デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

成熟への憧れ

2007-06-08 20:45:40 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ



成熟への憧れ
 
 

 


成熟へのあこがれ

2007-04-13 13:53



デンマンさん
わたしの言う「エロい」は、
やはり少々お下品だったかな?
この表現って、
わたしにとっては「ギャグ」に近いんですよ
わたしは関西人のなかでも特に?
ウケをねらう傾向が強すぎるものでして、
必要以上に自分をコミカルにデフォルメするという、
わるーい癖があるんですよね

で、回答へとまいりますね。。。

江戸川乱歩全集に関してですが、
とにかく横尾氏のイラストが、
エロチックだったのです。

幼いころから、女性の肉体の美しさに
強烈に魅了されていたわたしは、
偉大な画家たちの描く裸婦や、
女性のヌード写真を見て
「わたしも早くこんな風にキレイになりたいなあ!」
と、成熟へのあこがれを強く感じていました。


乱歩の作品自体については、
「エログロナンセンス」の時代特有の、
妖しげな表現に魅せられました。

「人間椅子」での、愛する女性のソファに、
自ら入り込み、悦楽にひたる男の異常な愛などは、
「家畜人ヤプー」に通じるものがあり、
それはむしろ、純粋なものすら感じました。

そういえば…
乱歩の時代のことが知りたくて、
おばあちゃんに
(今は亡き愛するおばあちゃんです!)
「見世物小屋行ったことある?」
「衛生博覧会って、どんなんやった?」
などと、聞きまくっていたものです

「チャタレイ夫人の恋人」ですが…
ぶっちゃけエロい箇所の拾い読み、
というのが事実です!
だってねえ…あの小説の大半は、
ロレンスの思想の
展開だと思いませんか?

小学生のわたしに、そんなものを理解できるような
知性も理解力もなかったっす…
で、大人になってから読み返したのですが、
森の番人の野卑でありながらも、
深い洞察力に満ちた性格に、
恋愛感情にも似た気持ちを感じました。
おまけに、セックスは上手ですしね(キャー!)

女性が自らの性欲を恥じる必要など
ないということを、
わたしは少女時代に、
あの小説によって知ったのかもしれませんね。

フロイトも、ヒステリーの原因は、
性的欲求不満であると、言ってましたよね?
セックスとは、
愛を基盤とした自由なものであるべきだと、
わたしはずーっと信じてます!

by レンゲ

『不変の愛』より


デンマンさん。。。今日もまたこの手記を持ち出してきたのですか?あたしがエロい女だと言う事を読む人に印象付けようとしているのですわね?

やだなあああぁ~。。。僕はそのような下品なことをしようとしているのではありませんよ。

では、上品な事をしようとなさっているのですか?

もちろんですよ。僕はレンゲさんがあまりにも素直に女性のエロスを謳(うた)い上げていると思い、感動したのですよ。

この手記はデンマンさんだけが読むものだと思って書いたのですわ。

つまり、僕だけに話す秘密だったのですか?

そうですわ。それなのにデンマンさんはこうして公開してしまったのですわ。んもお~~

しかし、公開されて恥ずかしくなるような事ではないでしょう?

恥ずかしい事だとは思っていません。でも、誤解されると思いますわ。

だから、読む人が誤解しないようにと僕がこうして記事を書いているわけですよ。

でも、デンマンさんの記事を読む人は、やっぱり、あたしがエロい女だと思ってしまいますわ。

そんなことはありませんよ。ダ・ヴィンチさんの次のコメントを読んでくださいよ。




レンゲさんは謙虚で

美しいわ





世の中レンゲさんみたいに
不倫でも純粋に誰かを愛する
真摯な女性がいるのに、
私の知るブログでは、
恋愛なのか性欲処理なのか
無粋な女性がいて困っております。

レンゲさん
もっと自信持って下さい(`∀´)。

家庭を持って迄不倫して
ブログ公開迄して自身の生活を
赤裸々にして得意に成る女と比べたら
貴女は非常に謙虚で美しいのです。

恋愛に悩みは憑き物ですわ。

応援していますわ。

by ダ・ヴィンチ

2006/10/08 18:30




『まったり愛されたいの? PART 4』のコメント欄より


ダ・ヴィンチさんのように、これまでの記事を読んでレンゲさんを理解している人もちゃんと居るんですよ。だから、冒頭の手記もレンゲさんを理解している人ならば、レンゲさんの愛とセックスについての考え方に共感を持つ人だっているはずですよ。

そうでしょうか?

