ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録 ③慶熙大学校のキャンパスをハイキング!

2015-05-05 15:43:58 | 韓国旅行の記録
<グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録 ①国立中央図書館等>
<グルメやショッピングとはぜ~んぜん無縁のソウル4泊5日の記録 ②ソウル歴史博物館と「大京城府大観」>

◎4月22日(火) 午後

 ソウル歴史博物館を昼過ぎに出て、明洞に向かいました。目的は両替。過去記事(→コチラ)で書いたように「両替する場所によって1食分トク」しますからね。しかしここでタクシーに乗るのもアホらしいと、30分以上かかる道のりを歩いて行きます。途中道草したり、思いがけない発見もあるし・・・。道草した所はこれまでのソウル旅行ではおよそ無縁だった公共ホテルのウェスティン朝鮮ホテル。モトをたずねると、朝鮮総督府が賓客宿泊用に設けた朝鮮半島初の西洋式ホテルで、1914年に開業した朝鮮ホテルです。
 私ヌルボがここに立ち寄った目的はホテルの建物内ではなく、その敷地内のコレ。
 圜丘壇(환구단.ファングダン)です。日清戦争後の1897年に朝鮮は中国(清)から独立して大韓帝国となり、朝鮮国王(高宗)が大韓帝国皇帝に昇格した時、中国の天壇のマネをして祭天を行う場として造られたのがこの圜丘壇です。日韓併合(1910年)以降祭天儀式は行われなくなり、朝鮮ホテル建設によってこの圜丘壇の一部が取り壊されました。戦後1967年に韓国の史跡第157号に指定されていましたが、2013年に改修工事が終わり、一般開放が再開されました。
 市庁から歩いてすぐの史跡ですが、表通りから見えず、(ヌルボのような者にとっては)敷居の高い高級ホテルの敷地内にあるということもあって、日本人観光客にはまだあまり知られていないのではないでしょうか? 徳寿宮や明洞やロッテホテルのすぐ近くなので、韓国リピーターで行ったことのないという方は次回ぜひどうぞ。
 徳寿宮近くには聖公会ソウル聖堂という歴史のあるカトリック教会もありますよ。(24日に行きました。)

 明洞でも目につくのはやはり中国人観光客の多さ。地下商街の階段もこんな感じです。

 さて、ここまでは前書きみたいなもの。(笑) 何といってもこの日の一番の目玉は慶熙(キョンヒ)大学校のキャンパス見学。3月末から短期(10週間)語学留学で来ていて前夜も北倉洞あたりで一緒に飲んだS氏が案内してくれることになっています。
 市庁駅から、3時に待ち合わせることになっている地下鉄回基(フェギ)駅に向かいました。

 慶熙大学校見学の前に、ちょっと予備知識を仕入れておきました。場所は上記の地下鉄1号線で清涼里の東隣りの回基駅から徒歩10数分の所ですが、地図を見ると清涼里の西隣りの祭基洞駅から回基駅の1つ先の外大前駅までの沿線には、いくつもの大学校があることがわかります。
 慶熙大学校の近くに韓国外国語大学校、その他ソウル市立大学校三育保健大学校があります。

 ついでに祭基洞駅から西もみると、東大門駅までの北側にも大学校が点在しています。
 高麗大学校(コリョ)の他、漢城(ハンソン)大学校誠信(ソンシン)女子大学校があります。地図外ですが、さらに西には恵化駅近くで大学路の名のもととなったソウル大学校蓮建キャンパス(医学部等。かつての京城帝国大学医学部跡)、その西北、秘苑の北側には成均館(ソンギュングァン)大学校があります。

 次に韓国の各大学の学生数ランキング(→コチラ.2012年度)
をみると、①高麗大 3万9千人 ②延世大 3万7千人 ③漢陽大 3万6千人 ④慶熙大 3万5千人 ⑤嶺南大 3万5千人 で、慶熙大は4位というマンモス大であることがわかります。ただ、3万人以上の学生を有する大学は15校もあって、年度により順位変動もかなりあると思われます。ちなみに日本の学生数ランキング(2012年度)をみると①日本大 6万8千人 ②早稲田大 4万3千人 ③立命館大 3万2千人 ④近畿大 3万人と、3万人以上はこの4大学だけです。なお、日本のウィキペディア(→コチラ)によると慶熙大の学部数は20以上で、東海大や日本大を上回っています。

