Kan Kimura (on DL) @kankimura 8月1日 韓国語のWikipediaに「일본군 위안부 피해자 목록(日本軍慰安婦被害者目録)」なる項目が出来てる。自分の知る限り、元慰安婦の方やその家族の中には自らの名前の公表を望まない人も多いはずだけど、こんなことをやっていいのだろうか。ちょっと驚く。 |
ソウル・南山北麓の<歴史記憶エリア>にある統監官邸跡地や中央情報部の遺構等とともに、その地に昨夏(8月29日)に除幕式が行われた<慰安婦記憶の場(일본군 위안부 기억의 터)>については、私ヌルボ、4月に記事を書きました。(→コチラ。)
その末尾で、当初予定していた記事の本論は「別立ての記事にします」と書きましたが、結局そのままになっていました。
そのことをたまたま8月1日愛読している木村幹神戸大教授のツイート(上掲)を見て思い出し、この際きっちり書いておこうとPCに向かったというわけです。
木村教授が問題にしている韓国ウィキペディアは→コチラです。
元慰安婦の人たちの名前がズラッと記されています。韓国の73人だけでなく、台湾3人、朝鮮民主主義人民共和国1人、日本1人、中国9人、フィリピン4人の、計91人の名前です。
※北朝鮮のことを「북한(北韓)」ではなく「조선민주주의인민공화국(朝鮮民主主義人民共和国)」と表記していて、韓国のサイトとしては特異な印象を受けましたが、「한국 전쟁(韓国戦争)」(=朝鮮戦争)等他の項目の説明文にも見られ、少なくとも韓国ウィキペディアでは<タブー>にはなっていないようです。
木村幹教授は、このような形での名前の公表に驚き、疑問を呈していらっしゃいますが、私ヌルボも数ヵ月前同様の元慰安婦の実名公表をめぐる韓国誌の記事を読んで驚きました。それは総合誌「新東亜」の2017年01月号の“당신 엄마가 위안부라면 이름 남기고 싶겠나(あなたのお母さんが慰安婦であれば、名前を残したいだろうか)”と題されたイ・ヘミン記者による記事で、上記のブログ記事を書く動機になりました。※→コチラで読むことができます。(韓国語)
そのとりあえず、その「新東亜」の記事内容を略述します。
・(2016年)11月12日、あるウォーキングツアーに参加した市民たちから「<日本軍慰安婦の記憶の場>の石碑に慰安婦ハルモニ247人の名前が刻まれている。当事者と家族が2次被害を受けないか心配だ」との通報と取材要請を受けて取材を始めた。
・慰安婦被害者や家族は<記憶の場>に名前が刻印されたことについて立場表明をしていない。2つその理由を挙げることができる。
①記憶の場に名前が刻まれた事実自体を知らない。
②知っていたとしても、自分たちの存在が現れることをはばかって声を出さない。
・直接取材した慰安婦被害者家族=男性(義母が元慰安婦)の場合。
「私は間接的な被害者だが、家内は慰安婦の「ウィ(慰)」と聞いただけでも度を失ってインタビューができない」と述べ、石碑に名前を刻んだことに対して強く反発し、さらに次のように語った。「独立運動をしたことでもないのに、誰がそこに名前を刻んだことを喜びますか。政治家や市民団体が政治的に利用しようとしているのです。常識的に考えてみてください。あなたのお母さんが慰安婦で、石碑にその名前が刻まれたらうれしいですか。これは遺家族を2度も3度も殺すことです。家内は少し後にこの事実を知って大きな衝撃を受けて、私にインタビューを受けないように言ってましたよ。私たちのことが明らかになるかもしれないからです。世間が慰安婦を忘れてくれればいいです。」
