ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 週末の興行成績 [4月3日(金)~4月5日(日)]と、人気順位 ►今月はもう5本鑑賞。「暗数殺人」は期待通り 「コンプリシティ/優しい共犯」は思わぬ拾い物!(失礼)

2020-04-08 21:53:43 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸4月に入ってからもう計5本の映画を観てきました。新型コロナの災禍が進行中だというのに・・・。皆さんの中には「なんと無謀な!」とか「非常識!」と思われる方もいるかも。しかし街を行く人はまばらで、通勤の時間帯以外は電車も空いているし、映画館の観客も5回の合計で40人弱。6日(月)に行った横浜ブルク13なんかは242の客席数で観客は6人でしたからね。濃厚接触どころか軽い接触もほとんどゼロです。「緊急事態宣言で存続の危機 東京のミニシアターで今、起きていること」という見出しの毎日新聞の記事(→コチラ)を見るとアップリンク、シネマヴェーラ渋谷等々東京のミニシアターはどこも苦境にあり、またユーロスペースを取材した今朝の記事(→コチラ)では、支配人の北條さんが「このままでは数カ月で経営がなりたたなくなる。閉館を検討する同業者もいる」と語っています。そして緊急事態宣言関係が発令された今、ミニシアターのほとんどは5月8日まで休館を決めました。どうも東京で休館していない映画館はさなそうです。神奈川では新百合ヶ丘の川崎市アートセンターとあつぎのえいがかんkikiは開館してるのかな?[→数時間後の追記。川崎市アートセンター、あつぎのえいがかんkiki共に9日から休館とのこと。]
 こんな中、ミニシアター支援の動きも起こっています。→コチラや→コチラを参照されたし。
 そして、TVの番組作り等も含めて、撮影にも支障が出てきているとか。このような事態が長く続くと映画産業全般にも大きな影響が及ぶことが懸念されます。
 一方、日本より先に観客動員数の急減が始まった韓国ではさらに減り続けています。→6日の聯合ニュースによると、週末の映画観客数は過去最低の8万人に止まったとのこと。

▸観た作品と、感想。
 1日「娘は戦場で生まれた」(シネマ・ジャック&ベティ)。カンヌ映画祭ドキュメンタリー賞受賞作で、映像自体の力を実感。ただ、一番悪いのはアサド政権の圧政、そしてロシアの空爆なんでしょうが、そのへんの政治的・歴史的・地政学的説明がないため(私ヌルボも含め)大多数の日本人は巨視的な理解が及ばないのでは? 局地的に見ればアレッポ市内で反政府派の<解放区>のようになっいている街区を、たとえて言えば69年の東大安田講堂を機動隊が包囲し陥落させた出来事の規模を大きくしたようなものか? そんな危険な場所に女性ジャーナリストのワアド(←本作を撮った)と医師の夫ハムザは大義と仲間との連帯のためあえてそこに飛び込む、それも小さな子供を連れて、「・・・っていうのはどうなのよ?」と今の「常識的な」日本人からは批判があるかも。いや、実際に読みました。そんな中、私ヌルボが共感したクチコミは→コチラ。私ヌルボ、こういうドキュメンタリー、ロシアの人たちにも観てほしいなー、と思います。とくに空爆の当事者に。「あなたが空爆で殺した人たちを1人1人刃物で刺し殺せますか? 子供も含めて」と問いたい。
 3日「劇場版「SHIROBAKO」」(横浜ブルク13)。仕事アニメで、アニメ作りに携わっている人たちのことやその仕事についてそれなりに知ることができた。・・・のはよいとして、顔の区別がつかないよ~。髪型や髪の色等をしっかり見てないと・・・。多くの人たちが仕事に情熱を持って取り組んでいるのはいいけど、『空中強襲揚陸艦 SIVA』というアニメのキモは何なのか、どんな展開にするのか等を監督、PD、脚本家たちが話し合っていく過程を見たかった・・・って、まさかそんな場面は現実にない?(まさか!) それに関連してですが、広い社会とか歴史とかとほとんど関わりなく物語が進行していく感じで、地域のフンイキや生活感にも欠けるように思えました。まあ諸映画関係サイトでの高評価はわかるし、観てよかったですけどね。(これで?)
 4日「ルートヴィヒに恋して」(横浜シネマリン)は、神戸在住の金素栄(キム・ソヨン)監督が、姫路第九合唱団や神戸フロイデ合唱団などでベートーベンの第九の合唱に取り組む市民たちに密着して撮ったドキュメンタリー。対象を数人に絞って構成した方がよかったかも。→参考
 5日「コンプリシティ/優しい共犯」(あつぎのえいがかんkiki)。多くの映画館が休館している中、たまたま目に留まった映画館に1年ぶりに行ったらこれが大正解。中国人の技能実習生とか不法滞在外国人関係といった断片的な情報だけで観にいったら、65点という<ぴあ映画生活>の平均評点をはるかに上回る自己採点。いや採点はさておいて近浦啓監督の思いが伝わってくるような作品でした。物語の主なロケ地は山形県大石田町と山形市内。ところがクチコミをいくつか読んでいたら「何気に我々は技能実習生に対して何にも思っていませんが・・・」と書かれているのがあってカチンときました。(少なくとも私ヌルボを<我々>の中に入れないでくれ!)
 6日「暗数殺人」(横浜ブルク13)は、実話に基づく主演のキム・ユンソクチュ・ジフンの演技が見応えあり。<NAVER映画>の評論家・記者の平均評点が8.14とすこぶる高いのもナットク。これも観てよかった。キム・ユンソクが演じた刑事は今も現役。映画と事実の差異もあるようですが、長くなりそうなので略します。

