、YouTubeに動画があったので載せておきますが、あまりにショッキングな映像が次々に出てくるので注意してください。
YouTubeにあるYTNの関連番組(22分32秒.韓国語)は→コチラ。
今回の報告書の公表でようやく北朝鮮の人権問題の数々が世界でかなり広く知られるようになりましたが、強制収容所の実態にしても日本人の拉致問題にしても、決して今回初めて明るみに出たわけではありません。むしろ、なぜ今までそんなに大きな問題とされてこなかったのかということを考えると、東アジアの政治的・軍事的安定を優先してきた韓国・中国・日本・アメリカ・ロシア等の責任も決して小さいものではないと思います。
その内容は北朝鮮の人権侵害行為を「人道に対する罪」と断定したもので、さらに罪を裁くため国際刑事裁判所(ICC)に付託するよう国連安全保障理事会に勧告しました。
その報告書<Report of the Commission of Inquiry on Human Rights in the Democratic People's Republic of Korea>は→コチラからダウンロードすることができます。
リンク先の最初にある<Report>のリスト上段は36ページの概要版、下段は372ページの詳細報告書です。ただ、前者は英・仏・スペイン・露・中・アラビア語の6ヵ国語、後者は英語だけなので、ふつうの日本人(ヌルボも含む)にとっては読むのがシンドイところです。
・・・ということで私ヌルボ、リンク先のページをなんとなくスクロールしていくと、最下段にあったのが8枚のイラスト。
おぞましい拷問や、収容者の悲惨なようす等が描かれたものです。
とりあえずは見てみてください。
※ハングルが読みづらいので、訳し間違いがあるかもしれません。
비둘기고문(鳩拷問)。
기중기(起重機)、비행기날기(飛行機飛び)、오토마이(オートバイ)
この姿勢をずっと続けさせる。苛酷な拷問に耐えかねて、やってもいない「罪」を認めてしまうのです。
구류장 입방(拘留場入房)
こんな狭い所から蹴り込むのか!? 犬の穴(개구멍)というのがこれ?
굶주림이 뱀 쥐를 잡아먹는다(空腹がヘビ、ネズミを捕って食う)
収容所では、ヘビやネズミもごちそう(별식)なのだそうです。
펌프 고문(ポンプ拷問)
앉다가 서다를 수백번 시킨다(座って、立つを数百回やらせる)
시체보관실(屍体保管所)
시체들는 쥐들이 눈,코,귀,발가락을 먹어취는다(屍体はネズミが目、鼻、耳、足の指を食う)
시체들을 화장터(불망산)으로 가져간다(屍体を火葬場(プルマン山)へ持っていく)
これだけ死が日常化していると、人が死ぬことをなんとも思わなくなるとか・・・。
독방처벌 독감방에서“쥐”잡이(独房処罰 独監房で“ネズミ”捕り)
上記の詳細報告書に書かれている説明文を見ると、この絵は会寧保安所拘留場と、全巨里(전거리.チョンゴリ)教化所のようすを描いたもので、描いた人はキム・グァンイル(김광일)さん、・・・かなと思ったのですが、→コチラや→コチラの記事(韓国語)を見るとクォン・ヒョジン(권효진)さんという脱北者の芸術家が描いた絵のようですね。2000年2月~2007年2月の7年間北朝鮮の北東端に位置する会寧市の全巨里教化所に収監されていて、その後脱北し2009年に韓国に来た人です。
その絵を、同じ教化所に2年半収監されて、やはり脱北して2009年に韓国に入ったキム・グァンイルさんが聞き取り調査の際説明に用いた、と理解するのが正しいようですが・・・。(おって確認してみます。)
この全巨里教化所については、韓国書を翻訳した「北朝鮮全巨里教化所」という本(下の画像)が北朝鮮難民救援基金から発行されています。(この本については後日記事にするかも・・・。)
全巨里あるいは전거리で画像検索すると、いろいろおぞましい画像がヒットします。(→コチラや→コチラ。)
また、YouTubeに動画があったので載せておきますが、あまりにショッキングな映像が次々に出てくるので注意してください。
YouTubeにあるYTNの関連番組(22分32秒.韓国語)は→コチラ。
今回の報告書の公表でようやく北朝鮮の人権問題の数々が世界でかなり広く知られるようになりましたが、強制収容所の実態にしても日本人の拉致問題にしても、決して今回初めて明るみに出たわけではありません。むしろ、なぜ今までそんなに大きな問題とされてこなかったのかということを考えると、東アジアの政治的・軍事的安定を優先してきた韓国・中国・日本・アメリカ・ロシア等の責任も決して小さいものではないと思います。
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