もともとレンゲさんは“愛とは何か?”と言う事を考えるためにネットをやるようになったのですよ。そうでしょう?

そうですわ。

それならば、冒頭の手記の中で書いている事は、まさにレンゲさんの疑問と直結する問題ですよ。そうでしょう?女性の愛とセックスと美についての問題をレンゲさんが率直に書いているわけですよ。

でも、誤解を与えると思いますわ。

どういうところがですか?

だから、あたしが性的に慎みの無い女だと見られてしまうかも知れませんわ。

レンゲさんは性的に慎みが無いのですか?

ほらぁ~。。。デンマンさんもそう考えているのでしょう?

僕はレンゲさんに尋ねているのですよ。

デンマンさんは、あたしが性的に慎みがないと思っているから、そのように尋ねるのですわ。

やだなあああぁ~~。。。僕は初めにはっきりと言ったはずですよ。レンゲさんがあまりにも素直に女性のエロスを謳(うた)い上げていると思い、感動したのです、と。。。

では、デンマンさんはあたしが慎みの無い淫(みだ)らな女だとは思っていないのですわね?

うへへへへ。。。

何ですの。。。そのイヤらしい笑いは。。。?

レンゲさんは女神ではないですからね。人間の女ですからね。やっぱり完璧ではありませんよね。だから、時には淫らになる事もあるでしょう?

ほらぁ。。。そうやって、あたしは誤解されてしまうのですわぁ~。

やだなあああぁ~~。。。レンゲさんは少しエロい女にこだわりすぎますよ。はっきり言って、レンゲさんの上の手記を読んで、レンゲさんがエロい女だと言う印象だけしか持たないとすれば、その人は教養が極めて低い人だと僕は思いますよ。

どうしてそのような事が言えるのですか?

上のレンゲさんの手記は短いながらも、いろいろな事が分かりますよ。つまりね、レンゲさんはセックスだけにこだわっている訳じゃない。むしろ極めて理知的な女性だと言う事が良く分かるのですよ。

たとえば。。。?

だから、レンゲさんは次のように書いている。


「チャタレイ夫人の恋人」ですが…
ぶっちゃけエロい箇所の拾い読み、
というのが事実です!
だってねえ…あの小説の大半は、
ロレンスの思想の
展開だと思いませんか?


レンゲさんは好奇心が旺盛な少女時代にエロい箇所の拾い読みをした。でも、その後何度か読み返したことがわかる。

どうして分かるのですか?

なぜなら、“あの小説の大半はロレンスの思想の展開だと思いませんか?”と言っている。つまり、レンゲさんがエロい事だけにこだわっていたなら、その先の思想の展開までは気づかない。レンゲさんがたくさんの本を読んでいる思索の人であることが上の手記を読むと実に良く分かりますよ。エロい事だけにこだわるミーちゃんハーちゃんには上のような手記は書けませんよ。

分かりましたわ。。。それで今日は「チャタレイ夫人の恋人」のお話をするのですか?

違いますよ。おととい書き残した事を話そうと思っているのですよ。


長い不倫生活の果てに、

得られたものは、

負の遺産ばかりでした。





2004-07-21 10:11:08

ある既婚男性のことを、
どうしようもなく好きになってしまったのです。
初めは手の届かない相手だと、
片思いを続けていたのですが、
どうしても我慢できずに、
彼にモーションをかけはじめてしまったのです。
そして、長い時間を経て
彼と肉体関係を持ちました。
 
 (中略)

つまりわたしは、
妄想に苦しめられていたのです。
そんなわたしは彼に対して、
自分の妄想をぶつけはじめたのです。
不倫であれ、どんな関係であれ、
相手から勝手な妄想をぶつけられたら、
何を言えばいいのか、
どうすればいいのかわからなくなる事でしょう。
その頃の自分の愚かさに、
今でも情けなくなります。


by レンゲ




『不倫の悦びと苦悩』より


また、このあたしの手記ですか?

