ちょっと確認したいことがいくつかあったので、19日夜シネマート新宿に「暗殺」を観に行きました。(5月に続き2回目。) すると客席数 335のスクリーン1じゃなくて客席数 62のスクリーン2の方! この小さなスクリーンでこの作品とは魅力半減。横浜のシネマ・ジャック&ベティでの上映日は未定ですが客席数は138(or114)。大田区方面等にお住まいならまずソチラを選ぶ方が賢明かと・・・。
<中央日報>の記事(→コチラ)等によると、7月21日の東京を皮切りに、日本各地で<話題の慰安婦映画>「鬼郷」が上映されるとのこと。しかし東京での上映会場・時間等は不明のまま。SARUさんのツイッターには「「クローズドな開催なので前売券を一般に販売しているものではない」との回答だったそうで、メールまたは電話による事前予約ということのようです」とか「クローズドという言葉が、部外者お断りとまでの意味ではない様子です」とか書かれていますが・・・。
上映するとしても、それだけ警戒しなければならない状況が予測されるということでしょう。これまでも何度かありましたが、観もしないで上映を妨害することよりも、ちゃんと観た上で事実と異なる箇所を指摘したり、自分たちの主張を述べるのがまっとうな対応だと思いますけどねー。
※右画像は、元慰安婦の姜日出(カン・イルチュル)さんが描いた「焼かれる少女たち」という絵。これに触発されてチョ・ジョンレ監督はこの映画を作ったそうです。(この「大量虐殺」がいつどこで行われたのか、それがどう確認されているのか等々はどうなっているのでしょうか?)
★★★ NAVERの人気順位(7月19日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①(1) ライフ・イズ・ビューティフル 9.38
②(2) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン 9.33
③(5) ベン・ハー 9.25
④(-) ボーン・アルティメイタム 9.25
⑤(4) 私たち(韓国) 9.23
⑥(6)アバウト・タイム~愛おしい時間について~ 9.19
⑦(-) 鬼郷(韓国) 9.19
⑧(7) シーモアさんと、大人のための人生入門 9.17
⑨(9) オーヴェという男 9.15
⑩(-) サフラジェット 9.10
④と⑩の2作品が新登場です。
④「ボーン・アルティメイタム」は、マット・デイモン主演で日本でも好評だった2007年のアメリカ映画の再上映。韓国題は「본 얼티메이텀」です。
⑩「サフラジェット」は、昨年のロンドン映画祭でオープニング作品として上映されたイギリス映画。洗濯工場の労働者モード(キャリー・マリガン)を中心に1世紀前のイギリスの婦人参政権運動の黎明期を描きます。メリル・ストリープが実在した女性運動家エメリン・パンクハーストを演じています。韓国題は「서프러제트」。日本公開は、そのうち? 確証ナシ。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) トリコロール 青の愛 9.00(1)
②(2) キャロル 8.96(13)
③(4) ふたりのベロニカ 8.75(1)
③(4) ベン・ハー 8.75(1)
⑤(6) ライフ・イズ・ビューティフル 8.34(8)
⑥(-) グランブルー 8.25(4)
⑦(7) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.25(2)
⑧(8) 哭声(韓国) 8.18(17)
⑨(8) 奇跡〈2011年〉(日本) 7.86(7)
⑩(-) 幻の光(日本) 7.84(8)
「そして父になる」に代わって同じ裕和監督の⑩「幻の光」がランクインする等の入れ替わりはありましたが、本ブログ新登場の作品はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月15日(金)~7月17日(日)] ★★★
コン・ユ主演の韓国映画「釜山行き」が公式公開日前の<先行上映>で50万人を突破して2位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(4)・・グランド・イリュージョン ・・・・7/13 ・・・・・・・・・1,080,040・・・・・・・・・1,737,711・・・・・・・・・14,373・・・・・・1,200
見破られたトリック
