6月、韓国旅行に行った時のこと。
タクシーに乗った時、「これはよかったな」と自分で思ったことは、乗り込んだらすぐ「日本人で会話は苦手なんで、ちょっとゆっくり話をしてください」と言っておくということ。
過去、私ヌルボが苦心して韓国語をひねり出しているのに、運転手さんはマイペースでペラペラしゃべるので、イチイチ問い返すのも面倒くさく、テキトーにあいづちを打つようなこともしばしば。これではいかん、と反省しての措置です。
しかし、清州の古印刷博物館の近くから乗り込んだタクシーのキサアジョシ(運転手さん)はそんなにゆっくり話してはくれませんでした。「忠清道の人はゆっくり話すと聞いてたんですけどねー」と言ったら笑ってましたが・・・。
われわれが乗り込むまで、何かトロット(韓国演歌)を聴いていたようで、ヌルボがちょっと関心を示すと「金蓮子(キム・ヨンジャ)ですよ、知ってるでしょ?」。やっぱりウィキペディアの説明にあるように「韓国ではドライバーが好んで聞くジャンルの音楽」です。(関連過去記事は→コチラ。)
ところで、タクシーの運転手さんというとなぜか連想する物がタバコ。
われわれが日本人ということもあって、彼が「日本のタバコですよ」と取り出したのがメビウス。アルファベット表記はMEVIUSですが、ハングルでは메비우스ではなく、本来のドイツ語に拠り뫼비우스となっています。
<コネスト>のサイト中の「韓国のタバコ文化」(→コチラ)という記事によると、韓国で人気の外国タバコで人気1位がダンヒル(全体で2位)で、2位がマイルドセブン(全体で6位)[←今年2月メビウスに改名]となっていて、やっぱりなーの人気ブランド。
※韓国映画「僕のヤクザみたいな恋人(私のチンピラな彼氏)」で、トンチョル(パク・チュンフン)がコンビニでバイトをするセジン(チョン・ユミ)に「マセをくれ」と言う場面がありました。意味がわからない彼女にトンチョルは「マセと言ったらマイルドセブンだ、知らないのか?」と・・・。
日本での略称「マイセン」よりも韓国ではもっとつづめて「마세(マセ)」とか「마쎄(マッセ)」と言っていたんですね。
運転手さんのメビウスに対抗して(?)ヌルボが「私はこんなの吸ってるんですよ」とバッグから出したのが下の画像のタバコ。
【韓国タバコのTHE ONE(blue)です。】
なんで非喫煙者のヌルボがタバコを持っているのかというと、「非喫煙者」というのがウソだから。
周囲の人たちの間では非喫煙者と思われていますが、実は年に2、3回程度もらいタバコで吸ってます。(お酒とタバコの好きなTヒョン、いつもコマウォヨ!) 勧められたモノは断れない性格(?)なのと、半年間隔くらいで吸うとホントに「美味いなー」と思うから。(笑) そして、タバコも一つの文化で、その土地その時代のなにがしかを表すものだから、どんなものか味わってみよう、という好奇心ですね、よくいえば・・・。
2004年に中朝国境の町の図們に行った時、図們大橋を挟んで対岸の北朝鮮がよく見える国境ゲート上の売店で北朝鮮のタバコ(1箱20元=約280円)を2箱買い、吸ってみたことがありました。延吉空港の売店でも雲南製の「玉溪」(30元)と地元の銘柄「長白山」(20元)を購入。ちゃんと覚えているわけではありませんが、予想通り総じていがらっぽい味で、帰国後職場の同僚の喫煙者にあげたら、やっぱり不評でした。
※脱北者からの話を元に書かれた→コチラの記事(韓国語)によると、北朝鮮のタバコで最高級とされるのが「錦繍江山(금수강산)」というタバコだそうです。1箱3500ウォン(北朝鮮ウォン)。米1キロの価格とほぼ同じとは! その記者が会社の同僚にも分けて感想を聞いたら、「韓国でいちばん低レベルのタバコよりも下」との評価。「変な味だ」と言って吸いかけで止めた人もいたとか。
なお、→コチラの記事(2007年.韓国語)によると、北朝鮮ではセブンスターが人気で、平壌では1万1000ウォン(北朝鮮ウォン)で取引されているとか。
閑話休題。私ヌルボが持っていた韓国タバコは、前々日聞慶のコンビニで買った物です。
店員さんに、「韓国で人気のあるタバコを2種類ください」と言ったら、出てきたのが先の「THE ONE(blue)」と「ESSE(수)」(下の画像)でした。
