不倫と生パンツ
りんご
サンタさん、お願い
2006-12-16 11:23
サンタさん、お願い
わたしのお願いかなえてね
わたしは砂漠に生まれた小さな花
花をつけることを忘れたまま
ある朝ひとりで死んでゆきます
だれかが見つけてその花を
きっと枯れ草と呼ぶのでしょう
花を咲かせることは
できなかったけど
それは確かに花だったのです
サンタさん、お願い
わたしのお願いかなえてね
わたしは砂漠に生まれた小さな花
花をつけることを忘れたけれど
それでもいつか咲かせたい
だれかがきっと見つけてくれる
きっとみつけてくれるでしょう
枯れるかもしれないけれど
小さな花を咲かせたい
サンタさん、お願い
わたしのお願いかなえてね
by レンゲ
『サンタさん、わたしのお願いかなえてね』より
デンマンさん。。。今日はクリスマス気分ですわね?
そうですよ。レンゲさんの詩が可愛いですよね。
あたしの詩が気に入っていただけましたか?
うん、うん、うん、。。。レンゲさんの気持ちが分かるような気がしますよ。
分かっていただけますか?
でもね。。。
何ですの?
レンゲさんの詩としては実に可愛いと思いますよ。僕は好きですよ。ただし、この詩の中の願いがレンゲさんの生の心の願いだとするならば、それはちょっと問題があると思いますよ。
どういうことですの?
小さな花を咲かせたいと言うのは、レンゲさんが女として幸せをつかみたいと言う事ですよね。それは良く分かりますよ。でも、恋愛経験豊かなレンゲさんが、“誰かがきっと見つけてくれるでしょう”と言う受身の姿勢は、なんとなくしっくりしませんよ。
どうしてですか?
レンゲさんの詩にふさわしいイラストとして、僕は小さな女の子が祈っている姿を載せたけれど、まだ恋をしたこともない乙女が星の王子様を夢見るような。。。レンゲさんの上の詩は、そのようにも受け取れますよ。そう思いませんか?
つまり、幼稚な詩だとおっしゃりたいのですか?
幼稚というより、可愛いと思いますよ。でもね、レンゲさんは、すでにエデンの園のりんごを食べてしまったんですよ。その上の詩でレンゲさんが書いていますよね?
つまり、あたしが可愛らしい詩を書いては可笑しいとデンマンさんはおっしゃるのですか?
いや、レンゲさんがどのような詩を書くのも自由ですよ。でもね、レンゲさんは次のような萌え萌えの詩も書いた。
お願い、もう一度抱きしめて
2006/07/14
あなたとわたしは大きな広いベッドで
一日中愛しあった
甘い蓮華の花が咲く
広くて果てしないお花畑
それがあなたとわたしが愛しあったベッド
ぬけるように青い空が
あなたとわたしが愛しあうのを
微笑を浮かべて見つめていた
祝福するように
うらやましそうに
楽しそうに
蓮華の花びらが敷き詰められた
肌ざわりのいいシーツと
柔らかなダウンがいっぱい詰まっている
大きなまくら
朝から晩まで
あたなとわたしはベッドの中にいて
いっぱいキスして過ごした
ふたりはずっとわらっている
わたしはしあわせすぎて
時々泣いたりした
あなたはわたしの涙を
優しい唇で拭ってくれた
ああ、あなた...
いとしい人...
今のわたしの涙は嬉し涙
しあわせなメロディーが
この胸の中にとまらなくて
あなたの胸へと伝わってゆく
そしてわたしは
あなたのくちびるが
わたしのくちびるに
かさなる瞬間まで
じっと見つめていた
まぶたをとじて
じっくりと味わう
わたしの愛を
あなたのくちびるに差しだす
あなたは舌でからめとる
わたしの愛が
甘く透きとおって
あなたの舌のうえで
ゆっくりととけてゆく
あなたの愛は
甘露のようにわたしの心に広がってゆく
あなたのくちびると
同じ味がする
わたしは全ての感覚で
あなたを愛しているから
わたしの全てが
あなたを恋しく思う
ああ、あなた...
いとしい人...
わたしはあなたの腕の中で
生まれかわった
あなたはわたしの殻を破ってくれた
わたしはあなたの女になった...
あなたの愛がこの身体に
沁み透るように伝わってくる
その愛を全身に感じながら
わたしはもがき続けた
あなただけの女に生まれるために
わたしは苦悩する
そして強くなる
わたしは生まれかわった
あなたのために
ああ、あなた...
いとしい人...