2(43)・・釜山行き(韓国)・・・・・・・・・・7/20 ・・・・・・・・・・・559,048 ・・・・・・・・・・561,170・・・・・・・・・・4,881・・・・・・・・431
3(1)・・ファインディング・ドリー・・・・7/06 ・・・・・・・・・・・525,148・・・・・・・・・1,760,508・・・・・・・・・14,365・・・・・・・・969
4(2)・・鳳伊 キム・ソンダル(韓国)・・7/06 ・・・・・・・・・・414,413・・・・・・・・・1,802,713・・・・・・・・・14,378・・・・・・・・811
5(48)・・ロスト・バケーション・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・158,367・・・・・・・・・・・216,400・・・・・・・・・・1,788・・・・・・・・518
6(3)・・グッバイ・シングル(韓国)・・6/29・・・・・・・・・・・・128,806 ・・・・・・・・・2,038,857 ・・・・・・・・16,396・・・・・・・・538
7(174)・・デモリション・・・・・・・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・15,601・・・・・・・・・・・・25,150 ・・・・・・・・・・・207・・・・・・・・196
8(新)・・トリック(韓国) ・・・・・・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・14,274・・・・・・・・・・・・30,497 ・・・・・・・・・・・238・・・・・・・・373
9(新)・・-僕のサンティアゴ巡礼の道・・7/14 ・・・・・・・・11,054・・・・・・・・・・・・14,502 ・・・・・・・・・・・115・・・・・・・・・83
10(5)・・ターザン:REBORN ・・・・・・6/29 ・・・・・・・・・・・・10,075・・・・・・・・・・・854,471・・・・・・・・・・7,168・・・・・・・・121
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は2・5・7・8・9位の5作品です。
2位「釜山行き」は、韓国のアクション・スリラー映画。正体不明のウイルスが全国に拡散し、韓国全土に緊急災難警報令が宣布されます。ただ唯一安全な都市の釜山に向かうためKTXに大勢の人が乗り込みますが、彼らの間で熾烈な死闘が繰り広げられることに・・・。うーむ、いろいろ探してもこれ以上のディテールはわからんゾ。韓国初のゾンビ映画? コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソクと、出演陣は人気と実力を備えた顔ぶれ。原題は「부산행」です。
5位「ロスト・バケーション」は、アメリカのパニック映画。バカンスで秘境の島を訪れ、サーフィンを楽しむ医学生ナンシー(ブレイク・ライヴリー)は、突然の衝撃を受けて脚に怪我を負ってしまいます。彼女は岩場に避難しますが、その周囲を1匹の人食いザメが旋回しています・・・。うーむ、この季節の定番の設定。しかし、あの「ジョーズ」(1975)を凌駕することはどうみても不可能でしょ。韓国題は「언더 워터」。日本公開は7月23日です。
7位「デモリション」は、妻を亡くした敏腕投資アナリストの苦悩を描いたアメリカ映画です。投資アナリストのデイビス(ジェイク・ギレンホール)は、交通事故で妻を失いますが、その翌日いつもと変わらず出勤した彼を見て、周りの人たちは囁き合います。 何の感情も感じられないように生きていくデイビス。しかし彼はだんだん崩れていきます。 妻を失った日、壊れた病院の自動販売機でお金を失ったデイビスは苦情の手紙を出しますが、そこに誰にも言わなかった自分の胸の内を打ち明けます。ある日午前2時、お客様センターのスタッフのカレン(ナオミ・ワッツ)から電話がかかってきます。「手紙を見て泣きました、話をする人はいますか?」。・・・「何かを直すには、全部分解した後、次に重要なのが何なのかを把握しなければ」。カレンと彼の息子クリスに会ってから出勤もせず街をさ迷ったデイビスは、まるで自分の中を覗き込むように壊れた冷蔵庫やコンピュータ等をバラバラにし始め、ついには妻との思い出が残っている家を分解することに・・・。韓国題は「데몰리션」。日本公開は2017年、かな?