【「THE ONE(blue)」の箱の半分くらいの厚さしかないのに同じ20本入り。】
日本に帰ってから、前掲の<コネスト>の記事を見たら、たしかに韓国タバコの売れ筋1位は「ESSE」で、2位が「THE ONE」でした。ちなみに3位は「THIS PLUS」です。※それぞれ、「THE ONE(orange)」等々、タールやニコチンの量等が異なる銘柄が数種ずつあります。
【「マイルドセブンの人気を見て、韓国では「THIS PLUS」をつくった」という記述が前掲の韓国記事にありました。】
買ったからには当然吸い比べてみなくちゃ、というわけで吸ってみたところ、THE ONE(blue)はホントに軽い味。しかし、「飲みやすければいいってもんじゃないゾ!」という韓国ビールと共通する問題もありそうな・・・。「ESSE(수)」は、箱の薄さからみて10本入りかと思ったら20本入り、ということはとても細いです。これも軽いことは軽いが少し苦味というか何というか・・・が混じっていて、ヌルボの好みには合わないかな。
しかし、酒のアルコール度数も、伝統料理のエグい味も、音楽も文学も、人の生き方も時代とともにどんどん軽く軽くなって、タバコももちろん同様で、というのは韓国も日本も同じですね。たぶん他の国々も早い遅いの違いはあっても方向は同じなんでしょうね。
【上からショートホープ、THE ONE(blue)、「ESSE(수)。」】
喫み比べついでに、学生時代時折吸っていたショートホープを久しぶりに買って吸ってみました。懐かしいなー。ホッとします。今度吸うのは何ヵ月後か? その間またずっと非喫煙者のふりをしています。
タクシーに乗った時、「これはよかったな」と自分で思ったことは、乗り込んだらすぐ「日本人で会話は苦手なんで、ちょっとゆっくり話をしてください」と言っておくということ。
過去、私ヌルボが苦心して韓国語をひねり出しているのに、運転手さんはマイペースでペラペラしゃべるので、イチイチ問い返すのも面倒くさく、テキトーにあいづちを打つようなこともしばしば。これではいかん、と反省しての措置です。
しかし、清州の古印刷博物館の近くから乗り込んだタクシーのキサアジョシ(運転手さん)はそんなにゆっくり話してはくれませんでした。「忠清道の人はゆっくり話すと聞いてたんですけどねー」と言ったら笑ってましたが・・・。
われわれが乗り込むまで、何かトロット(韓国演歌)を聴いていたようで、ヌルボがちょっと関心を示すと「金蓮子(キム・ヨンジャ)ですよ、知ってるでしょ?」。やっぱりウィキペディアの説明にあるように「韓国ではドライバーが好んで聞くジャンルの音楽」です。(関連過去記事は→コチラ。)
ところで、タクシーの運転手さんというとなぜか連想する物がタバコ。
われわれが日本人ということもあって、彼が「日本のタバコですよ」と取り出したのがメビウス。アルファベット表記はMEVIUSですが、ハングルでは메비우스ではなく、本来のドイツ語に拠り뫼비우스となっています。
<コネスト>のサイト中の「韓国のタバコ文化」(→コチラ)という記事によると、韓国で人気の外国タバコで人気1位がダンヒル(全体で2位)で、2位がマイルドセブン(全体で6位)[←今年2月メビウスに改名]となっていて、やっぱりなーの人気ブランド。
※韓国映画「僕のヤクザみたいな恋人(私のチンピラな彼氏)」で、トンチョル(パク・チュンフン)がコンビニでバイトをするセジン(チョン・ユミ)に「マセをくれ」と言う場面がありました。意味がわからない彼女にトンチョルは「マセと言ったらマイルドセブンだ、知らないのか?」と・・・。
日本での略称「マイセン」よりも韓国ではもっとつづめて「마세(マセ)」とか「마쎄(マッセ)」と言っていたんですね。
運転手さんのメビウスに対抗して(?)ヌルボが「私はこんなの吸ってるんですよ」とバッグから出したのが下の画像のタバコ。
【韓国タバコのTHE ONE(blue)です。】
なんで非喫煙者のヌルボがタバコを持っているのかというと、「非喫煙者」というのがウソだから。
