→<グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録写真集 ①国立中央図書館等>
4月24日(金)の夜遅く帰国しました。いやー、すごく疲れた! というのも、ソウルの街を連日歩き続け、20~24日まで総計10万歩くらいにもなりました。
たとえば、鐘閣あたりから明洞までだとどう行きますか? 歩いて行くか、それとも地下鉄で市庁まで行って歩く? 鐘閣から景福宮まではやっぱり歩きますよね? では景福宮から明洞だったら? 複数で行くとタクシー代もワリカンで安くなりますが、1人だとちょっとねー、と思って結局全部歩いちゃった結果がこの数字です。
とくに1番歩いた22日は約3万2千歩歩きました。以下はその日の写真記録です。
◎4月22日(水) 午前
この日午前、宿から歩いてまず向かった所は、世宗路の李舜臣像の前の道(새문안길)から西に約300m行ったあたり。
右手に見えてきたのがこの建物。
インディスペースというミニシアターです。ここで最初に映画を観たのは2012年12月19日。朴槿恵が当選した大統領選挙の投票日でした。(→関連記事。)
現在上映中は「반짝이는 박수 소리(輝く拍手の音)」と「그라운드의 이방인(グラウンドの異邦人)」、そして「잡식가족의 딜레마(雑食家族のジレンマ)」が近日上映予定です。しかし今回は迷いながらも結局ここには入らず。
※[2015年6月16日の追記]インディスペースは、この後6月5日に移転しました。その場所は、このシリーズ1つ前の記事でも少しふれた鍾路3街のソウル劇場内です。
道路の向かい側(南)には、これも2013年3月の<[これは芸術か? それとも・・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ①>(→コチラ)で紹介した巨大オブジェが目をひく興国生命本社ビル、また道路右側には、昔の路面電車が置かれています。
そして今回私ヌルボが入ったのは、前日の国立中央図書館とともに当初から行くことに決めていたソウル歴史博物館です。興国生命本社ビルのほぼ向かいにあります。
建物の前にも、昔のソウルの地図が描かれていたり、伝統建築の装飾様式の模型があります。あ、上掲の電車も実はこの博物館の展示物です。
地図の方は1840年金正浩の制作と推定される首善全圖(수선전도)です。右の建築意匠は、日本では木鼻というと思いましたが、この説明版では귀공포(隅包)と記されていました。
さて、博物館の中ですが、うれしいのは観覧が無料ということ。展示の概要についてはコネストの記事(→コチラ)参照(←なかなか詳しい)ということにして、とくに目当ての展示がこれ。
日本統治時代の京城市街の詳細な地図です。画像左は鍾路1街、右はその東の普信閣(鐘閣)方面です。
鍾路警察署、光化門郵便局、和信百貨店等の他、角田被服、東亜製菓、漢陽タクシー等の会社は位置とともに写真が付けられています。
このタウンマップは何に拠って作成されたのかというと・・・。
この当時の地図なのですが、右下に「漢陽大学校建築科冨井正憲・ハン・ドンス教授提供」とあります。
実は私ヌルボ、今月5日にたまたま冨井正憲先生の「李箱の京城と東京」と題された発表を聞く機会がありました。→コチラの美術展関係のシンポジウムでです。吉田初三郎の鳥瞰図等々、興味深い発表内容だったのですが、その中で「大京城府大観」という実に詳しい地図が今年2月にこのソウル歴史博物館から刊行され、販売されているということを伺いました。で、ミュージアムショップに行ってみると、たしかにありました。
とても詳細な地図で、当時の(日本式の)町名や諸施設名等が記載されてます。本書の巻末には索引や解説等も付いていて、これで1万5千ウォンとは割安感があります。
左はパゴダ公園(タプコル公園)一帯。映画館の優美館(1912~82年)や朝鮮劇場(1922~36年)があります。現在基督教青年会の位置にあるYMCAホテルにはヌルボも泊まったことがあります。(それがどうした?)
