7月27日公開された韓国劇場用アニメ「庭を出ためんどり(마당을 나온 암탉)」は、伝えられるところによると8月19日観客動員数150万人を突破して損益分岐点を越えたとのこと。その後も着実に数字を伸ばして、今日韓国アニメで初の観客数200万を超えました。
<DAUM映画>のネチズンの評点も、9.1と高いポイントを維持しています。
この健闘の理由は奈辺にありや? と考えた私ヌルボ、基本に則って原作童話の翻訳本を図書館で借りてきて、読んでみました。
【「庭を出ためんどり」の翻訳本と原書。絵は全然アニメ風ではありません。】
読み始めて、なかなか物語に没入できなかったのは、主人公が若くはないめんどりということで、感情移入がしづらいというのが大きな理由。
いや、若くはないどころか、卵も産めなくなって「廃鶏」とされてしまったほど。他の弱った鶏と一緒に手押し車につめこまれて穴に埋められてしまいます。
ところが奇跡的に生きていて、<旅人(原文は나그네)>とよばれる若い雄のマガモの助けを得て、鶏やアヒルたちのいる庭を出るのです。しかし外の世界は鳥たちをエサとして狙うイタチがいて、常に危険にさらされている状態です。
細部は略しますが、ある日イプサク(←めんどりの名)は親鳥のいない卵を見つけ、それを抱いて温めます。その間、<旅人>はイタチの餌食になってしまいます。何日か後にヒナが孵ります。頭が緑色のマガモの子で、育ての親となったイプサクはヒナをチョロンモリ(=緑頭)と名付けます。(映画ではチョロク。) 彼は成長して、空も飛べるようになります。
その後、イプサクたちがいる貯水池にマガモの群れがやってきます。
(ここでまた相当に略しますが)結局チョロンモリはイプサクのもとを発って、群れとともに飛び立っていきます。
残されたイプサクは、結局自然な形で(?)最期を迎えることになります。
【飛び立つ息子チョロンモリ。しかし主人公は残された母のイプサクです。】
・・・ということで、一目瞭然、この物語に共感できる人は母親ですね。テーマは母性愛。子離れといってもいいかも・・・。
先の<DAUM映画>でネチズンの感想を見てみると、
「ホントに久しぶりに心が浄化される観たようでだ。子どもとしばし映画について話しました」(10.0)
「子どもより親たちが観るべき映画」(9.0)
「本当に感動的な映画です。大人たちが観るとさらに良い映画...^^」(10.0)
「息子は静かにしていたが、私だけ泣きましたね....^^;」(10.0)
こんな感じで、案の定子どもを映画館に連れて行った母親の方が感動してます。
映画の方は、下のポスターのように図柄もずいぶん違ってファンタスティクな感じになっているし、笑いの要素もあるようです。
【ヒヨコかと思うと、足指の間に水かきが・・・。イプサクもお母さんが感情移入できるように(?)魅力的。】
また、IUが主題歌を歌っていたり、ムン・ソリやチェ・ミンシク等が声の出演をしていたりと、他にも話題はいろいろ。ここらへんは下の動画をご覧ください。
この映画公開に合わせて、新たにアニメ絵本も刊行されました。
【アニメ絵本「庭を出ためんどり」より。いやー、美しいですねー。】
子ども向きの夏休み映画と見せかけて、実はお母さんのための映画だったのかな? 肝心の子どもたちの感想はどうだったのかな?
<DAUM映画>のネチズンの評点も、9.1と高いポイントを維持しています。
この健闘の理由は奈辺にありや? と考えた私ヌルボ、基本に則って原作童話の翻訳本を図書館で借りてきて、読んでみました。
【「庭を出ためんどり」の翻訳本と原書。絵は全然アニメ風ではありません。】
読み始めて、なかなか物語に没入できなかったのは、主人公が若くはないめんどりということで、感情移入がしづらいというのが大きな理由。
いや、若くはないどころか、卵も産めなくなって「廃鶏」とされてしまったほど。他の弱った鶏と一緒に手押し車につめこまれて穴に埋められてしまいます。
ところが奇跡的に生きていて、<旅人(原文は나그네)>とよばれる若い雄のマガモの助けを得て、鶏やアヒルたちのいる庭を出るのです。しかし外の世界は鳥たちをエサとして狙うイタチがいて、常に危険にさらされている状態です。
細部は略しますが、ある日イプサク(←めんどりの名)は親鳥のいない卵を見つけ、それを抱いて温めます。その間、<旅人>はイタチの餌食になってしまいます。何日か後にヒナが孵ります。頭が緑色のマガモの子で、育ての親となったイプサクはヒナをチョロンモリ(=緑頭)と名付けます。(映画ではチョロク。) 彼は成長して、空も飛べるようになります。
その後、イプサクたちがいる貯水池にマガモの群れがやってきます。
(ここでまた相当に略しますが)結局チョロンモリはイプサクのもとを発って、群れとともに飛び立っていきます。
残されたイプサクは、結局自然な形で(?)最期を迎えることになります。
【飛び立つ息子チョロンモリ。しかし主人公は残された母のイプサクです。】
・・・ということで、一目瞭然、この物語に共感できる人は母親ですね。テーマは母性愛。子離れといってもいいかも・・・。
先の<DAUM映画>でネチズンの感想を見てみると、
「ホントに久しぶりに心が浄化される観たようでだ。子どもとしばし映画について話しました」(10.0)
「子どもより親たちが観るべき映画」(9.0)
「本当に感動的な映画です。大人たちが観るとさらに良い映画...^^」(10.0)
「息子は静かにしていたが、私だけ泣きましたね....^^;」(10.0)
こんな感じで、案の定子どもを映画館に連れて行った母親の方が感動してます。
映画の方は、下のポスターのように図柄もずいぶん違ってファンタスティクな感じになっているし、笑いの要素もあるようです。
【ヒヨコかと思うと、足指の間に水かきが・・・。イプサクもお母さんが感情移入できるように(?)魅力的。】
また、IUが主題歌を歌っていたり、ムン・ソリやチェ・ミンシク等が声の出演をしていたりと、他にも話題はいろいろ。ここらへんは下の動画をご覧ください。
この映画公開に合わせて、新たにアニメ絵本も刊行されました。
【アニメ絵本「庭を出ためんどり」より。いやー、美しいですねー。】
子ども向きの夏休み映画と見せかけて、実はお母さんのための映画だったのかな? 肝心の子どもたちの感想はどうだったのかな?
過去の記事でも書きましたが、李元寿や権正生の作品は感動作がいくつもありました。(大半は翻訳本ですが。)
サンリさんのブログで当ブログを紹介(というより宣伝)して下さって、ありがとうございます。
つづきは、サンリさんのブログの方にカキコミさせていただきます。
ところで、以前ヌルボさんのブログから色々勉強させていただいた韓国の作家たちのことを少し記事にしてみました。
↓
http://blog.livedoor.jp/guputa77/archives/51724601.html
若手の金愛爛の読後感を載せてみました。ヌルボさんのブログも紹介させていただきましたので、お知らせいたします。