 予定通り3時にS氏と回基駅で落ちあい、パン&コーヒーの店で一服。彼からメールで送られて来る語学留学日記や直接聞いた話はおもしろいのですが、それについてはまたいずれ。
 回基駅近辺はやはり学生らしい若者を多く見かけましたが、街の雰囲気は弘大前とは違った感じ。東京でいえば前者が吉祥寺とすると後者が・・・江古田? 私ヌルボ、何十年か前に2回くらいしか行ったことないのでよくわかりませんが、なんとなく思い浮かびました。

 S氏が慶熙大への近道という裏道は、駱山公園の路上美術館を思わせるような外壁ペインティングがいくつかあったりして・・・。

 そしてS氏が指差す方を眺めると・・・。向こうに見える慶熙医療院(大学病院)じゃなくて、すぐ前の電柱の上です。
    

 何だ、このグシャグシャに絡まっているような電線は!? この韓国の電柱&電線問題もいずれ記事にしなければ・・・。

 慶熙大にたどりついて、これが正門。(下左の画像)
     
 正門はさして大きくはなく、威容を誇る弘益(ホンイク)大の正門・弘門館の足元にも及びませんが、左手の慶熙医療院(上右の画像)はなかなかリッパです。
 少し行くと、丘一帯に建てられたたくさんの建物や施設が見えてきます。
    
 露天劇場(上左)と、その向こうには目を引く王冠の形をした屋根が・・・。(上左) 学生会館の建物で、行ってみるとずいぶん大きく、S氏の日録によると4月1日この中の講堂で語学院に入った世界55ヵ国922名の入校式が開かれたそうです。
 ここの広大なキャンパスの面積は約49万㎡。東京大本郷キャンパスの52万㎡に匹敵しますが、コチラは丘の麓の正門から、ずっと上まで坂を上り下りしなければならないので、全域を歩くとするとほとんどハイキングといった風情。

 上がキャンパスの見取り図ですが、この中でとくに格調高く美しい建物が3つ。
  
 まず図書館。上左の画像ではほとんど樹に隠れちゃってますが・・・。入館は学生証が必要ですが、S氏が一言二言係の人に声をかけるとヌルボもフリーパスで中へ。前日の国立中央図書館よりはるかにラク。大学図書館の評価については、韓国だけでなく日本の大学についてもよく知らないので保留。多くの授業が終わった夕刻だったためか大勢の学生がいました。
   
 学長室等がある本館。階段の左右に大学の象徴物であるライオン像が置かれています。韓国では初等学校から大学校に至るまで学校の象徴物(상징물)というものがあるのはなぜなんでしょうね? これまたいつか記事にしようと思いつつ、すでに3年くらい経ってしまいました。

 そしてキャンパスの一番奥、つまり最も高い所にあるのがこの建物。
 平和の殿堂。ここまで坂道を登るのがしんどそうでも、遠目に見て「あそこまで行ってみよう!」という気にさせる美しく大きな建物です。1999年文化芸術公演場として「東洋一の規模と最新の技術の施設として完成した」そうです。学校の説明会等の学内行事のほか、オーケストラの演奏会やTV番組の収録等、さまざまな催しが行われているとのことですが、 ヌルボが行った時には中には入れませんでした。

 キャンパスをあらかた見て回って、正門を出たのが午後5時過ぎ。回基駅に戻って地下鉄に乗り、明洞の食堂に昨晩忘れ物をしたので取りに行くというS氏とはいったん別れて私ヌルボは鐘閣で下車しておなじみの教保文庫光化門店へ。
 その後S氏と店内で合流して、午後7時半にヌルボの(数少ない)韓国人ヨジャチングYさんと会うことになっている景福宮駅出口に向かいます。教保文庫から近いと思っていたら、けっこう遠く、その10分ちょっとの間に日本よりずっと日暮れが遅いソウルも闇が立ち込めてきました。
 Yさんは昨年6月の韓国旅行の際、おみやげに重さ1㎏のミスカル(はったい粉)を下さった方。(→関連記事。)
 今回は景福宮の西側、参鶏湯の有名店土俗村くにあるチョンハ食堂(청하식당)で食事とお酒。食後はその近くでコーヒーを飲み、景福宮駅から地下鉄で帰る2人を見送った私ヌルボ、鐘閣の宿までやっぱり歩いて帰ったのでした。しかし歩きに歩いた1日で、歩数計を見るとぬわんと32,735歩! なんてこった!! これを上回る日は今年あるでしょうか??

 語学留学の内容等についてはあえて書きませんでしたが、それでも詳しく書きすぎました。やれやれ。あと2日分残ってます。
※回基の<壁画コルモク(路地)>や、慶熙大学校のキャンパスについては→コチラの記事に写真がたくさん掲載されています。

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