▸これから観たい作品はあいかわらず多々あります。しかし、観たくても観られない状態がずっと続くとどうなるのか。Netflix等々があると言われそうですが、基本的に映画は配信ではなくて映画館で観るというこだわりがあるので・・・。まあ、ツンドクになっている本を読むとするか。そうそう、こういう時こそYouTubeで→往年の韓国映画の名作を観るのがよさそうです。

         ★★★ NAVERの人気順位(4月7日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.53(154)
②(2) フォードvsフェラーリ  9.50(7,961)
③(4) サンティアゴの白い杖(韓国)  9.43(21)
④(6) 映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!  9.27(200)
⑤(5) ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形(日本)  9.23(159)
⑥(3) 改葬(韓国)  9.20(66)
⑦(新) SKIN/スキン  9.19(21)
⑧(7) ジョジョ・ラビット  9.17(1,233)
⑨(9) ネヴァー・ルック・アウェイ  9.12(114)
⑩(10) ナイブズ・アウト  9.11(3,864)

 ⑦「SKIN/スキン」が新登場です。アメリカの社会派ドラマ。2003年に米国で発足したレイシスト集団<ヴィンランダーズ>の共同創設者ブライオン・ワイドナー(ジェイミー・ベル)がたどった実話の映画化作品です。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたブライオンの頭はスキンヘッド、そして顔には無数のタトゥーが彫り込まれています。それは憎悪を象徴するものでした。ところが、そんな彼はシングルマザーのジュリー(ダニエル・マクドナルド)と出会ったことでこれまでの悪行を悔い、新たな人生を始めようします。そして過去の自分と決別するために計25回、16ヵ月に及ぶタトゥー除去手術に挑みます。ところが、組織からの脱会を許さないかつての同志たちは彼に執拗な脅迫や暴力を加えます・・・。はたして彼は更生の厳しい道を乗り越えることができるでしょうか・・・。韓国題は「스킨」。日本公開は5月9日の予定ですが、はたして・・・。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
③(3) 小さな光(韓国)   8.67(3)
④(5) はちどり(韓国)  8.38(13)
⑤(6) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
⑥(8) 1917 命をかけた伝令  7.67(9)
⑦(9) フォードvsフェラーリ  7.63(8)
⑧(-) ジョジョ・ラビット  7.17(6)
⑨(-) ナイブズ・アウト  7.00(7)
⑩(-) 透明人間  7.00(2)