・遺家族の批判に対して、ソウル市の関係者は「市は行政的な支援をして敷地を提供しただけ」として<記憶の場>の推進過程については責任を推進委に丸投げし、その推進委の実務者は「問題ない」という立場で、「今も販売されている被害者証言集に記録された実名と匿名のまま石碑に刻んだ」とのこと。また「石碑にハルモニたちの名前を書く部分は挺対協、ナヌムの家と合意し、そこにおられない方の分は仮名処理した。全体のリストは挺対協から受け取った」と明らかにした。しかし、挺対協は「該当関係者たちが出張、休暇などで席を外した状態で、前後関係を確認するのはむずかしい」と語った。
・取材の結果、証言集には匿名で収録された元慰安婦の名が<記憶の場>の石碑には実名で刻まれているものもあることがわかった。
・上述とは別の直接取材した慰安婦被害者家族に訊ねると・・・。
「証言集に名前を記録することと石碑に名を残すことは別個の問題だ。<記憶の場>が造られるという話も、名前を刻むという話も聞いていない」と言い、手続きの問題点を指摘した。
「市民団体を悪く言うわけではないが、慰安婦問題は何人かの人が主導している。生存しているハルモニたち、遺家族たちの意見が同一ではないのに1つの声として出てくる。この件は生存者と遺家族の意思を訊いて進めなければならなかった。」
・ナム・サング北東アジア歴史財団研究委員は沖縄の平和の礎の事例を例に挙げた。「平和の礎推進委は戦争で死亡した軍人・民間人の名前を刻むため新聞広告を出し、遺族に直接会って同意を得た上で石碑に名前を刻んだ。追慕公園を推進した人たちは、被害者たちと市民とが出会う<輪>を作るために被害者の名前を記したのだろうが、被害事実を明らかにしたくない方もいるだろうから、この問題は慎重にアプローチする必要がある」と述べた。
・石碑には「被害者ハルモニ247人」とあるが、政府(女性家族部)は、2016年12月7日現在登録されている被害者を238人(国内外の生存者39人、死者199人)としている。残りの9人はすべての国外の死者ということなのだろうか。
・・・以上ですが、上記のように私ヌルボも最初驚くとともに、この「新東亜」の記事のように(わりとフツーの)日本人と同じような見方をする韓国人たちもいることを知りました。
そして、このような形での実名公表を推進してきた人たちの考え方を推定してみました。
まずは、「強制的に慰安婦にさせられた私に何の恥ずべきところがあろうか?」と言ってむしろ堂々と実名を名乗る(一部の)慰安婦被害者がいます。そして、蔑視感情がある中であえて名乗りをあげた彼女たちを支援する人たちにとって、彼女たちの名はむしろ称えるべきものなのかもしれません。(「英雄化・聖女化」というと叱られそう、かな?) また「歴史の生き証人」としての真実性の証左といった意味もあるのでしょう。
※なお、この「新東亜」の記事にある<記憶の場>の石碑の名前部分の写真では文字が読めないように処理されていますが、あるブログ記事では247人の名が明瞭に読み取れる(!)写真が載せられています。上述のような元慰安婦に対する見方の違いとともに、個人情報に対する日韓の認識、「感度」の違いといったものもありそうです。(ヌルボ個人としては、韓国は鈍感すぎで日本は敏感すぎ。)
※実名公表に反対する元慰安婦の遺家族の間にも、また「慰安婦は、基本的に売春婦である」という見方に対し「それは慰安婦ハルモニを侮辱するものだ!」と憤る支援者たちの間にも、売春婦という「職業」のみならず、その存在自体に対する忌避感情(差別意識)が垣間見られるような気がします。(慰安婦問題に関する日本側の言説の中にも見受けられる。) この問題についてはいずれ別記事で。
この「新東亜」の記事の反響はその後目にしていません。もしかして、実名公表に反発を感じている家族たちは、「世間が慰安婦を忘れてくれればいい」とただじっと息をひそめたままなのでしょうか?
