修能の実施期日は、1995~2006年までは11月の第3水曜日でしたが、2007年からは11月の第2木曜日になっています。つまり今年は今日11月12日です。
数日前から、1年前に書いた韓国の修学能力試験(修能)の日本語の問題についての記事(→コチラ)へのアクセスが増えています。その見出しに<韓国の2015年度大学修学能力試験(修能)>云々とあるので、もしかしたら今年の修能と誤解した人もけっこういらっしゃるのでは?
で、今回は誤解を生じないような見出しにしました。つまり、今回の修能は2016年度です。
本ブログでは例によってさっそく第二外国語の「日本語」の問題を見てみました。※問題・正答はKBSのサイト(→コチラ)からダウンロードしました。
全30問を通して見たところ、問題の傾向は昨年までとほとんど同じ。
どんな傾向かといえば、昨年の記事で書いたことを再掲します。
[A]会話が多い。
[B]母音の長短、清音と濁音の区別といった韓国人が間違いやすい発音は必出。
[C]日本人の生活様式や、日本の伝統文化を説明・紹介するような問題文が多い。
[D]日本の街などで見かける掲示物、広報等に関する問題が出る。
[E]日本語会話というよりも、日本人の会話の特色についての問題文がある。
今回も、これに沿った形で6つの問題を見ていくことにします。
[A]については、今回は全30問中13問と、昨年よりもさらに増えています。挨拶や、友人間のパーティ・お出かけの打合せ等は必出といってよさそうですね。
[B]の母音の長短などは日本人なら間違えるはずはないと思っている人は次の問題はいかがでしょうか? 30問中の第2問で、韓国人受験生にはむしろ簡単なレベルなのですが、日本人の方がもしかしたら正答率は低いかも・・・。
「下線を引いた部分の発音の長さ(拍)が他の4つと異なるものは?」という問題。
もしかして⑤と答えた人が多いのでは? (←長音がないので。) ところが正解は①。なぜかというと、それぞれの<拍数>を数えると、①は「じゅ・ぎょ・お」で3拍、②は「せ・ん・しゅ・う」で4拍、③は「た・い・ふ・う」で4拍、④は「べ・ん・と・お」で4拍、⑤は「と・しょ・か・ん」で4拍。したがって①だけが3拍で他と異なる、というわけです。しかし、こういうのは国語の授業で習ってないですよねー。私ヌルボも実は数年前の修能問題で初めて知りました。
[C]については2つの問題を紹介します。
「下線の‘この日’に該当するものは?」という問題。
これは簡単ですが、私ヌルボ、端午の節句が「女の子でしたが、鎌倉時代ごろから男の子の日にかわりました」とは知りませんでした。→ウィキペディアを見たらたしかにそう書いてあります。ひとつ利口になりました、です。(笑)
上は「うどんに関する文である。文の内容からわかるものは?」という問題。
選択肢は、
①‘うどん学校’は日本に900ある。
②香川県の人が‘うどん学校’を始めた。
③日本のうどんの25%は香川県の人が食べている。
④‘うどん学校’を卒業すれば‘うどんタクシー’の運転手になれる。
⑤風邪をひいた時、日本人が一番食べたいものはうどんである。
‘うどん学校’も‘うどんタクシー’も知りませんでした、はい。読めば正解(⑤)はわかりますが・・・。ところで、⑤の文はやけに断定的ですが、何か典拠はあるのかな? そういえば「風邪うどん」なんて落語がありましたね。
[D]関係も2つ紹介します。
2つの店の値段の比較。ややこしいです。日本人にとっても。しかし、今どきリンゴが3個で280円だったら即買っちゃうかもしれません。ヌルボの好きなイチジクなんか1パック(5個入り)で500円もするからなー・・・。
貸しアパートの情報比較。こういう問題は留学等で日本に来る韓国人には役に立ちそう。それにしても、この手の問題はなんでセンター試験の「韓国語」では出題されないのでしょう?