不倫と言うのは人類のテーマなんですよ。名作の『ボヴァリー夫人』だけではなく、不倫と言うのは多くの作品の中で取り上げられている。その不倫の中でも、とりわけ歴史的な不倫がパリスが実行した“略奪不倫”ですよ。

パリスが夫のあるヘレナを略奪してトロイへ連れ帰ったのですか?

略奪と言うと語弊がありますよ。物語の中では“略奪”と言う事になっています。なぜなら、そうでないとトロイ戦争の名目が成り立たないからですよ。常に勝者の側で物語が語られる訳ですよ。略奪したからヘレナを奪い返す名目でトロイ戦争が始まった。

実は、そうではないのですか?

そうではないのですよ。略奪とは言えないのですよ。

つまり、ヘレナとパリスは愛し合っていたのですか?

そうですよ。だから次の絵を見ると良く分かりますよ。



これはずっと後の時代になってから描かれたへレナとパリスの絵です。ヘレナが彼女の意思に反して“略奪”されたと言う雰囲気ではないですよね。

でも、ヘレナは略奪されたという事になっています。どうしてですか?

だから、それは勝者が勝手に言っているだけです。ヘレナには夫のメネラオスに対して不満があったのですよ。

どのような。。。?

メネラオスは暴君だった。ヘレナは夫婦生活でも虐待に近い扱われ方をされていた。

でもそのような事は表立って書かれていませんわ。どうしてですか?

だから、勝者の理論で話が進められているからですよ。そこで勝者は、アフロディテがヘレナの気持ちをパリスになびかせた事にしているのですよ。

それで当時の古代ギリシャ人たちは納得したのですか?

そうですよ。アフロディテがそうさせたのだ、と言えばそれで充分な説明になった。それ程アフロディテの影響力はすごかった。なにしろ、このページの冒頭に載せたようにアフロディテの神殿があった。

どこにあったのですか?





この上の写真はアクロコリンス(Acrocorinth)から運河を見渡したところですよ。

アクロコリンスってなんですか?

アクロというのはギリシャ語でtopと言う意味ですよ。アテネのアクロポリス(acropolis)があるでしょう。あれと同じです。ポリスは都市ですからね。丘の上の町でしょう。アクロコリンスは、だから丘の上のコリンスとでも訳せばいいんでしょうね。

綺麗な写真ですけれど、なんだか殺風景ですね。昔は栄えた都市だったのですか?

地図を見てもらうと良く分かると思うけど、コリンスと言う町は栄えるような地理的な位置を占めているんですよ。現在は地図に書かれているように運河が掘られていて、コリンス湾とサロニカ湾が運河で結ばれている。でも、昔は文字通り船の通り道がこの場所にあって、コロで船を転がしてもう一方の湾へ導いたらしい。

つまり、コリンスは交通の要所を占めていたというわけですね

そういうわけですよ。スエズ運河のミ二チュア版ですよ。2001年の統計では、スエズ運河の通行料は世界の海運貿易の7%を占めている。日本円で1900億円の収益があったのですよ。当時、コリンスは2つの港からの儲けを独り占めしていたわけですよ。

裕福な町だった訳ですね?

そうですよ。アフロディテはそのコリンスの守り神だった。その神殿がアクロコリンスに建っていた。



現在ならば、さしずめカソリックの大聖堂の中に飾られたキリストの像に匹敵するものですよ。

でも女性ですわ。

女神だからその影響力はさらにすごかった。

どういうことですか?