ところで、冒頭に記した韓国ウィキペディアの「日本軍慰安婦被害者目録」には韓国人の名は73人です。なぜ238人(または247人)ではないのか、よくわかりません。その項目の最終編集日は2016年11月13日。「新東亜」の取材との前後関係は不明ですが、それと関係があるのかどうか?
いずれにしろ、たとえ「称揚すべき名前」と関係者・関係組織が考えたとしても、本人・遺家族の同意は絶対不可欠でしょう。・・・と、例によって毒にも薬にもならない感想で締めの言葉にしておきます。
「被害者中心主義」と言いながらも、そんなお金を受け取った人を非難したりするのは自らの主張に反するものとしか思えませんね。
そんなことを続けていると本来は味方になるはずの日本人も遠ざけてしまうということに気づいてほしい、・・・と言っても時すでに遅しの感があります。
石碑にハルモニたちの名前を書く部分は挺対協、ナヌムの家と合意し、・・全体のリストは挺対協から
「アジア女性基金
97年1月、基金の受け取りを希望した元慰安婦に初めて償い金と医療福祉事業費を支給した。 終了後に公表すると韓国社会で強烈な反発が出た。受け取った7人の氏名が公表され、「カネに目がくらんで心を売った」「罪を認めない同情金を受け取れば、被害者は公娼(こうしょう)になる」。・・・・
2004年1月、元慰安婦被害者33人による「世界平和ムクゲの会」の代表として、挺対協について被害者支援の名目で自分たちの利益を図っている等と批判する声明を発表した。同年3月13日、沈ら元慰安婦13人は、挺対協とナヌムの家による募金活動や水曜集会を禁止することを求め、仮処分を申し立てたが、棄却された。
そのため、沈美子は挺対協の慰安婦運動からは排除されており、挺対協は沈美子は元慰安婦ではないと主張している。
ソウル市南山公園にある「慰安婦の碑」
挺対協にとって気に入らない元慰安婦である金田きみ子氏や、のちに挺対協を提訴した沈美子氏も名前は外されている・・・
2004年慰安婦被害者33人「挺身隊対策協議会、私たちを物乞いに売った悪党」
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2020年5月25日
「慰安婦を利用した。私を裏切って、国民を裏切って、全世界の人々を裏切ってだました」
こう挺対協の不実について告発した元慰安婦李容洙(イ・ヨンス)氏の記者会見。
私が思うに、こうした石碑に名前を刻んだ人たちは、彼女たちはなんら恥ずることのない被害者であり、勇気をもって名乗り出た立派な人たちなのだから、個人が特定されてもなんら問題はない、という自分自身の考え方に絶対的な確信を持っているのではないでしょうか?
日本軍従軍慰安婦は日帝から性奴隷とされた
可哀想な女性たちと美化されていますよね
そして韓国人は同姓同名がたくさんいるから(特に昔の世代)
個人は特定されないだろうという感じではないでしょうか。
・・・と、さとポンさんのブログに書かれてしまいました。
その間コメントを書かなかった点はすみませんでした。多忙及び心身の疲れゆえで、「見つけることができなかった」というわけでもありません。
とりあえず、 <メディア・ウォッチ>という保守系のメディア(ネット週刊誌)の「挺対協中心の慰安婦問題、真実は何なのか」という全4回の記事のリンクを貼っておきます。(2016年12月の記事です。)
http://mediawatchkorea.blogspot.com/2016/12/1.html
http://mediawatchkorea.blogspot.jp/2016/12/2.html
http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=249565
http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=249566
韓国語がわからない方はgoogle翻訳等で。
明確な保守サイトで問題があることは承知していますが、韓国のメディアは左右ともそういうものとして読むしかありません。
「慰安婦20万人説」に対する批判は、(2)に記されています。少なくとも、「慰安婦20万人説」が韓国で定説化しているようにふつうに読めるのですが・・・。それとも、さとポンさんは「挺対協は慰安婦20万人説は史実として正しくないと主張している」とおっしゃるのですか?