 今回新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績4月3日(金)~4月5日(日) ★★★
           どこまで続く?観客動員数の減少

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・イップ・マン 完結・・・・・・・・・・・4/01 ・・・・・・・・・・20,146・・・・・・・・31,110・・・・・・・・・・268 ・・・・・・・206
2(3)・・1917 命をかけた伝令・・・・・・・・・2/19 ・・・・・・・・・・13,678・・・・・・・734,943 ・・・・・・・・6,693 ・・・・・・・362
3(1)・・ジュディ 虹の彼方に・・・・・・・・・3/25 ・・・・・・・・・・11,420・・・・・・・・69,929・・・・・・・・・・567 ・・・・・・・352
4(2)・・透明人間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/26 ・・・・・・・・・・・8,222・・・・・・・555,237 ・・・・・・・・4,840 ・・・・・・・280
5(新)・・ザ・ターニング ・・・・・・・・・・・・・4/02 ・・・・・・・・・・・7,161・・・・・・・・10,015・・・・・・・・・・・89 ・・・・・・・294
6(71)・・タイム・フリーク ・・・・・・・・・・・4/01 ・・・・・・・・・・・6,815・・・・・・・・10,303・・・・・・・・・・・93 ・・・・・・・171
7(4)・・スケアリーストーリーズ 怖い本・・3/25 ・・・・・・・・4,837・・・・・・・・38,043・・・・・・・・・・318 ・・・・・・・212
8(5)・・ラ・ラ・ランド・・・・・・・・・・2016/12/07 ・・・・・・・・・・・3,990 ・・・・・3,632,898 ・・・・・・・30,290 ・・・・・・・・92
9(6)・・ダーク・ウォーターズ ・・・・・・・・3/11 ・・・・・・・・・・・1,661・・・・・・・125,718 ・・・・・・・・1,083・・・・・・・・119
10(12)・・藁にもすがる獣たち(韓国)・・2/19 ・・・・・・・・・・・1,482・・・・・・・622,429 ・・・・・・・・5,400・・・・・・・・・61
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 ついに週末の観客動員数が1万人を超えたのは2作品だけになってしまいました。平常時なら1位は100万人以上ですが、その50分の1とは・・・。冒頭にも書きましたが、韓国も日本も先が見えない状況が続いています。
 はそろそろ底をついたか、というレベルまで落ち込んだ観客数ですが、さらに減り続けています。今回の新登場は1・5・6位の3作品です。
 1位「イップ・マン 完結」は、2008年から始まった香港の詠春拳の伝説的達人、葉問[イップ・マン]の生涯を描く<イップ・マン>シリーズの第4作にして最終作。最愛の妻と死別したイップ・マン(ドニー・イェン)は、1964年大きな喪失感を抱えながら愛弟子ブルース・リー(チャン・クォックワン)の招きで息子と共にサンフランシスコに渡ります。ところが、そこで彼はチャイナタウンとアメリカ海軍との抗争に巻き込まれてしまいます・・・。韓国題は「엽문4(葉問4)」です。
 5位「ザ・ターニング」は、アメリカのホラー。物語の舞台はメイン州の田舎町の大邸宅。退学をくらって家に戻ってきたマイルズ(フィン・ウォルフハード)と、大邸宅の外を1度も見たことがない妹のフローラ(ブルックリン・プリンス)の2人は、邸宅の最後の所有者。つまり孤児の兄妹です。ケイト(マッケンジー・デイヴィス)は、この2人の新しい家庭教師としてやってきました。代々家を守ってきた家政婦のグロス夫人(バーバラ・マーテン)は、ケイトに意味不明な言葉で子供たちを紹介します。「この子供たちは特別です」。見知らぬ環境、奇妙な雰囲気の子供たち。そして発見された前の家庭教師ジェスルの日記まで・・・。ケイトは子供に会ってから毎晩悪夢に脅かされます・・・。韓国題は「더 터닝」。日本公開は未定のようです。
 6位「タイム・フリーク」は、アメリカのコメディ&ラブロマンス。「今日ちょっと会ってよ。言いたいことがあるんだ」とガールフレンドのデビー(ソフィー・ターナー)に声をかけるも、あっさり振られて衝撃を受けた物理の天才スティルマン(エイサ・バターフィールド)。愛する彼女の心を取り戻したい彼は脳ミソをフル稼働。最も後悔した瞬間に戻ることができるタイムマシンアプリを開発してしまいますが・・・。ダメならうまくいくまで。はたしてスティルマンは消したい恋愛の黒歴史を乗り越えて、完璧な恋愛に成功するでしょうか・・・。韓国題は「n번째 이별 중(n番目の別れ中)」と、なんともあざといタイトルをつけちゃっています。※この韓国題は、まさに今、韓国で大きな話題になっているヤバい事件、を念頭に置いたもの。詳しくは→コチラを読んでみて。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・イップ・マン 完結・・・・・・・・・・・・・・・4/01 ・・・・・・・20,146・・・・・・・・・31,110・・・・・・・・・・268 ・・・・・・・206
2(1)・・ジュディ 虹の彼方に・・・・・・・・・・・・・3/25 ・・・・・・・11,420・・・・・・・・・69,929・・・・・・・・・・567 ・・・・・・・352
3(2)・・ダーク・ウォーターズ ・・・・・・・・・・・・3/11 ・・・・・・・・1,661・・・・・・・・125,718 ・・・・・・・・1,083 ・・・・・・・119
4(再)・・春の日は過ぎゆく(韓国) ・・・・2001/9/28 ・・・・・・・・1,308・・・・・・・・・・7,916・・・・・・・・・・・45 ・・・・・・・・50
5(再)・・欲望の翼・・・・・・・・・・・・・・・・・1990/12/22・・・・・・・・・・713・・・・・・・・・20,987・・・・・・・・・・144 ・・・・・・・・15

