萌えて迷って
滋賀銀行 9億円横領事件 1973年9月25日 滋賀銀行・山科支店の 預金係奥村彰子(42才)が、 1968年1月から偽造伝票で 1366回にわたり公金を 持ち出していたことが判明。 貢(みつ)がせた愛人の 元タクシー運転手・ 山県元次(32才)は 競艇に7億円を注ぎ込んでいた。 『事件史』より |
デンマンさん。。。、これは。。。これは。。。どういうことですか?
昔、こういう事件があったのですよ。レンゲさんは覚えていますか?
もちろん、覚えていませんわ。。。覚えているわけが無いでしょう!?。。。あたしが。。。あたしが生まれるずっと前に起きた事件ですわあああぁ~。
レンゲさん。。。落ち着いてくださいよ。
これが。。。これが。。。落ち着いていられますかあああぁ~ デンマンさんは。。。、デンマンさんは、あたしが同じような事件を起こすと。。。そう思っているのですわぁ~。
まさか。。。?
まさかって。。。そう思っているから、このようなすっご~い事件を持ち出してきたのですわぁ~。
やだなあああぁ~。。。何も、僕は嫌がらせのためにこの事件を持ち出してきた訳ではないですよゥ。
だって。。。、そうとしか思えませんわああぁ。あたしに対する当て付けですわぁ。あたしが1000万円近いお金を坂田さんに用立てたので、これからあたしが会社のお金まで手をつけて坂田さんに貢ぐようになるのではないか。。。デンマンさんはそう思ってこの事件を持ち出してきたのですわぁ~。
違いますよ。。。違いますよゥ。。。
そうですってばあああぁ~~
僕はねぇ、たまたま6月15日に書いた記事(『吉展(よしのぶ)ちゃん事件とポルノ馬鹿さわだ』)を読み直していたのですよ。
そ。。。そ。。。それが、どのように関連しているとおっしゃるのですか。。。?
その中で腕きき刑事の“落としの八兵衛”こと、平塚八兵衛さんの事を僕は書いたのですよ。
ええ。。。、その事なら、あたしも覚えていますわ。。。読ませてもらいましたわ。。。それで、その八兵衛さんがどうだとおっしゃるのですか?
その八兵衛さんが定年退職する前に、最後に扱った事件があの有名な三億円事件だったのですよ。この事件は1968年(昭和43年)に起こったものですよ。それから5年後に上で引用した横領事件が見つかった訳ですよ。なんと横領金額は3倍の9億円ですよ。落としの八兵衛さんが捜査主任を務めたのだけれど、結局三億円事件は解決することができなかった。それで事件は時効になって、お金は回収できなかった。
時効ということは、もう犯人は罪に問われないのですか?
そうですよ。見つかっても裁判にかけることはできない。自由の身ですよ。
それで3億円はどうなるのですか?
犯人は競馬か競艇につぎ込んだのでしょうね。うへへへへ。。。
あたしはマジでお聞きしているのですわ。
僕にも分かりませんよ。。。とにかく、そう言う訳で、三億円犯人は見つからなかった。でも、この9億円横領事件の犯人は見つかってしまった。やっぱりヤバイ事はできないものですよねぇ~。。。
そうやって。。。そうやって。。。あたしを妙な目つきで見ないでくださいなぁ~。。。あたしは。。。あたしは。。。決して会社のお金に手をつけたわけではありませんわ。
分かっていますよ。。。分かっていますよ。。。
それならば、上のような横領事件を持ち出す必要は無いでしょう?
だから今も言ったように、僕はたまたま自分の記事を読み直していて、この事件に出くわしたのですよ。
でも、デンマンさんの記事の中では横領事件は取り上げていませんでしたわ。
3億円で驚いていた程だったから、もうそれ以上の大きな事件は金額的に無かったのだろうか?そう思ってネットで調べたのですよ。そうしたら上の横領事件に出くわした訳ですよ。
でも、わざわざその事件を取り上げたのは、あたしに対する当てつけだと思いますわ。
違いますよ。レンゲさんも関心があるだろうと思って載せたのですよ。
あたしが横領事件に関心があるっと思ったのですか?