さて、この<メディア・ウォッチ>の記事を読むと、韓国でも皆が皆「慰安婦20万人説」を正しいものとしているわけではないということはわかります。
また私が「秦郁彦氏・吉見義明氏等専門家の推計がいかに大雑把なものか・・・」と同様の批判をしています。 さとポンさんは、「ブログ主氏は「大雑把」と言うが、秦氏はともかく、吉見氏の「総数」の幅のとり方は、単純だが、極めて理にかなったものだ。「基本的な数値の差異や、不正確なパラメーターの設定で結果が大きく変わってきます。」というのは、下限と上限を提示しているだけだから当たり前なのである」と評価していますが、私が思ったのは、この方式だとたとえば訪日外国人観光客中の青壮年男性の総数から「性風俗関係の女性は○人必要で・・・」という概算(?)も可能かもしれないな、といったことです。(その数値ももちろん上限と下限が算定されます。それが実数とどれだけ合っているか??)←これは冗談半分本気半分。(この算定方式の有効性が明らかになる??)
全慰安婦中の日本人・朝鮮人・中国人の比率についても、不確か。
私は、これまで特定の考え方や数値を「正しい」と主張したことはありません。単に思い込みを排し、わからないことを「わからない」と言っているだけです。
いうまでもないことですが、私が他のサイトの記事を紹介したからといってそれらに全面的に賛成しているなどと誤解しないようにお願いします。(慰安婦問題について全面的にうなずけるような本やネット記事はこれまでありません。)
>昔と違って、私のいわゆる「知韓派」の方々に対する期待は、ほとんどないに等しいレベルになっている。
・・・というさとポンさんの現状認識は正しいと思います。そういう状況を挺対協自らが作ってきてしまったことを、どれほど自分たちが認識しているのか? 私も前に書いたと思いますが慰安婦の女性たちの味方なんですけどね・・・。(さとポンさんは「味方を増やすかor敵を増やすか?」ということよりも優先するものがおありのようですが・・・。)
→慰安婦の数が20万人とされていますから、この世代の実に30%もの女性が慰安婦になった事になります。(http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/73e1d98dcb42cdb55b16d9a8888f4ebd)
そりゃネット右翼の方が共感のコメントを、こちらにお寄せになるのも分かるというもんですな。
それが分かっただけでも、こんなとこに長々とコメントしてきた甲斐があったというもんです。
私は、「挺対協」がそう主張しているという、ソースを示してくれと言ったんですがね。見つかりましたかね?。
せっかく、答えて頂けた部分については、私が自分のブログで記事にする際に、遠慮なく引用させて頂きます。
>私もほとんど最初からさとポンさんを「対話の成り立つような人ではない」と思ってきました。
お互い様でちゃんちゃんでございますw。
以前も私の記事のどこがウソなのか具体的な指摘&理由等はないままだったし、ずっと私の質問にも答えずじまい。今回はここにきてやっと「今までのは前フリです」とは、まさに「まず結論ありきの人」ですね。
慰安婦20万人説について。秦郁彦氏・吉見義明氏等専門家の推計がいかに大雑把なものかはたとえば次の記事でわかります。 →
http://scopedog.hatenablog.com/entry/20130412/1365787012
基本的な数値の差異や、不正確なパラメーターの設定で結果が大きく変わってきます。
なお、慰安婦の中で朝鮮人が何割いたかについてもはっきりしません。
次に、コチラの記事は甲論乙駁の議論で、永井和氏も最後の方で秦郁彦氏の推計法を批判していますが、彼自身は自分の推計値は提示していません。 →
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/19
ウィキペディアの千田夏光の項目には「朝鮮人慰安婦強制連行「20万」説」についてのこれまでの諸説を俯瞰しています。 →
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E7%94%B0%E5%A4%8F%E5%85%89
その中に鄭鎮星氏の名前もでてきます。私は彼を批判する李栄薫氏の本は読みました。さとポンさんは「あんなニューライトの・・・」と一顧だにしないでしょうが・・・。