8位「トリック」は韓国のサスペンス。かつて不良食品の告発を特ダネで報道し、スターPDとして名を上げたソクチン(イ・ジョンジン)でしたが、その後告発内容が誤報だったとの判断を受け、裁判でも無罪判決が出て、PDもやめさせられることになりますた。数年後、教養テレビチャンネルのPDとして復職したソクチンは、新社長から秘密の提案を受けます。それは、創立記念特集として6ヵ月の余命宣告を受けたトジュン(キム・テフン)とヨンエ(カン・イェウォン)夫婦の病床日記のドキュメンタリーを撮影し、高い視聴率がとれたら局長に昇進させるというもの。そのドキュメンタリーは視聴者の涙を誘い、爆発的な人気を得て高視聴率を記録します。しかしトジュンの病状はさらに悪化し、撮影中断の危機に立たされますが、ソクチンは視聴率のためにトジュンの死に際を撮影すると決心し、ヨンエに悪魔のような提案を行います・・・。原題は「트릭」です。
9位「僕のサンティアゴ巡礼の道」(仮)は、ドイツのコメディ。(実在の)コメディアンのハーペイ・カーケリングさんは2001年37歳の夏、病気などをきっかけに自分の人生を見つめなおそうと、スペインのサンティアゴ巡礼道800kmを歩き通そうと企てます。いろんな出会いがあり居酒屋での大騒ぎ等もありのその42日間の旅日記はベストセラーになり、翻訳書「巡礼コメディ旅日記」(みすず書房)も刊行されました。そして映画化作品がこの作品というわけです。韓国題は「나의 산티아고」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(64)・・デモリション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/13・・・・・・・・・・・・・・・15,601・・・・・・・・・・・・25,150・・・・・・・・・・・・・207 ・・・・・・・・196
2(22)・・THE WAVE/ザ・ウェイブ ・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・・・・6,899・・・・・・・・・・・・12,526・・・・・・・・・・・・・・99・・・・・・・・・140
3(1)・・ベン・ハー ・・・・・・・・・・・・・・・・1972/9/07 ・・・・・・・・・・・・・・・4,350・・・・・・・・・・・・37,486・・・・・・・・・・・・・220 ・・・・・・・・・58
4(22)・・バグダッド・カフェ・・・・・・・・・・・・・・7/14・・・・・・・・・・・・・・・・4,313・・・・・・・・・・・・・6,500 ・・・・・・・・・・・・・・49 ・・・・・・・・・59
(ディレクターズ・カット)
5(39)・・エブリバディ・ウォンツ・サム!!・・7/14・・・・・・・・・・・・・・2,373・・・・・・・・・・・・・4,031 ・・・・・・・・・・・・・・33 ・・・・・・・・・61
世界はボクらの手の中に
今回は3位以外すべて入れ替わりました。
1位「デモリション」については上述しました。
2位「THE WAVE/ザ・ウェイブ」は、フィヨルド地帯を舞台に、岩山崩落による巨大津波の恐怖と家族のドラマを描いたノルウェー映画ですが、すでに6月日本で公開されています。韓国題は「더 웨이브」です。
4位「バグダッド・カフェ(ディレクターズ・カット)」は、もちろん1987年の名作。韓国題は「바그다드 카페 : 디렉터스컷」です。
5位「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」は、1980年代のアメリカの大学を舞台に、野球部の新入生たちの青春を描いたコメディ。高校を卒業して、大学野球部の宿舎に引っ越してきたイケメン新入生ジェイク(ブレイク・ジェンナー)。全国最高レベルの野球チームのルームメイトたちに交じり、ぎこちなさを感じる暇もなく気持ちが向かう先はむちむちギャルたちの方に・・・。コーチは酒&女の宿舎持ち込み( ?)禁止を命ずるのですが有名無実化? 口にはいつもビール、女性の話98%野球の話2%のおしゃべりと、毎晩楽しいパーティーを繰り広げるのですが・・・。韓国題は「에브리바디 원츠 썸!!」。「サム」は名前ではなく「some」。いい訳し方があるのでは? 日本公開は9月です。
上映するとしても、それだけ警戒しなければならない状況が予測されるということでしょう。これまでも何度かありましたが、観もしないで上映を妨害することよりも、ちゃんと観た上で事実と異なる箇所を指摘したり、自分たちの主張を述べるのがまっとうな対応だと思いますけどねー。
※右画像は、元慰安婦の姜日出(カン・イルチュル)さんが描いた「焼かれる少女たち」という絵。これに触発されてチョ・ジョンレ監督はこの映画を作ったそうです。(この「大量虐殺」がいつどこで行われたのか、それがどう確認されているのか等々はどうなっているのでしょうか?)