最後に[E]関係の問題です。
正解は当然④ですが、受験生中⑤と答えた人が何%くらいいたか、ちょっと知りたい気もします。(笑)
ちなみに、修能・第二外国語に含まれる科目は次の9科目です。
ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・日本語・ロシア語・アラビア語・基礎ベトナム語・漢文。 この順序も何かを物語っているようではあります。
他の科目については、これからぼちぼち見ていくことにします。
数日前から、1年前に書いた韓国の修学能力試験(修能)の日本語の問題についての記事(→コチラ)へのアクセスが増えています。その見出しに<韓国の2015年度大学修学能力試験(修能)>云々とあるので、もしかしたら今年の修能と誤解した人もけっこういらっしゃるのでは?
で、今回は誤解を生じないような見出しにしました。つまり、今回の修能は2016年度です。
本ブログでは例によってさっそく第二外国語の「日本語」の問題を見てみました。※問題・正答はKBSのサイト(→コチラ)からダウンロードしました。
全30問を通して見たところ、問題の傾向は昨年までとほとんど同じ。
どんな傾向かといえば、昨年の記事で書いたことを再掲します。
[A]会話が多い。
[B]母音の長短、清音と濁音の区別といった韓国人が間違いやすい発音は必出。
[C]日本人の生活様式や、日本の伝統文化を説明・紹介するような問題文が多い。
[D]日本の街などで見かける掲示物、広報等に関する問題が出る。
[E]日本語会話というよりも、日本人の会話の特色についての問題文がある。
今回も、これに沿った形で6つの問題を見ていくことにします。
[A]については、今回は全30問中13問と、昨年よりもさらに増えています。挨拶や、友人間のパーティ・お出かけの打合せ等は必出といってよさそうですね。
[B]の母音の長短などは日本人なら間違えるはずはないと思っている人は次の問題はいかがでしょうか? 30問中の第2問で、韓国人受験生にはむしろ簡単なレベルなのですが、日本人の方がもしかしたら正答率は低いかも・・・。
「下線を引いた部分の発音の長さ(拍)が他の4つと異なるものは?」という問題。
もしかして⑤と答えた人が多いのでは? (←長音がないので。) ところが正解は①。なぜかというと、それぞれの<拍数>を数えると、①は「じゅ・ぎょ・お」で3拍、②は「せ・ん・しゅ・う」で4拍、③は「た・い・ふ・う」で4拍、④は「べ・ん・と・お」で4拍、⑤は「と・しょ・か・ん」で4拍。したがって①だけが3拍で他と異なる、というわけです。しかし、こういうのは国語の授業で習ってないですよねー。私ヌルボも実は数年前の修能問題で初めて知りました。
[C]については2つの問題を紹介します。
「下線の‘この日’に該当するものは?」という問題。
これは簡単ですが、私ヌルボ、端午の節句が「女の子でしたが、鎌倉時代ごろから男の子の日にかわりました」とは知りませんでした。→ウィキペディアを見たらたしかにそう書いてあります。ひとつ利口になりました、です。(笑)
上は「うどんに関する文である。文の内容からわかるものは?」という問題。
選択肢は、
①‘うどん学校’は日本に900ある。
②香川県の人が‘うどん学校’を始めた。
③日本のうどんの25%は香川県の人が食べている。
④‘うどん学校’を卒業すれば‘うどんタクシー’の運転手になれる。
⑤風邪をひいた時、日本人が一番食べたいものはうどんである。
‘うどん学校’も‘うどんタクシー’も知りませんでした、はい。読めば正解(⑤)はわかりますが・・・。ところで、⑤の文はやけに断定的ですが、何か典拠はあるのかな? そういえば「風邪うどん」なんて落語がありましたね。
[D]関係も2つ紹介します。
2つの店の値段の比較。ややこしいです。日本人にとっても。しかし、今どきリンゴが3個で280円だったら即買っちゃうかもしれません。ヌルボの好きなイチジクなんか1パック(5個入り)で500円もするからなー・・・。
貸しアパートの情報比較。こういう問題は留学等で日本に来る韓国人には役に立ちそう。それにしても、この手の問題はなんでセンター試験の「韓国語」では出題されないのでしょう?
最後に[E]関係の問題です。
正解は当然④ですが、受験生中⑤と答えた人が何%くらいいたか、ちょっと知りたい気もします。(笑)
ちなみに、修能・第二外国語に含まれる科目は次の9科目です。
ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・日本語・ロシア語・アラビア語・基礎ベトナム語・漢文。 この順序も何かを物語っているようではあります。
他の科目については、これからぼちぼち見ていくことにします。
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