 1位「イップ・マン 完結」が新登場ですが、この作品については上述しました。
 4位「春の日は過ぎゆく」は、「八月のクリスマス」に続くホ・ジノ監督の第2作。もう19年経ったか・・・。ヒロインのイ・ヨンエはそれでも魅力を維持している。(と言っていいかな ?) 原題は「봄날은 간다」です。
 5位「欲望の翼」は、「」恋する惑星」とともに香港のウォン・カーウァイ監督の代表作の1つ。彼だけでなく、90年代の香港映画は勢いがあったなあ。韓国題は原題のまま「아비정전(阿飛正傳)」です。

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4 コメント

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「続・全共闘白書」 (ヌルボ)
2020-04-15 14:30:26
 「その後も(現在に至るまで)影響を及ぼしてきた」というのは、当時のムーブメントがその後も環境保護運動や女性差別撤廃運動等々、さまざまな形で後続世代に受け継がれていった、ということです。

 また、「大抵の人は変わっていない」というのは、具体的には主に政治社会に対する批判精神で、その点には共感を覚えました。
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Unknown (yab)
2020-04-14 21:57:10
流石に抵抗というのは穿ちすぎましたね。
理知的な見解かと思います。

自分なんか、コロナウイルスの話題ばかりで気が滅入って、テレビもSNSも見る気になれず、情報を得るのも億劫になります。
そういえば、東日本大震災の時もそうだったなと振り返ってみたり。
早く事態が収まってほしいですが、元の状態に戻れるのかも想像つきませんね(そもそも戻れるのか)。


「続・全共闘白書」をお読みになったとの報告、ありがとうございます。
前回の白書より好印象なのは、それだけ情勢が変わったのか、心境の変化なのかが気になります。
当時も今も彼らは少数派であったものの、現在でも影響を与えているというのは、好意的に捉えるべきでしょうか。
返信する
いろんなこと (ヌルボ)
2020-04-13 01:26:45
 予約図書限定の貸出程度はやっていた横浜市立図書館も全面休館になってしまいました。その前に例の「続・全共闘白書」予約の順番が回ってきて目を通してみました。感想としては、①半世紀経っても大抵の人は変わっていない。②当時も今も、同世代の中では数としては少数。③少数ではあっても、その後も(現在に至るまで)影響を及ぼしてきた。・・・ということ。20年前の「白書」よりも、この続巻の方がスナオに読めました。ちょっとした連帯感みたいなものも感じたりして(笑)。

