2010年は海外ミステリー大豊作の年だったと「このミス」等々で多くの人が書いてました。
しかし、一昨年「深海のYrr」(←おもしろい!)を読んで以来、久しく大部のミステリーやSFを読んでいなかったので、順序にしたがって<今世紀に入ってからのベスト1>と定評のあるスティーグ・ラーソンの「ミレニアム1:トラゴン・タトゥーの女」を暮れから読み始めたのですが、期待にたがわず! で、一気に読了。続いて「ミレニアム2:火と戯れる女」も昨日読み始めて今日読み終えました。
韓国関係ブログのタテマエ上、韓国ではこの本どんなものかなと、教保文庫のサイトをちょっと見てみました。
すると「ミレニアム1」は「밀레니엄. 1: 여자를 증오한 남자들(ミレニアム1:女を憎悪する男たち)」というタイトルで2008年7月に刊行。あら、日本より5ヵ月早かったんだ。副題も違ってますが、韓国版の方が原題そのまま。「ミレニアム2・3」も韓国の方が早かったんですね。それだけ<ジャンル文学>の読者が増えているということか。
読者のレビューを見るとたいてい★5つで、「일요일 오후에 이 책을 손에 들지 마라(日曜の午後にこの本を手にとるな)」などと書かれてます。睡眠不足で月曜の朝つらいですからね。
【日本版(左)と韓国版(右)。著者ラーソンの表記は、ハングルでは라르손(ラルソン)です。 】
・・・と、例によって以上は長~い前説。横浜市立図書館でこの「ミレニアム2」を読みながらも「新東亜」1月号と最近の「朝鮮日報」をななめ読みしておもしろそうな記事をコピー。
さらにその合間に見た「韓国人生活情報」でたまたま目に入った言葉が今回のテーマです。
その言葉は<귀차니스트(クィチャニストゥ)>。
「<귀차니스트>のための化粧法」という見出しに用いられています。
辞書にない言葉でも、すぐ意味の見当がつくものもあります。これもその1つ。
「귀찮다(クィチャンタ.面倒くさい)」という言葉を知っていれば、これと英語の「~ist」を合成した言葉だな、とわかります。つまり<面倒くさがり屋>という意味ですね。
韓国googleで<귀차니스트>を検索すると61万以上もヒット。わりと一般的に使われているようです。さらに<귀차니즘(クィチャニズム)>という語については韓国ウィキに説明がありました。
それによると、この語が大衆化したのはウェブ漫画の「スノーキャット(스노우캣)」(2001年単行本刊行)からだそうです。また、同様の単語としては「게으르다(ケウルダ.怠ける)」に「~nism」をつけた<게으르니즘(ケウルニジュム)>、日本の<이타이 이타이 병(イタイイタイ病)>の音に由来する<이따가이따가병(イッタガイッタガビョン.あとであとで病)>がある、とつけ加えられています。
2004年の「週刊京郷」の「面倒くさがり屋向け商品」の記事中には<게으르신(ケウルシン.怠け神)>や<다음증후군(タウムチュンフグン.こんど症候群)>という言葉も出てます。
他にも何か「韓国語+ist」という新造語があるだろうと思って探したら、<라메니스트(ラメニストゥ)>というのがみつかりました。googleのヒット数は1100くらいだから全然一般的ではないのですが、なぜかNAVERやDAUMの国語辞典にもありました。その意味は「맛있는 라면을 파는 집을 찾아다니면서 라면 맛을 보는 사람(おいしいラーメン店を訪ねてラーメンの味をみる人」。さらに次のような説明をつけ加えています。「일본에는 이런 라메니스트들이 부지기수다. 4년간 무려 3천 그릇의 라면을 먹어 보고 ‘식후감’을 발표한 전설적인 라메니스트도 있다(日本にはこんなラメニストが数知れずいる。4年間になんと3千杯のラーメンを食べて<食後感>を発表した伝説的ラメニストもいる)」。
そういえば、日本にも倉橋由美子の小説で「スミヤキストQの冒険」というのがありましたね。
<ガンバリスト>という言葉はわりと一般的、かな? <フンバリスト>はどうですか?