当時の地理学者が書き残したものを読んでくださいよ。


裕福なコリンス

この町は交易によって栄え『裕福なコリンス』と呼ばれている。
交通の要所を占め、二つの港を抑えている。
一つの港はアジアへの玄関になっており、もう一方はイタリアへゆく航路につながっている。
この町の揺籃期にはアフロディテ神殿はかなりの富を蓄えるようになり、1000人を越える女神に仕える女が性の饗宴に打ち興じた。
そのような女たちが居るために、この町はたくさんの人が集まり、ますます栄えるようになった。
船頭や船長たちは稼ぎのすべてをつぎ込むほどだった。

– Strabo “Geography” 8.6.20-23

(この地理学者ストラボンは紀元前64年頃生まれ、紀元後21年頃に亡くなった。
当時としては高齢の85歳まで生きた。)


このストラボンがコリンスを訪ねた時にはもう廃れてしまった風習になっていたようだけれど、この町の揺籃期にはすべての女性はアフロディテ神殿でお勤めを果たさなければならなかった。

お勤めって、どのような?
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成熟への憧れ PART 2

2007-06-08 20:44:01 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ


どんなに裕福な女でも、また貧しい女でも、神殿に身を寄せて信者と契りを交わす必要があった。

契りを交わすって。。。つまり、セックスすると言う事ですか?

そうですよ。美しい女はすぐに信者が選ぶので1日でお勤めを果たせるのだけれど、醜い女だと、なかなか信者が寄り付かず、半年や1年近くも神殿で生活しなければならないと言うこともあったらしい。

信者がいつまでたっても寄り付かなかったらどうなるのですか?

とにかく、初めはお勤めが果たせるまで神殿に居なければならなかったらしい。でも、それでは可哀想だということになって、専属の女性が神殿でお勤めするようになった。

つまり、娼婦ですね?

そう言ってしまっては身も蓋もありませんよ。実は、巫女さんに近い役割を持っていた。要するに、女神に仕えると本心から思っていた女性が多かった。

アフロディテに仕えるとは具体的にはどういうことなんですか?

これも、話し始めると長くなるんですがね、はしょって言えば、この巫女さんたちはアフロディテの代理人として信者の身と心を癒してあげた。

身と心を癒してあげる、というと言葉は綺麗に聞こえるのですけれど、結局のところセックスするということなのでしょう?

そう言ってしまっては当時の女性が可愛そうですよ。でも、結局そういう事なんですよ。この当時は戦争が多かったから、戦いで身も心も傷ついた人が神殿に身を寄せたんですよ。つまり、病院の機能も兼ね備えていたんです。だから、この巫女さんたちは、ある意味では女医でもあり、女性心理療法士でもあったわけですよ。現在ではセックスするという言い方しかないけれど、むしろ make love ということですよ。『性愛する』という言い方は無いですよね。でも、それに近いサービスを提供した。

あたしには、まだよく分かりませんわ。

アフロディテに代わって信者を癒してあげるわけだから、信者はサービスを受けたあとでお賽銭を上げるわけですよね。それが神殿の収入になるわけです。そう言うわけで、ストラボンがコリンスを訪れた頃には専属の女が千人以上居たというわけですよ。

その専属の女たちは、現在で言うなら、アムステルダムの飾り窓の女たちと変わらないわけでしょう?

全く違いますよ。そうではないんです。

どこがどう違うのですか?

つまり、たとえて言えば、ローマ法王が居るバチカン市国の庁舎に飾り窓の女を移住させて、そこに住まわせ、そこで敬虔な信者と宗教的な法悦に浸る。たとえて言えば、そういう事なんですよ。うへへへへ。。。

つまり、神聖な行為だったと言いたいわけですか?

その通りですよ。現在とは考え方が全く異なっていたんですよ。だからこそアフロディテ神殿で性愛の交歓がなされたわけですよ。現在の法王庁で、飾り窓の女が性愛の饗宴をしたら大変なことになるでしょう?でも、コリンスの揺籃期にはそれが“巫女さん”たちの“神聖な”お勤めだったんですよ。

アフロディテ神殿というのは、そのような事をするために立てられたのですか?