いろんな数値を見て素人目にもわかるのは、その人の政治的立ち位置によって大きく異なるということです。 こうした日韓の専門家の間でも諸説紛々の状況下で、挺対協が20万人説を史実として正しいと主張してもどれだけ説得力があるでしょうか? 運動論からいってもマイナスだと思います。
私の見解は、自分が信じる特定の専門家の論に依拠するものではなく、これまでのいろんな本や映画等も含めたものから得た知識・情報によるものです。とくに同時代や「慰安婦」が問題化される以前の諸資料は重視しています。
次のブログ記事は「20万人説」に対するソボクな(?)疑問&批判ですが、専門家諸氏(だけではないが)はどう答えるのでしょうか? →
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/73e1d98dcb42cdb55b16d9a8888f4ebd
・・・と、これだけ書いても私の意図が伝わるとも思えません。双方が相手のコメントから得るものが何ら期待できないようなやりとりは止めるのが賢明ですね。
今までのは前フリです。ちょっと前にこういう発言がありましたよね。こちらの確認の方が主目的です。失礼ながら、私は前回までののらりくらりとしたやりとりで、対話の成り立つような人ではないと判断するに至っています。つまり、このコメントは抗議目的とお考え下さい。
>「挺身隊」という言葉を団体名に使い続けている点、「20万人」という専門家ならずとも信じがたい数字を少女像の説明等で用い続けている点をとっても、挺対協が史実をどれほど重視しているのか大いに疑問があります。
まず、20万人というのは、別に過大な数字ではないですよ。その前提でですた、【「20万人」という専門家ならずとも信じがたい数字を少女像の説明等で用い続けている点をとっても】というのは、ぜひともソースを示して頂きたいものです。
>挺対協が史実をどれほど重視しているのか大いに疑問があります。
挺対協の理論的支柱となっている、鄭鎮星の「解説 軍慰安婦の実相」は、非常に実証的で優れたものです。そして、鄭鎮星さんは吉見義明氏の学問的業績から、大きな影響を受けています。
史実をまったく無視しているのは、あなたの方ですよ。
↑
「運動」全体を否定してはいませんよ。挺対協の運動の進め方についてはいろいろ批判していますが。
毎度「分かってはいましたがね」とすべて「お見通し」のはずのさとポンさんが私の認識についてあれこれ勘違いをしたり、またコメントを寄せてきたりするとはどういうことなのでしょうね?
私にとっては、あるいは被害女性にとっては、「慰安婦問題」も「脱北女性の強制売春問題」も、そして{アメリカへの不法入国女性の強制売春問題}も共通項を有する問題です。それぞれ国の関わり方の違いはありますが、「脱北女性の強制売春問題」については「経済難民」との解釈=北朝鮮への強制送還→処罰といった中国・北朝鮮両国の対応等々には実に大きな現実的問題があります。
これをさとポンさんが「別の問題」と考えるなら、認識の相違といわざるをえません。
そりゃそうですよ。でなきゃ、「慰安婦問題」と「脱北女性の強制売春」の問題を同一視できるわけがないと普通は思いますわな。常識がないのは、私ではなく、「そう思うはずがない」と思ってらしたらしい、あなたの方ですよ。
例えば、アメリカに不法入国女性した女性が、強制売春の被害者になることは多いですが、強制送還されるため、発覚しません。脱北者の場合、「難民」として扱うかどうかと言う、政治的な問題が存在します。
「運動」を批判する割りには、何にも考えていらっしゃらないようで。
ま、分かってはいましたがね。
先に書いたように、北朝鮮は多くの脱北者を生み出し、中国では彼らの多くを人身売買の対象とされています。
ところが両国政府はそのことに「関与していない」ことにより大きな責任があるのです。
どうもさとポンさんの考えている「本題」と私の考える「本題」には大きな隔たりがあるようですね。
私にとっては、現代の人身売買と、それによりまさに「性奴隷」的状況におかれている女性の問題は慰安婦問題同様の「本題」であり、むしろ現実の問題だけに喫緊の問題だと思います。それに取り組まないなら、歴史から何を学んでいるのか疑問です。(南北朝鮮も中国も日本も、各運動体も。)
>まさかさとポンさんは現在の中国に多数いるそのような脱北女性の問題は「国が関与していない」とか「他国の問題である」ということなのでで何とも思わないということなのでしょうか?