「朝鮮日報」7月15日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
「デモリション」 壊してこそ見えるモノ ★★★☆ 「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」 遊びまくったその頃へ ★★★☆ 「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」 次からは観たくないが・・・ ★★☆ | 「アイ・イン・ザ・スカイ」 戦闘なき激情的な戦場 ★★★☆ 「僕のサンティアゴ巡礼の道」 次の休暇、サンティアゴ? ★★★ 「トリック」 放送の素顔が窺えるが・・・ ★★☆ | |
「アイ・イン・ザ・スカイ」は、ケニアを舞台に、無人機ドローンを用いてテロリストの隠れ家を襲うといった現代の対テロ戦争のモラルを問うアメリカの軍事スリラー。日本公開は2017年かな? 他の5作品はすべて下の記事中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(7月19日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①(1) ライフ・イズ・ビューティフル 9.38
②(2) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン 9.33
③(5) ベン・ハー 9.25
④(-) ボーン・アルティメイタム 9.25
⑤(4) 私たち(韓国) 9.23
⑥(6)アバウト・タイム~愛おしい時間について~ 9.19
⑦(-) 鬼郷(韓国) 9.19
⑧(7) シーモアさんと、大人のための人生入門 9.17
⑨(9) オーヴェという男 9.15
⑩(-) サフラジェット 9.10
④と⑩の2作品が新登場です。
④「ボーン・アルティメイタム」は、マット・デイモン主演で日本でも好評だった2007年のアメリカ映画の再上映。韓国題は「본 얼티메이텀」です。
⑩「サフラジェット」は、昨年のロンドン映画祭でオープニング作品として上映されたイギリス映画。洗濯工場の労働者モード(キャリー・マリガン)を中心に1世紀前のイギリスの婦人参政権運動の黎明期を描きます。メリル・ストリープが実在した女性運動家エメリン・パンクハーストを演じています。韓国題は「서프러제트」。日本公開は、そのうち? 確証ナシ。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) トリコロール 青の愛 9.00(1)
②(2) キャロル 8.96(13)
③(4) ふたりのベロニカ 8.75(1)
③(4) ベン・ハー 8.75(1)
⑤(6) ライフ・イズ・ビューティフル 8.34(8)
⑥(-) グランブルー 8.25(4)
⑦(7) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.25(2)
⑧(8) 哭声(韓国) 8.18(17)
⑨(8) 奇跡〈2011年〉(日本) 7.86(7)
⑩(-) 幻の光(日本) 7.84(8)
「そして父になる」に代わって同じ裕和監督の⑩「幻の光」がランクインする等の入れ替わりはありましたが、本ブログ新登場の作品はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月15日(金)~7月17日(日)] ★★★
コン・ユ主演の韓国映画「釜山行き」が公式公開日前の<先行上映>で50万人を突破して2位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(4)・・グランド・イリュージョン ・・・・7/13 ・・・・・・・・・1,080,040・・・・・・・・・1,737,711・・・・・・・・・14,373・・・・・・1,200
見破られたトリック
2(43)・・釜山行き(韓国)・・・・・・・・・・7/20 ・・・・・・・・・・・559,048 ・・・・・・・・・・561,170・・・・・・・・・・4,881・・・・・・・・431