そうじゃないですよ。もちろん、アフロディテを祭るためですよ。アフロディテは愛の女神と言われているけれど、当時はむしろ“性愛”の女神だったんですよ。現在は“性”と“愛”が切り離されてしまったけれど、その当時はこの両者は混然としていた。これが切り離されたのが言ってみれば中世ですよ。そしてルネッサンスになって、この切り離されていた性と愛をもう一度結びつけるような動きが出てきた。

分かりました。それで、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?

当時のアフロディテの影響が絶大だったと言う事を言いたい訳ですよ。俗っぽく言えば、キリストの影響力とマリリン・モンローの影響力を合わせたようなものですよ。うへへへへ。。。

マジですか?

もちろんですよ。僕はふざけているのではありませんよ。とにかく、このアフロディテと、その後古代ローマでビーナスと呼ばれるようになったこの女神の美しさは3000年以上も見る者を魅了してきたのですよ。ちょうど少女の頃のレンゲさんが上の手記の中で書いているように。。。


幼いころから、女性の肉体の美しさに
強烈に魅了されていたわたしは、
偉大な画家たちの描く裸婦や、
女性のヌード写真を見て
「わたしも早くこんな風にキレイになりたいなあ!」
と、成熟へのあこがれを強く感じていました。


女性の場合、ちょうどレンゲさんが感じたようにアフロディテのようにキレイになりたいなあ!と、成熟への憧れを持った。男の場合にはそのような女を妻ににしたいと思うわけですよね。

それで、この事がトロイ戦争と関係あるのですか?

そうですよ。古代ギリシャでもこのアフロディテは人々を魅了したのですよ。多くの人がアフロディテの魅力の虜(とりこ)になった。そのもっとも有名な伝説がトロイ戦争の原因になった3人の女神による金のリンゴの奪い合いですよ。

パリスがアフロディテに金のリングをあげたのですね?

そうです。それでアフロディテの支援を得てパリスはヘレナを略奪してトロイへ連れ帰る事ができた。つまり、“略奪不倫”ですよ。これを古代ギリシャ人が納得ゆくように説明するためにアフロディテのリンゴ事件を持ち出した。

つまり、アフロディテが支援したから、と言えばそれで納得の行く説明になるほどアフロディテの影響力は絶大だったと言うのですね。

そうですよ。キリスト教信者に向かってバイブルの中にこのように書いてある、と言う事に等しい訳ですよ。アフロディテはそれ以上に大きな影響力を持っていた。とにかくコリンスの例を見れば分かるように富の世界と愛と性の世界に君臨していた女神だった。

そしてその後のパリスはどうなるのですか?

パリスはレンゲさんのように後で後悔したはずですよ。
 
どうしてパリスが後悔したとデンマンさんには分かるのですか?

パリスは最後に殺されるからですよ。断末魔を迎えた時のパリスは間違いなく後悔したはずですよ。しかし、失敗から学ぶチャンスはパリスにはなかった。。。と言うより許されなかった。それ程の罪深い事をした。

略奪不倫ですか?

そうですよ。だってね、その無分別な略奪不倫が原因でトロイ戦争が起きた。その戦いで多くの罪もない人々の死をもたらすことになった。

つまりデンマンさんは、あたしも罪深い事をしたとおっしゃるのですわね?

でも、パリスと違ってレンゲさんには失敗から学ぶチャンスが与えられた。それ程罪深い事をしていないと言う事ですよ。

どうして分かるのですか?

パリスと違ってレンゲさんは不倫の破綻を迎えた後でも生きている。失敗から学ぶチャンスが与えられている、と言うことですよ。

パリスが物語の中で殺されねばならなかったという意味は。。。?

実は、三女神がリンゴを奪い合う事件もトロイ戦争も古代ギリシャの古典である『オディッセイ(Odyssey)』の中で語られている事ですよ。

その事はおととい聞きましたわ。

ホーマー(Homer,ホメロス)が書いたと言われているこの『オディッセイ』と『イリアス(Iliad)』は古代ギリシャでは、いわば“聖書”だったのですよ。


古代ギリシャの聖書

Another unifying element was the legacy of the eighth-century Ionian poet Homer.Greek youths everywhere were instructed in the “Iliad” and  “Odyssey” with their tales of adventure and heroism, and their wonderfully human portraits of the Olympian gods and goddesses.