そんなことはないですよ。私がどう考えているかどうかは、本題と関係ないので、お答え致しません。
では。
現在の中国や北朝鮮は、たしかに国としては直接関わっていません。しかし現実に多くの脱北女性が中国で人身売買されています。そのような状況を生み出したことについて両国、とくに北朝鮮政府の責任は大きなものがあります。
人身売買の直接的当事者・責任者が国であろうが民間組織であろうが、被害者女性にとってみれば許容されるものではありません。
まさかさとポンさんは現在の中国に多数いるそのような脱北女性の問題は「国が関与していない」とか「他国の問題である」ということなのでで何とも思わないということなのでしょうか?
>(韓国とともに慰安婦問題に声を上げている北朝鮮や中国は脱北女性の人身売買問題をどう考えているのでしょうね?
そりゃ、国家が「人身売買」に、直接、関与して、「慰安婦」にしていたのが、日本軍の「慰安婦」問題なんだから、「脱北女性の人身売買問題」に、中国と北朝鮮が、国家として関与していたら、「慰安婦」問題同様に大問題になるでしょうがね。
そういう証拠があるということなのでしょうかね。
ハッキリ会、アジア女性基金等々で働いてこられたとのこと。いろいろご苦労が多かったこととお察しします。
挺対協との「もろもろ」については多少は知っていましたが、具体的に書かれている記事を見て「こんなにまで!」と驚くばかりです。
私個人としても、元慰安婦の皆さんの現在の考え方や判断がたとえ「民族的正義に反する」と思っても、それに待ったをかけるというのは僭越であり、横暴であり、また人権を踏みにじるものだと思います。(この「ゆるぎなき正義」に対する確信のオソロシさ!)
そのようなことを続けていると、本来もっと広がるはずの共感・支援が逆に先細りしてしまうし、現実に日本ではそうなって現在に至ったとの感があります。
事実を重視し尊重すること、現在の世界各地の女性の人権侵害に(日韓共に)目を向けること・・・といった方向になんで進まないで無用な対立のネタばかり増えるのが残念です。
(韓国とともに慰安婦問題に声を上げている北朝鮮や中国は脱北女性の人身売買問題をどう考えているのでしょうね? 極力感情は抑えるよう努めてますが、つい・・・。)
原田は、https://www.facebook.com/shinichi.harada2
ホームページ
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kj8899/
ブログ
https://www.blog.goo.ne.jp/nhs_001/
にいて? 書いています。
それに、批判と悪口とは明らかに違うのですけどねー。
批判は、相手の意見・主張に対しては反対しても、その人格まで貶めるものではないですよ。批判に対してはフツーに反論すればいいわけだし。
先のコメントではやっと記事内容に即した共感できる内容だったのに、残念です。
さようなら。
「挺身隊」という言葉を団体名に使い続けている点、「20万人」という専門家ならずとも信じがたい数字を少女像の説明等で用い続けている点をとっても、挺対協が史実をどれほど重視しているのか大いに疑問があります。
支援者の多くは純粋に元慰安婦の人たちを「正義と真実の生き証人」と見ているとは思いますが、やはり名乗り出た人以外の多くの人たちのことも考えつつ、自身で事実を追求していってほしいものです。(日本人も同じですけど。)
挺対協等の運動の中から部分的としてもベトナム戦争での韓国人兵士による戦争犯罪や、戦後の米軍慰安婦のこと等に関心が向けられ調査がすすめられたりしたのはいいことだとは思いますが、日本人慰安婦のことはどれだけ視野に入っているのかはよくわかりません。「彼女たちは本来の売春婦」とか「支配民族の女性」といって無視するとしたら問題ですね。