3(1)・・ファインディング・ドリー・・・・7/06 ・・・・・・・・・・・525,148・・・・・・・・・1,760,508・・・・・・・・・14,365・・・・・・・・969
4(2)・・鳳伊 キム・ソンダル(韓国)・・7/06 ・・・・・・・・・・414,413・・・・・・・・・1,802,713・・・・・・・・・14,378・・・・・・・・811
5(48)・・ロスト・バケーション・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・158,367・・・・・・・・・・・216,400・・・・・・・・・・1,788・・・・・・・・518
6(3)・・グッバイ・シングル(韓国)・・6/29・・・・・・・・・・・・128,806 ・・・・・・・・・2,038,857 ・・・・・・・・16,396・・・・・・・・538
7(174)・・デモリション・・・・・・・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・15,601・・・・・・・・・・・・25,150 ・・・・・・・・・・・207・・・・・・・・196
8(新)・・トリック(韓国) ・・・・・・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・14,274・・・・・・・・・・・・30,497 ・・・・・・・・・・・238・・・・・・・・373
9(新)・・-僕のサンティアゴ巡礼の道・・7/14 ・・・・・・・・11,054・・・・・・・・・・・・14,502 ・・・・・・・・・・・115・・・・・・・・・83
10(5)・・ターザン:REBORN ・・・・・・6/29 ・・・・・・・・・・・・10,075・・・・・・・・・・・854,471・・・・・・・・・・7,168・・・・・・・・121
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は2・5・7・8・9位の5作品です。
2位「釜山行き」は、韓国のアクション・スリラー映画。正体不明のウイルスが全国に拡散し、韓国全土に緊急災難警報令が宣布されます。ただ唯一安全な都市の釜山に向かうためKTXに大勢の人が乗り込みますが、彼らの間で熾烈な死闘が繰り広げられることに・・・。うーむ、いろいろ探してもこれ以上のディテールはわからんゾ。韓国初のゾンビ映画? コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソクと、出演陣は人気と実力を備えた顔ぶれ。原題は「부산행」です。
5位「ロスト・バケーション」は、アメリカのパニック映画。バカンスで秘境の島を訪れ、サーフィンを楽しむ医学生ナンシー(ブレイク・ライヴリー)は、突然の衝撃を受けて脚に怪我を負ってしまいます。彼女は岩場に避難しますが、その周囲を1匹の人食いザメが旋回しています・・・。うーむ、この季節の定番の設定。しかし、あの「ジョーズ」(1975)を凌駕することはどうみても不可能でしょ。韓国題は「언더 워터」。日本公開は7月23日です。
7位「デモリション」は、妻を亡くした敏腕投資アナリストの苦悩を描いたアメリカ映画です。投資アナリストのデイビス(ジェイク・ギレンホール)は、交通事故で妻を失いますが、その翌日いつもと変わらず出勤した彼を見て、周りの人たちは囁き合います。 何の感情も感じられないように生きていくデイビス。しかし彼はだんだん崩れていきます。 妻を失った日、壊れた病院の自動販売機でお金を失ったデイビスは苦情の手紙を出しますが、そこに誰にも言わなかった自分の胸の内を打ち明けます。ある日午前2時、お客様センターのスタッフのカレン(ナオミ・ワッツ)から電話がかかってきます。「手紙を見て泣きました、話をする人はいますか?」。・・・「何かを直すには、全部分解した後、次に重要なのが何なのかを把握しなければ」。カレンと彼の息子クリスに会ってから出勤もせず街をさ迷ったデイビスは、まるで自分の中を覗き込むように壊れた冷蔵庫やコンピュータ等をバラバラにし始め、ついには妻との思い出が残っている家を分解することに・・・。韓国題は「데몰리션」。日本公開は2017年、かな?