These works came to serve as both epic and bible, providing each generation with a vivid ideal of manly prowess set in a framework of religious belief.

“My father, anxious that I become a virtuous man, made me learn all Homer's poems,” wrote one Athenian.

Source: page 53, “A Soaring Spirit” (Time Frame 600-400 BC)
published in 1987 by Time-Life Books Inc.



古代ギリシャ人を民族として強く結び付けていたもう一つの要素は紀元前8世紀のイオニア出身の詩人ホーマーだった。
ギリシャ人の若者たちはどこでも『イリアス』と『オディッセイ』によって教育を受けた。
この2つの叙事詩の中では英雄たちのさまざまな冒険が語られ、(エジプトやメソポタミアとは異なり)極めて人間らしいオリンピアの神々が登場する。

この2つの作品は単なる叙事詩ではなく“聖書”としての役目を果たした。古代ギリシャ人のそれぞれの世代は、オリンピアの神々に恥じないように、この聖書の中に勇気と能力を兼ね備えた男の理想像を見付け、それを手本にした。

あるアテネの市民は書いている。
“私の父は、私が有徳の士になるようにとホーマーの叙事詩のすべてを勉強させたものです。”

【デンマン意訳】


つまり、今から2400年前の人が書いているんですよ。当時“bible”に当たるギリシャ語があったのかどうか調べていませんが、多分ないでしょうね。でも、“sacred book”に当たる言葉はあったでしょうね。

ホーマーが書いた叙事詩の中のエピソードには宗教的意味とか古代ギリシャ社会での知恵が書かれていると言う訳ですか?

そうですよ。古代ギリシャ人は『イリアス』と『オディッセイ』をあたかも処世術の書として読んだ訳ですよ。

そのような証拠でもあるのですか?

あるのですよ。略奪不倫をしたパリスはトロイ戦争で殺されるのですが、英雄オディッセウスはその後すごい苦労をして故郷へ帰ります。


トロイ戦争後のオディッセウス



あのトロイ戦争で木馬作戦によりギリシャ軍を勝利に導いた英雄オディッセウスはその後たいへんな困難に出遭いながら故郷に帰ってゆきます。
まず、海神ポセイドンの怒りを買い、なんと10年にもわたって海上を漂流します。
途中風に運ばれ一つ目の巨人の住む国へ流されます。



やがてその島を脱出すると、聞くものを死の世界に引きずり込む海の妖精、サイレンの魅惑の歌声に惑わされそうになります。
この妖精の歌を聞くと船員は惑わせて船を座礁させてしまうのです。
この時オディッセウスは帆柱に体を縛り付けて無事に切り抜けました。

しかし、やがて嵐にあって船は難破してしまいます。
ある島へたどりついたオディッセウスは、そこで海の精であるカリュプソに丸7年間も閉じ込められます。
夫となれば不老不死まで与えると誘惑されるのですが、ゼウスの裁きでようやくその誘惑を断ち切ります。

そういう困難に勇敢に立ち向かいながらトロイ戦争より、実に20年ぶりに、故郷であるイキータ島へ帰りつくのです。


上の囲みの中に船の絵がありますよね。
  
でっかい鳥が落ちてくる絵ですか?

そうです。うへへへ。。。この鳥のような生き物は実はサイレンなんですよ。つまり、海の妖精ですよ。ずっと後になってから、このサイレンは人魚の形になったりするのですが、この当時のサイレンは羽が生えていて空を飛べるのですよ。

この当時と言うのはいつ頃のことですか?