どうもこの元慰安婦の人たちをシンボル化して慰安婦問題を政治・外交の道具として利用する、いや利用しつづけるようなのはいかがなものでしょうか? 水野俊平さんは竹島問題等とともに慰安婦問題は「解決しない」と見ていますが、実は私も同意見です。そもそも韓国は、いや挺対協はどんな形で解決を求めているのか不明です。
この問題だけでなく、「独島」にしても「親日」にしても、韓国では「異論」を唱えることさえ許されないような雰囲気が漂っているのは、韓国内ではどのように意識されているのか(orいないのか)気になるところです。
[蛇足]
・・・と書くと、「日本はどうなんだ!」という声も飛んできそうです。韓国批判が即日本賛美につながるわけでもないのに。たしかに韓国の愛国主義者とよく似た顔つきの愛国者は日本にも大勢いるのは事実ですけどね。
慰安婦の70%は日本人でまだ存命の方もいらっしゃるはずです。慰安婦についての報道があるたびに、身をひそめられていると思うとお気の毒な限りです。
>このような態度が、実の娘が大ショックを受けたという明らかな日本軍の戦争犯罪である『慰安所制度』の隠蔽に長らく貢献したということでしょう。
>彼女たちの勇気ある証言がなければ、日本軍の未曾有の戦争犯罪は明るみにでることがなかった。
>まずは当人の意思が最大限尊重されるべきだとは考えますね。
・・・これらのご指摘は全面的に同感です。(「未曾有の」はチョット引っかかりますが、大量の無辜の生命にかかわる事例はあまりにも多いので・・・。)
永井和氏や、あるいは(「強制連行」の)外村大氏のような研究者の実証的な史実の追求の成果は日韓ともにもっと注目され尊重されるべきだと思います。
ただ、メディア、とくにTVは対立の図式を明確化するため「政治的」な主張が一般視聴者にも「わかりやすい」コメンテーターを出演させるのが常道なので、おのずと人選が固定化するわけで、それ以外の人たちは(永井倭氏に限らず)「無視」される、ということではないでしょうか。
>韓国のマスコミの『慰安婦』報道が日本より歪んでいる・・・
・・・これは私見では「どちらも歪んでいる」となります。だからこそ、メディア・リテラシーがとくに重要性を帯びてくるわけです。
私が以前書いた「「慰安所管理人の日記」をめぐる日韓の報道&読者の反応の無視できない大きな落差」も、そうした動機によるもので、韓国紙に対する一方的非難では全然ありません。4月の「慰安婦記憶の場」(の一部)も同様です。
私はブログ記事で(たぶん)「強い主張」はしたことがありません。それを旨として書いています。誤読は筆者の側にも責任の一端はあるでしょうが、読者の皆さんには慎重な読みを望みたいものです。
というわけで、今回のさとポンさんのレスについては正面切って反論しようという箇所はとくにありません。
(今後もこんな感じでお願いします(。(笑))
付記:さとポンさんが先の記事で「産経やポストの記事かと思った」のは「新東亜」の記事のことか私のこのブログ゛記事なのか不明確ですが、「実態があるのは義理の息子の話だけ」ではなく、最初の「ウォーキングツアー参加者(複数←本文を訂正しておきます)からの通報」や、それをうけて「新東亜の記者が取材し記事にした」ことも事実です。
私が逆に知りたいのは、記事の中で出てくる被害者女性の義理の息子という人がどういう人かと言うことですね。記事からは、彼が実際に女性のことをどう考えていたのか。距離をおいていたのか、そもそも名乗りを上げることに反対していたのではないかとすら思いますね。なにがあっても義理の母が『慰安婦』であったとは知られたくないようです。
