上は、何年か前にソウル・金浦空港内の売店でたまたま見かけて買った韓国人用の観光用日本語会話ブック「여행 일본어(旅行日本語)」です。その上の「현지에서 바로바로 써먹는」は、「現地で即利用する」といった意味。2009年8月発行で、値段は7千ウォン。ラクにポケットに入れられる小型本です。
なぜこれを買ったかというと、自然な韓国語がわかるかなと思ったからです。
[韓国語]→[日本語]の文例がたくさん載っているわけですが、日本語が堪能な韓国人が書いたとしても、見てみると不自然な日本語が目につくのはこれまでよくあることでした。
しかし、[韓国語]の部分は日本人が書いた韓国語会話の本よりも自然な韓国語になっているのでは?、と思ったからです。
で、実際に見てみると、「案の定」でした。
たとえば、不自然な日本語を拾ってみると・・・。
なお、「停留所」の日本語の発音のハングル表記は「테-류-죠」となっています。このように、長母音の場合は「-」をつけて区別しています。
・・・というわけで、間違いには韓国語の直訳というものが多いようです。ということは、日本人の話す韓国語にも同様のミスがあるってことですね。
次に、韓国語のモトの文を見て思ったのは、日本人向きの韓国語会話テキストと比べると文末の表現がいろいろあること。たとえば・・・
ちなみに、google翻訳では「料金はいくらですか?」は「요금은 얼마입니까?」、「朝食は何時ですか?」は「아침 식사는 몇시입니까?」、「改札口はどこですか?」は「개찰구는 어디에 있습니까?」と、おなじみのイムニダ・ハムニダ体で変換されます。
韓国語学習者にとって役に立つのは、韓国語独自の言い方や単語がいろいろわかることです。その例を少しだけ例示します。
いよいよラスト。ジツはこれが書きたかった!
空港での会話。日本語では何というのですかねー? コンベア(?)の、第○レーンとか?
しかし、「크레인」といったら「起重機」でしょ。英語だと「Baggage Claim」だそうで、それなら「클레임」のはず、と思ってハングル検索したら、やはりそちらの方が合ってます。と言っても、ヒット数が少ないのでさらにろいろ検索したところ、「짐 찾는 곳」(荷物を探す所)が公式の言い方なんですね。仁川空港の表示もそのように記されてます。
実際に韓国の人たちがこの言葉をふつうに使っているかどうかはわかりませんが・・・。
なるほど、ハングルサークルのN先生の、「韓国人が書いた韓国語でも必ずしも正しいとは言えない」という言葉通りでした。
しかし、最初にずらっと並べた不自然な日本語も含めて、いろいろ勉強になる本でした。
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