紀元前450年ですよ。この時に上の壷が作られたのです。その壷の外側にこの絵が描かれたわけです。ホーマーが2つの叙事詩を書いたのが紀元前8世紀だから、この壷が作られる300年の間にすっかり“寓話”として定着していた訳ですよね。言ってみれば道徳の教科書の挿絵のようなものですよ。これを見ながらアテネ市民は処世術を学んだ訳ですよ。つまり、パリスのような敗者ではなく、英雄オディッセウスのような勝利者になるには、このような困難にもめげずに生きなければならない。そういう話がこの壷を見ながら語られた訳です。つまり、上の引用の中の父親は、この壷を見せながら息子に語り聞かせたかもしれません。

。。。で、具体的には上の壷の絵には、どのようは寓意がこめられているのですか?

つまり“誘惑に負けてはならない”と言っているのですよ。この時オディッセウスは何をしたかというと、船員全員に耳栓をさせたのですよ。だから、船員たちはサイレンの歌声を聞く事はできない。だから座礁させずに船をこぐ事ができる。

耳栓をしないとどうなるのですか?

サイレンの歌声に聞きほれて、こぎ手も舵取りもぼんやりしてサイレンの誘導に従って、とんでもない方向にこぐから舟が座礁してしまう訳ですよ。

オディッセウスはどうして帆柱に体を縛り付けているのですか?

サイレンの歌声に耳を傾けると吸い込まれるように海に飛び込んで溺れ死んでしまうかもしれない。だから、全員を代表してサイレンの歌声を聞くけれど、用心に用心を重ねて帆柱に自分の体を縛り付けさせたのですよ。こうすればサイレンの歌声を聞いても海に飛び込むことはない。

。。。で、この事と略奪不倫とどのような関係にあるとおっしゃるのですか?

つまり、このサイレンとはレンゲさんが書いた“一過性の狂気”ですよ。


おだやかに何年間もつきあった人も、

けっこういたんですよ!




2007-04-25 10:36

わたしのことに、良い意味での関心を持っていただけて、
自分自身を誇りに思えます!
デンマンさんは、レンゲ・マニアかもしれませんよね!?
これからも、飽きさせることのないように、
引出しを増やしていきたいです。

でも。
なぜわたしは「独占欲が強い」と
思われてしまっているのかなあ…?
不倫での精神状態は、一過性の狂気でした。

ごくごく平凡なつきあいの事は、
あんまりネタにもならないので
書いてきませんでしたが、
独占欲がなさすぎると思われているのか、
彼氏から「冷たい」と
文句を言われることも多いのです。
これ、マジな話ですよ。

それに、長続きしないというのも誤解ですぅ。
おだやかに何年間もつきあった人も、
けっこういたんですよ!

だけど、そんな人たちの思い出を、
ネットで語ると、ただのおのろけですよね。
なので、知られざる恋愛なのです。
元彼から友人になった男性がいるのですが、
かれこれ10数年のつきあい…
腐れ縁?

いままで、エキセントリックでセンセーショナルな
恋愛経験を書きすぎたわたしです…
誤解をまねいても当然ですよね。
でも、それらはわたしの恋愛の特殊な経験で、
それ以外のほとんどは、平凡で健全な
男女交際だったんです。

 (中略)

案外フツーなレンゲです。
今度はわたしの情けない片想いの数々を、
暴露しようかなあ。
笑えますよ。マジで…

by レンゲ

『性愛と信頼感 (2007年5月9日)』より


この狂気には取り返しのつく場合とつかない場合がある。パリスのように略奪不倫をすると、それは戦争をも引き起こし、多くの罪のない人の死をもたらす。結果としてパリスはその償いのために殺されることになった。

あたしの場合は取り返しがつくとおっしゃるのですか?

そうですよ。失敗に学んだレンゲさんはそれ以来二度と不倫をしていない。

もし、今度あたしが不倫する事になったらどうなるのでしょうか?

取り返しがつかなくなるかもしれませんよ。

分かりましたわ。不正アクセス事件に事寄せて、あたしがデンマンさんと不倫する気が無くなるように釘をさしている訳ですのね?

うへへへへ。。。まさか?。。。僕はそれ程レンゲさんから激しく愛されているとは思っていませんよ。僕とレンゲさんは“一過性の狂気”で愛し合うことはないと思いますよ。ただ、恋愛関係だけではなく、この“転ばぬ先のツエ”は、すべての人間関係に当てはまる、と言いたかったまでですよ。

つまり、電脳海豚のことも、あたしが迂闊に信用しすぎたと。。。?