あなたの全てがいとおしい
あなたのまぶたをくちびるで愛撫する
くちびるから全身にしびれるような
熱い波がひろがってゆく
狂おしいまでに
わたしはあなたの腕に抱きしめられて
身悶えた
わたしの思考を
空白にする甘美な衝撃
身を焼くようなあの歓喜
全身を打ち震わせるあの悦楽
女の芯をしびれさせる官能の疼き
あの悦びの瞬間を
わたしはあなたの愛の中で
あなたと溶けて一つになって
全身で感じていた
激しい歓喜の波が
押し寄せては引いてゆく
わたしはその悦びの波に
翻弄されながら
あなたの愛に耳を澄ませ
全身であなたの愛を感受して
あなたの腕に抱かれて
長い長い悦楽に酔いしれた
あなたがわたしをつつむやすらぎの光
おだやかな時がいつまでも流れてゆく
あなたにやっと出会い
そして愛し合う
あんなに強く抱きしめた腕
ふたりは確かに結ばれて
身も心もとけあった
ああ、あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・
あなただけが与えてくれた
あの至福
あなただけが教えてくれた
あの悦び
あなただけが癒してくれた
あの寂しさ
あなただけが満たしてくれた
あの虚しさ
ああ、あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・
初めての出会いから
分かっていた
あの夜のしじまの中で
あなたと交わした愛が
とこしえに続くことを
愛している
あの朝、すべてが澄み切って
誰にもじゃまはできなかった
あなたとわたしは確かに結ばれて
身も心もとけあった
ああ、あなた ・ ・ ・
いとしい人 ・ ・ ・
お願い、もう一度抱きしめて
by レンゲ
『お願い、もう一度抱きしめて』より
萌え萌えというよりも、実に。。。実に。。。生々しいまでのレンゲさんの心のうずきですよ。愛を燃焼しようと言う官能の悦びを知った熟女の心の叫び!レンゲさんの赤裸々な、あまりにも直接的な愛の叫びに僕はゾクゾクッと背筋を伝うすっご~いモノを感じますよ。
つまり。。。つまり。。。デンマンさんは上のあたしの詩から官能的なものだけしか受け取っていないのですわね。あたしがエッチに夢中になってしまう女だと思い込んでいるのですわぁ~。
それは。。。それは。。。ちょっと。。。ぼ。。。ぼく。。。ぼくが。。。この僕がぁ、その様な事を一度でも言いましたかぁ~?
デンマンさんがおっしゃらなくても、あたしにはデンマンさんが思っていることが手に取るように分かりますわ。
そんあ。。。そんな。。。まさかぁ~
まさかぁ~じゃありませんわぁ。デンマンさんはあたしと坂田さんが毎日ラブホテルで愛し合っていたと信じ込んで居るのですわ。
しかし。。。しかし。。。レンゲさんが僕にそう言ったじゃありませんか?毎日愛し合っていたと。。。そう言ったでしょう?
それは。。。それは。。。確かにそう言いましたわぁ~。。。でも、ラブホテルで毎日愛し合っていたわけではありませんわ。デンマンさんは、あのラブホテルにこだわりすぎますわぁ~。
レンゲさんが退屈な恋愛が嫌いだと言ったからですよ。あのラブホテルなら確かに退屈しませんよね。丸見えのシャワー・ブースがあるし、ベッドの上にはブランコが付いているし、それにジャクジ(jacuzzi)には滑り台まで付いていますからね。。。
あたしは何も退屈する恋愛がイヤだからブランコと滑り台のある部屋を選んだわけではありませんわ。
じゃあ、どうしてですか?
たまたま、あのようなモノが付いていたのですわ。
でも、楽しんだのでしょう?
それはそうですわぁ~。せっかく付いているのですもの。。。もったいないから、楽しませてもらいましたわ。。。
だから。。。レンゲさんは、あのような部屋が気に入って、それ以来坂田さんと使っていたんですよね。つまり、退屈しないように、あの部屋で愛し合っていたんですよね。そうでしょう?
デンマンさんは、あたしと坂田さんが毎日、毎日あのお部屋でエッチしていたと思い込んでいるのですわ。
レンゲさんが僕にそう言ったんですよ。
いいえ、坂田さんと毎日エッチしていたとは言ってませんてばああああ~~。
しかし。。。しかし。。。毎日愛し合っていたと。。。
そうですわ。愛し合っていました。でも、毎日エッチしていたわけではありませんわ。デンマンさんは make love というのは必ずしもエッチすることだけを言うのではない、とあたしに教えてくださいましたわ。そうでしょう?
そうですよ。確かにそうなんですよ。make love は“愛し合う”だけれども、エッチすると言う意味だけじゃない。もし、そうだとすると make love, not war. と言うのを訳す時に、可笑しなことになってしまうでしょう。 “戦争などやらずにエッチしましょう”と言う意味ではないんですよね。“戦争などやらずに、みんなと仲良くしましょう”と訳すのが正解なんですよ。つまり、この場合の love は隣人愛ですよね。博愛ですよ。