周囲の人たちの間では非喫煙者と思われていますが、実は年に2、3回程度もらいタバコで吸ってます。(お酒とタバコの好きなTヒョン、いつもコマウォヨ!) 勧められたモノは断れない性格(?)なのと、半年間隔くらいで吸うとホントに「美味いなー」と思うから。(笑) そして、タバコも一つの文化で、その土地その時代のなにがしかを表すものだから、どんなものか味わってみよう、という好奇心ですね、よくいえば・・・。
2004年に中朝国境の町の図們に行った時、図們大橋を挟んで対岸の北朝鮮がよく見える国境ゲート上の売店で北朝鮮のタバコ(1箱20元=約280円)を2箱買い、吸ってみたことがありました。延吉空港の売店でも雲南製の「玉溪」(30元)と地元の銘柄「長白山」(20元)を購入。ちゃんと覚えているわけではありませんが、予想通り総じていがらっぽい味で、帰国後職場の同僚の喫煙者にあげたら、やっぱり不評でした。
※脱北者からの話を元に書かれた→コチラの記事(韓国語)によると、北朝鮮のタバコで最高級とされるのが「錦繍江山(금수강산)」というタバコだそうです。1箱3500ウォン(北朝鮮ウォン)。米1キロの価格とほぼ同じとは! その記者が会社の同僚にも分けて感想を聞いたら、「韓国でいちばん低レベルのタバコよりも下」との評価。「変な味だ」と言って吸いかけで止めた人もいたとか。
なお、→コチラの記事(2007年.韓国語)によると、北朝鮮ではセブンスターが人気で、平壌では1万1000ウォン(北朝鮮ウォン)で取引されているとか。
閑話休題。私ヌルボが持っていた韓国タバコは、前々日聞慶のコンビニで買った物です。
店員さんに、「韓国で人気のあるタバコを2種類ください」と言ったら、出てきたのが先の「THE ONE(blue)」と「ESSE(수)」(下の画像)でした。
【「THE ONE(blue)」の箱の半分くらいの厚さしかないのに同じ20本入り。】
日本に帰ってから、前掲の<コネスト>の記事を見たら、たしかに韓国タバコの売れ筋1位は「ESSE」で、2位が「THE ONE」でした。ちなみに3位は「THIS PLUS」です。※それぞれ、「THE ONE(orange)」等々、タールやニコチンの量等が異なる銘柄が数種ずつあります。
【「マイルドセブンの人気を見て、韓国では「THIS PLUS」をつくった」という記述が前掲の韓国記事にありました。】
買ったからには当然吸い比べてみなくちゃ、というわけで吸ってみたところ、THE ONE(blue)はホントに軽い味。しかし、「飲みやすければいいってもんじゃないゾ!」という韓国ビールと共通する問題もありそうな・・・。「ESSE(수)」は、箱の薄さからみて10本入りかと思ったら20本入り、ということはとても細いです。これも軽いことは軽いが少し苦味というか何というか・・・が混じっていて、ヌルボの好みには合わないかな。
しかし、酒のアルコール度数も、伝統料理のエグい味も、音楽も文学も、人の生き方も時代とともにどんどん軽く軽くなって、タバコももちろん同様で、というのは韓国も日本も同じですね。たぶん他の国々も早い遅いの違いはあっても方向は同じなんでしょうね。
【上からショートホープ、THE ONE(blue)、「ESSE(수)。」】
喫み比べついでに、学生時代時折吸っていたショートホープを久しぶりに買って吸ってみました。懐かしいなー。ホッとします。今度吸うのは何ヵ月後か? その間またずっと非喫煙者のふりをしています。
「メビウス」で思い浮かぶのは、2つ前の記事でも書いたロングセラーのチョ・セヒ「小人が打ち上げた小さなボール」中の最初の短編が「メビウスの帯」で、そのハングル表記がやはりムェビスでした。ということもあって、韓国人には自然な表記なのかも・・・。
そもそもマイルドセブンがいつの間にかメビウスになっていることも知らず、ビックリしました。
MEVIUSというのはドイツ語なんですね。
韓国で「ムェビウス」になるのは、ドイツ語では「E」の発音が「ウェ」に近いからなのでしょうか。それとも「E」の上にウムラウト記号でもついているせいなのでしょうか(と思ったらドイツ語でウムラウトのつく母音は「a, o, u」だけのようですね…)? さすが発音にはうるさい(?)韓国ですね。