このような態度が、実の娘が大ショックを受けたという明らかな日本軍の戦争犯罪である『慰安所制度』の隠蔽に長らく貢献したということでしょう。私が最初に思ったのはむしろそこです。『あの婆さんたちは単なる元売春婦』というのは、年配の韓国人男性には珍しくないそうですしね。
もちろん、私は、この男性を朴裕河の言うように、『売春婦』差別者だとは思いませんが、まずは当人の意思が最大限尊重されるべきだとは考えますね。仮名が実名に変わったことなど、支援団体が明らかにすべきことはあるでしょうが、証言集では仮名であった人が実名を公表した例もあります。
だいたい、支援団体の証言集に証言を寄せた方を、実名か当時の仮名で刻んだわけだけで、当人の意思は尊重されているわけです。彼女たちの勇気ある証言がなければ、日本軍の未曾有の戦争犯罪は明るみにでることがなかった。また、支援団体が彼女らを『英雄化、聖女化』しているとはも全く思いません。証言集をろくに読んだことのない人が考えそうな話です。
韓国のマスコミの『慰安婦』報道が日本より歪んでいると考えたことは私はありませんね。毎日新聞なんかヒドイもんです。
もちろん産経は論外です。
メディアについても、「朝日」から「産経」までそれぞれに読むに値する記事(&記者)もあればダメな記事(&記者)もある、というのが私の見方です。
私が「新東亜」の記事を紹介したのは、韓国にもこういう人たちがいて、またそれを問題視するメディアがある、ということは、私自身知らなかったし、多くの日本人も知らないだろうと思ったからです。
それをどう受け止めるかは人それぞれ。「産経やポストの記事かと思いましたがね」と思う人がいるだろうということも想定内ですし、とくに反論はしません。
もし支援団体等が「新東亜」の記事を「悪口」と受けとめるのなら、きちんと反論すべきだと思います。
『実名問題』って、よくもこれだけ情報がない段階
で、支援団体や韓国の悪口を言えるもんだと思いますね。実態があるのは義理の息子の話だけでしょ。
産経やポストの記事かと思いましたがね。
木村幹教授のツイッターはいろいろ有益な情報が得られるのでよく見ています。(自分はツイッターはやってませんが。)
必ずしもその所論のすべてに賛同というわけではもちろんないですけど。
また、少なくとも彼自身「自分は政治的主張をしているりではなく学問的分析をしているので、政治的判断をするのは政治家・国民」というのは正直なところだと思います。ただ、それもまた「ひとつの政治的立場」ではあるでしょうが・・・。
ところで、サトぽんさんは慰安婦被害者の人たちの実名問題についてはどうお思いですか?(いつも人物評価等の「結論」をまず下すところから始まった後、なぜそうなのか等々の説明がよくわからないので・・・。(無理して書くには及びません。)
どうも声の大きい人たちの、公認の(?)正論のみがまかり通っちゃっているようですね。彼らにしてみれば、立派な人たちの名前を公表することはむしろ正しいことだという認識なのでしょうか?
しかし、それ以外の声があることは日本のメディアでももっと報じた方がいいのではと思います。
やはり「無許可で実名」はマズいというのは、日本のワクを越えた常識ですよね。
韓国の「左翼」は、左翼にしては人権感覚がどうなっているのかギモンです。
70年以上も前の人権問題よりも、中国ではまさに今脱北女性が多数人身売買され、「性奴隷」状態に置かれたりもしています。ソチラを問題化する方がずっと急務だと思うのに・・・。
人権問題になりますよね。
ウィキペディアも何を考えているのやら・・・(`ε´)
みんなのブログからきました。