8位「トリック」は韓国のサスペンス。かつて不良食品の告発を特ダネで報道し、スターPDとして名を上げたソクチン(イ・ジョンジン)でしたが、その後告発内容が誤報だったとの判断を受け、裁判でも無罪判決が出て、PDもやめさせられることになりますた。数年後、教養テレビチャンネルのPDとして復職したソクチンは、新社長から秘密の提案を受けます。それは、創立記念特集として6ヵ月の余命宣告を受けたトジュン(キム・テフン)とヨンエ(カン・イェウォン)夫婦の病床日記のドキュメンタリーを撮影し、高い視聴率がとれたら局長に昇進させるというもの。そのドキュメンタリーは視聴者の涙を誘い、爆発的な人気を得て高視聴率を記録します。しかしトジュンの病状はさらに悪化し、撮影中断の危機に立たされますが、ソクチンは視聴率のためにトジュンの死に際を撮影すると決心し、ヨンエに悪魔のような提案を行います・・・。原題は「트릭」です。
9位「僕のサンティアゴ巡礼の道」(仮)は、ドイツのコメディ。(実在の)コメディアンのハーペイ・カーケリングさんは2001年37歳の夏、病気などをきっかけに自分の人生を見つめなおそうと、スペインのサンティアゴ巡礼道800kmを歩き通そうと企てます。いろんな出会いがあり居酒屋での大騒ぎ等もありのその42日間の旅日記はベストセラーになり、翻訳書「巡礼コメディ旅日記」(みすず書房)も刊行されました。そして映画化作品がこの作品というわけです。韓国題は「나의 산티아고」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(64)・・デモリション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/13・・・・・・・・・・・・・・・15,601・・・・・・・・・・・・25,150・・・・・・・・・・・・・207 ・・・・・・・・196
2(22)・・THE WAVE/ザ・ウェイブ ・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・・・・6,899・・・・・・・・・・・・12,526・・・・・・・・・・・・・・99・・・・・・・・・140
3(1)・・ベン・ハー ・・・・・・・・・・・・・・・・1972/9/07 ・・・・・・・・・・・・・・・4,350・・・・・・・・・・・・37,486・・・・・・・・・・・・・220 ・・・・・・・・・58
4(22)・・バグダッド・カフェ・・・・・・・・・・・・・・7/14・・・・・・・・・・・・・・・・4,313・・・・・・・・・・・・・6,500 ・・・・・・・・・・・・・・49 ・・・・・・・・・59
(ディレクターズ・カット)
5(39)・・エブリバディ・ウォンツ・サム!!・・7/14・・・・・・・・・・・・・・2,373・・・・・・・・・・・・・4,031 ・・・・・・・・・・・・・・33 ・・・・・・・・・61
世界はボクらの手の中に
今回は3位以外すべて入れ替わりました。
1位「デモリション」については上述しました。
2位「THE WAVE/ザ・ウェイブ」は、フィヨルド地帯を舞台に、岩山崩落による巨大津波の恐怖と家族のドラマを描いたノルウェー映画ですが、すでに6月日本で公開されています。韓国題は「더 웨이브」です。
4位「バグダッド・カフェ(ディレクターズ・カット)」は、もちろん1987年の名作。韓国題は「바그다드 카페 : 디렉터스컷」です。
5位「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」は、1980年代のアメリカの大学を舞台に、野球部の新入生たちの青春を描いたコメディ。高校を卒業して、大学野球部の宿舎に引っ越してきたイケメン新入生ジェイク(ブレイク・ジェンナー)。全国最高レベルの野球チームのルームメイトたちに交じり、ぎこちなさを感じる暇もなく気持ちが向かう先はむちむちギャルたちの方に・・・。コーチは酒&女の宿舎持ち込み( ?)禁止を命ずるのですが有名無実化? 口にはいつもビール、女性の話98%野球の話2%のおしゃべりと、毎晩楽しいパーティーを繰り広げるのですが・・・。韓国題は「에브리바디 원츠 썸!!」。「サム」は名前ではなく「some」。いい訳し方があるのでは? 日本公開は9月です。
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