 なぜ緊急事態宣言を出し、不要不急の外出を避けるよう求めたのか?というと、感染は<人から人へ>だから、そのような機会を可能なかぎり減らす、ということでしょう。とくに肝心なのは<密閉、密集、密接の場面を徹底的に避ける>の<3密>。
 ところが、いろんな人がいる市民国民に対して、このような外出はOKだが以下のような場合はダメといった細かな場合分けをした緊急事態宣言を出しても混乱を招いたり、勝手な(危険な)独自解釈で行動するフトドキ者が出て来そうなので、とくに支障のない外出も含めてトータルに「不要不急の外出を避ける」という基本線で宣言を出した、と私は理解しています。その上で、人との接触や手を念入りに洗うこと等を意識し、時間・場所を考えて行動しているつもりです。もしかしたら、これもまた「勝手な(危険な)独自解釈」とみられるかもしれませんが・・・。
 ところが、「不要不急の外出を避ける」という単純化された宣言が下されると、理由はどうであれそれをきちんと守ることが市民国民のつとめと考え、「勝手な行動」をとったり国や都県等の施策を批判することさえ封じようという人がいるのは困ったものです。
 昭和前期、戦時体制に突入していった時代像と重なるところがあるように思われます。そんなイヤな雰囲気が少し感じられるのがイヤ。理屈以前の感覚のレベルで。
 今、私が毎日あちこちを徘徊しているのは、とくに「抵抗の意思」というわけではなく、健康のため1日7千歩は歩こうという目的意識によるところが大きく、ついでにこの際近隣の歴史・文化等を再認識するキッカケにもなれば、と思ったからです。したがって、映画館がすべて休館になっても、外出は毎日続けます。

 ドライブインシアターのことは、不確かな記憶では60年代中学の英語の教科書に載っていて、先生の説明を聞いたのが最初。単に「ふうん。アメリカはクルマ天国の国だからな」と思っただけでした。このソウルのドライブインシアターについては、数年前何かの記事で読んだ記憶がありますが、自分のPCには記録ナシ。韓国では「自動車劇場」といい、数ヵ所あるようで、リンク先は蚕室自動車劇場です。この件については(たぶん)明日14日の記事で少し書こうと思います。
返信する
自粛自粛と… (yab)
2020-04-12 16:51:50
韓国映画では、チョン・ウヒ出演の「悪の偶像」と「魔王の娘、イリシャ」(花コリ上映作品)が気になっていて、久々に彼女の作品が上陸すると思いきや、上映は延期になってしまいました。

他にも「パラサイト」や三島由紀夫と全共闘の映画も気になってましたが、何となく映画館に行きづらくて遠慮していたら、いつの間にかこんな状況になって行けずじまいです。
職場ではテレワークしている人の分まで業務の負担がのしかかり、さらにはマスク着用を強要されて、嫌なムードになったなぁと痛感しています。

そんな中で自粛ムードをものともせず、映画館や花見に出かけるヌルボさんには抵抗の意思がうかがえます。これも全共闘運動の影響なのでしょうか(!?)。
とはいえ緊急事態宣言の影響で、映画の公開延期に映画館休館と、ヌルボさんといえども流石に外出自粛は余儀なくされてしまいそうですが、どうでしょう?


ところで、韓国では車内の中から映画を観るドライブインシアターなるものが昨今の影響で流行っているらしいですね。
https://www.afpbb.com/articles/-/3274794

フロントガラス越しで観づらくないのかなと疑問ですが、映画を観るというより雰囲気を楽しむといったところでしょうか。
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