そうですよ。
また、どうしてそのように思われたのですか?
レンゲさんは次のように書いていましたよね。
性愛への渇望 2007-04-28 08:17 わたしの創作についても、そのことは言えるのです。 自分の書いたものは、どのようにも解釈していただくことも、まったく読者のみなさまの自由です。 しかしながら、完全なる戯作が多い恋愛詩から、わたしの精神が、性愛への渇望に悩まされているかのように、解釈されてしまい、それを事実として認識なさっておられるのだとすれば、少々残念なことです。 わたしのテーマは、あくまでも人生観,世界観であり、寓意的な言葉の中に、恋愛の陰喩はほとんどありません。 それは少女時代から今にいたるまで、性愛はわたしのテーマではないからなのです。 実生活での最大の関心事が、恋愛ではないからです。 例えば、どれほど好きな相手がいても、その気持ちを,詩にあらわすことはほとんどないのです。 人間とは、脳の発達しすぎた生物にすぎず、そのために生じる感情を、美しいものだとは思わないのです。 わたしが特に、追求したいものは、血なまぐさい生命の持つ、発達しすぎた頭脳が引き起こす醜い事件、戦争、葛藤などなのです。 わたしはロマンチストではないのだと思います。 恋愛を描くのは、あくまでも小説のための習作の延長なのです。 話がそれてしまって申し訳ありません。 デンマンさんを信じて、これからもおつきあいさせていただきたいことを、わかっていただきたくて、忌憚なく書かせていただきました。 どうか、この気持ちを察してください。 by レンゲ 『性愛と真心』より |
このあたしが書いた手記がどうだとおっしゃるのですか?
だから、レンゲさんが追求したい事は “血なまぐさい生命の持つ、発達しすぎた頭脳が引き起こす醜い事件” と書いていますよ。つまり、上の横領事件も、発達した頭脳が引き起こした醜い事件ですよね?
要するに、あたしが面白がると思って上の横領事件を持ち出してきたのですか?
うへへへへ。。。そうですよ。
なんだか、こじつけのように聞こえますわ。
とにかくね、この事件を調べれば調べるほど興味深いのですよ。
どういう所がそれ程面白いのですか?
面白い、と言っては語弊がありますが、横領事件の犯人の彰子さんは愛情に恵まれなかったのですよ。いわば崩壊家庭に育ったのですよ。
つまり、彰子さんが崩壊家庭に育ったので境界性人格障害者だとデンマンさんは、またこじつけてしまうのですわね?つまり、この彰子さんがあたしに似ているとおっしゃりたいのでしょう?
僕はまだ障害の事は何も言ってませんよ。
でも、これからおっしゃるのでしょう?
いや、今日は境界性人格障害のことを話すつもりではありません。彰子さんが愛の無い家庭に育ったのではないか?。。。それで、愛の渇望から愛を追い求めるあまりに事件を引き起こしてしまったのではないか?
ホラぁ~。。。やっぱり、あたしに対する当てつけなのですわ。あたしが愛を追い求めるあまりに1000万円近いお金を坂田さんに用立てたと言うこと。。。この事を彰子さんの事件を持ち出してきて、それとなくデンマンさんは証明しようとしているのですわぁ~。
やだなあああぁ~~。。。レンゲさんは少し被害者意識を持ちすぎですよ。僕は上の横領事件とレンゲさんが坂田さんに1000万円用立てたことを結びつけようとしている訳ではないのです。あくまでも、“愛”に焦点を当てようとしているのですよ。
分かりましたわ。それで何がおっしゃりたいのですか?
では、ちょっと長くなるけれど僕が調べた彰子さんの経歴と事件の経緯を読んでみてください。