ずーっと以前、友人と「やっぱりわれわれは(ブリーフ派じゃなくて)デカパニストだよなー」などと話した記憶がありますが(デカブリストのもじり、のつもり?)、今現在デカパニストのgoogle検索の結果は1件だけ。そんなもんですか・・・。
しかし、一昨年「深海のYrr」(←おもしろい!)を読んで以来、久しく大部のミステリーやSFを読んでいなかったので、順序にしたがって<今世紀に入ってからのベスト1>と定評のあるスティーグ・ラーソンの「ミレニアム1:トラゴン・タトゥーの女」を暮れから読み始めたのですが、期待にたがわず! で、一気に読了。続いて「ミレニアム2:火と戯れる女」も昨日読み始めて今日読み終えました。
韓国関係ブログのタテマエ上、韓国ではこの本どんなものかなと、教保文庫のサイトをちょっと見てみました。
すると「ミレニアム1」は「밀레니엄. 1: 여자를 증오한 남자들(ミレニアム1:女を憎悪する男たち)」というタイトルで2008年7月に刊行。あら、日本より5ヵ月早かったんだ。副題も違ってますが、韓国版の方が原題そのまま。「ミレニアム2・3」も韓国の方が早かったんですね。それだけ<ジャンル文学>の読者が増えているということか。
読者のレビューを見るとたいてい★5つで、「일요일 오후에 이 책을 손에 들지 마라(日曜の午後にこの本を手にとるな)」などと書かれてます。睡眠不足で月曜の朝つらいですからね。
【日本版(左)と韓国版(右)。著者ラーソンの表記は、ハングルでは라르손(ラルソン)です。 】
・・・と、例によって以上は長~い前説。横浜市立図書館でこの「ミレニアム2」を読みながらも「新東亜」1月号と最近の「朝鮮日報」をななめ読みしておもしろそうな記事をコピー。
さらにその合間に見た「韓国人生活情報」でたまたま目に入った言葉が今回のテーマです。
その言葉は<귀차니스트(クィチャニストゥ)>。
「<귀차니스트>のための化粧法」という見出しに用いられています。
辞書にない言葉でも、すぐ意味の見当がつくものもあります。これもその1つ。
「귀찮다(クィチャンタ.面倒くさい)」という言葉を知っていれば、これと英語の「~ist」を合成した言葉だな、とわかります。つまり<面倒くさがり屋>という意味ですね。
韓国googleで<귀차니스트>を検索すると61万以上もヒット。わりと一般的に使われているようです。さらに<귀차니즘(クィチャニズム)>という語については韓国ウィキに説明がありました。
それによると、この語が大衆化したのはウェブ漫画の「スノーキャット(스노우캣)」(2001年単行本刊行)からだそうです。また、同様の単語としては「게으르다(ケウルダ.怠ける)」に「~nism」をつけた<게으르니즘(ケウルニジュム)>、日本の<이타이 이타이 병(イタイイタイ病)>の音に由来する<이따가이따가병(イッタガイッタガビョン.あとであとで病)>がある、とつけ加えられています。
2004年の「週刊京郷」の「面倒くさがり屋向け商品」の記事中には<게으르신(ケウルシン.怠け神)>や<다음증후군(タウムチュンフグン.こんど症候群)>という言葉も出てます。
他にも何か「韓国語+ist」という新造語があるだろうと思って探したら、<라메니스트(ラメニストゥ)>というのがみつかりました。googleのヒット数は1100くらいだから全然一般的ではないのですが、なぜかNAVERやDAUMの国語辞典にもありました。その意味は「맛있는 라면을 파는 집을 찾아다니면서 라면 맛을 보는 사람(おいしいラーメン店を訪ねてラーメンの味をみる人」。さらに次のような説明をつけ加えています。「일본에는 이런 라메니스트들이 부지기수다. 4년간 무려 3천 그릇의 라면을 먹어 보고 ‘식후감’을 발표한 전설적인 라메니스트도 있다(日本にはこんなラメニストが数知れずいる。4年間になんと3千杯のラーメンを食べて<食後感>を発表した伝説的ラメニストもいる)」。
そういえば、日本にも倉橋由美子の小説で「スミヤキストQの冒険」というのがありましたね。
<ガンバリスト>という言葉はわりと一般的、かな? <フンバリスト>はどうですか?
ずーっと以前、友人と「やっぱりわれわれは(ブリーフ派じゃなくて)デカパニストだよなー」などと話した記憶がありますが(デカブリストのもじり、のつもり?)、今現在デカパニストのgoogle検索の結果は1件だけ。そんなもんですか・・・。
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