右は鍾路3丁目(鍾路3街)。有名な高級料亭(妓生料理店)明月館はここにあったのですね。(明月館について書くと長くなるので、ここはスルー。)
建物の形までわかるこの地図ですが・・・。
上図のように朝鮮総督府の建物は映画のセットのような、わざといいかげんな描き方をしています。冨井先生の説明によると「治安上の観点から・・・」とのことです。
以上、「大京城府大観」についていろいろ書きました。かなりオタクっぽい関心が先行してつい・・・。(笑)
ミュージアムショップでは、この他「600년 서울을 담다(600年のソウルを盛り込む)」と題した博物館展示資料全般の写真&説明(1万ウォン)もありますが、3千ウォンというお手頃価格の「도성과 마을(都城とマウル)」はオススメ。
左は駱山(ナクサン)公園再開発のようす、右は石に刻まれた文字についてです。14世紀末~現在までのソウルを、多くの写真や図を用いてさまざまなテーマごとにわかりやすく説明しています。
22日行った所を全部1つの記事にまとめるつもりでしたが、ちょっと深くハマり込んでしまいました。(笑) 午後の部はまた今度ということにします。
※吉田初三郎の鳥瞰図「朝鮮博覧会」(1929)も展示されていました。 ちゃんとした画像は→コチラで見ることができます。
4月24日(金)の夜遅く帰国しました。いやー、すごく疲れた! というのも、ソウルの街を連日歩き続け、20~24日まで総計10万歩くらいにもなりました。
たとえば、鐘閣あたりから明洞までだとどう行きますか? 歩いて行くか、それとも地下鉄で市庁まで行って歩く? 鐘閣から景福宮まではやっぱり歩きますよね? では景福宮から明洞だったら? 複数で行くとタクシー代もワリカンで安くなりますが、1人だとちょっとねー、と思って結局全部歩いちゃった結果がこの数字です。
とくに1番歩いた22日は約3万2千歩歩きました。以下はその日の写真記録です。
◎4月22日(水) 午前
この日午前、宿から歩いてまず向かった所は、世宗路の李舜臣像の前の道(새문안길)から西に約300m行ったあたり。
右手に見えてきたのがこの建物。
インディスペースというミニシアターです。ここで最初に映画を観たのは2012年12月19日。朴槿恵が当選した大統領選挙の投票日でした。(→関連記事。)
現在上映中は「반짝이는 박수 소리(輝く拍手の音)」と「그라운드의 이방인(グラウンドの異邦人)」、そして「잡식가족의 딜레마(雑食家族のジレンマ)」が近日上映予定です。しかし今回は迷いながらも結局ここには入らず。
※[2015年6月16日の追記]インディスペースは、この後6月5日に移転しました。その場所は、このシリーズ1つ前の記事でも少しふれた鍾路3街のソウル劇場内です。
道路の向かい側(南)には、これも2013年3月の<[これは芸術か? それとも・・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ①>(→コチラ)で紹介した巨大オブジェが目をひく興国生命本社ビル、また道路右側には、昔の路面電車が置かれています。
そして今回私ヌルボが入ったのは、前日の国立中央図書館とともに当初から行くことに決めていたソウル歴史博物館です。興国生命本社ビルのほぼ向かいにあります。
建物の前にも、昔のソウルの地図が描かれていたり、伝統建築の装飾様式の模型があります。あ、上掲の電車も実はこの博物館の展示物です。
さて、博物館の中ですが、うれしいのは観覧が無料ということ。展示の概要についてはコネストの記事(→コチラ)参照(←なかなか詳しい)ということにして、とくに目当ての展示がこれ。
鍾路警察署、光化門郵便局、和信百貨店等の他、角田被服、東亜製菓、漢陽タクシー等の会社は位置とともに写真が付けられています。
このタウンマップは何に拠って作成されたのかというと・・・。
この当時の地図なのですが、右下に「漢陽大学校建築科冨井正憲・ハン・ドンス教授提供」とあります。
実は私ヌルボ、今月5日にたまたま冨井正憲先生の「李箱の京城と東京」と題された発表を聞く機会がありました。→コチラの美術展関係のシンポジウムでです。吉田初三郎の鳥瞰図等々、興味深い発表内容だったのですが、その中で「大京城府大観」という実に詳しい地図が今年2月にこのソウル歴史博物館から刊行され、販売されているということを伺いました。で、ミュージアムショップに行ってみると、たしかにありました。
右は鍾路3丁目(鍾路3街)。有名な高級料亭(妓生料理店)明月館はここにあったのですね。(明月館について書くと長くなるので、ここはスルー。)
建物の形までわかるこの地図ですが・・・。
上図のように朝鮮総督府の建物は映画のセットのような、わざといいかげんな描き方をしています。冨井先生の説明によると「治安上の観点から・・・」とのことです。
以上、「大京城府大観」についていろいろ書きました。かなりオタクっぽい関心が先行してつい・・・。(笑)
ミュージアムショップでは、この他「600년 서울을 담다(600年のソウルを盛り込む)」と題した博物館展示資料全般の写真&説明(1万ウォン)もありますが、3千ウォンというお手頃価格の「도성과 마을(都城とマウル)」はオススメ。
22日行った所を全部1つの記事にまとめるつもりでしたが、ちょっと深くハマり込んでしまいました。(笑) 午後の部はまた今度ということにします。
※吉田初三郎の鳥瞰図「朝鮮博覧会」(1929)も展示されていました。 ちゃんとした画像は→コチラで見ることができます。
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