電脳海豚が不正アクセス犯人だと確定した訳ではないですからね。なんといも言えないけれど、今後レンゲさんが不正アクセスされないためにも、人を信用する時にはオディッセウスのような用心が必要ですよ。そうでないとサイレンに誘惑されて最悪の場合、命がなくなりますからね。。。

つまり、この事をおっしゃるために、長々と古代ギリシャの古典を持ち出したと言う訳ですの?

そうですよ。少なくとも退屈しなくて済んだでしょう?うへへへへ。。。

【ここだけの話しですけれどね、レンゲさんがなんとなく煙に巻かれたような表情をしていますよ。。。。あなたはどうですか?僕が言うのもなんですが、面白かったでしょう?ギリシャの古典も現代に通用しますよ。。。とにかく、この続きは興味深いものになってゆきますよ。また、あさって読んでくださいね。】

       
レンゲさんの愉快で面白い、そして悩み多いバンクーバーの日々は
次のリンクをクリックして読んでください。

■ 『レンゲさんのこれまでの話を読みたい人のために。。。』

■ 『レンゲさんの愛と心のエデン』



レンゲさんをもっと知りたい人は。。。。

■ 『女探偵ふじこが試みたレンゲさんの素行調査』

■ 『“愛の正体” と “レンゲのテーマ”』

■ 『不倫の悦びと苦悩』

■ 『レンゲさんのように苦境から立ち上がった女 ー グロリア・スタイナム』

レンゲさんと一緒に愛について考えてみようと思う人は次のポ-タルサイトの『レンゲのフォーラム』を訪ねてくださいね。

■ 『あなたが思う存分楽しめるデンマンのポータルサイト 【ビーバーランド XOOPS 3世】』

レンゲさんの写真を見たい人は。。。

■ 『レンゲさん、あなたは実はメチャ美人なんですよ!』





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無料生命保険見直し

2007-06-08 20:41:33 | 役立つ生活情報




無料生命保険見直し



こんにちは。
ベティーです。
気象庁が5月の天候概要を発表しました。
「東日本と西日本で、日照時間がかなり少なく、降水量が多かった」
「全国で気温が高かった」
このようにまとめています。

今年の入梅は日本で一番早い沖縄奄美地方が遅れめで、九州南部が昨年より16日も早い状況になっているそうです。
東海地方の入梅は平年値で6月8日だそうです。
そうなんですよ。今日なのですよ!



東海地方より西ではすでに梅雨になっているかもしれません。
あなたの地方ではいかがですか?

たとえ入梅(つゆいり)しても、気持ちだけはジメジメしないでくださいね。
ところで、最近、あなたは生命保険を見直しましたか?
あなただって、月々の保険料を
払い過ぎているのではないかと
思ったことってあるでしょう?

自由化で格差が生まれた生命保険!
知っていますよね?
保険が自由化される前は、
どこの保険会社で契約しても、
条件が同じなら保険料はまったく同じでした。

ところが自由化以降、保険会社は新しい料率や加入条件で独自の商品を次々と売り出し始め、保険料に大きな格差が生まれてきています。

まずは面倒でも、数社から同じ条件で見積もりを取って、保険料だけでなく、補償やサービス内容などあらゆる角度から比較してみることが大切ですよね。

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保険のプロがあなたの相談に乗ってくれるのよ。

ええっ?どうすれば相談できるのかって。。。?
じゃあね、次のリンクをクリックしてアクセスしてみてね。

『生命保険の無料相談を利用してみませんか?』

とにかく無料なのよ。
得ることこそあれ、あなたが失うものは何も無いの。
総額にして100万円も保険料を減らすことが出来たという実例もあるんですって。
だから、あなたも、絶対に相談してみる価値があるわよ。

あなたの保険料がグッと安くなるように祈っていますね。
じゃあね。



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おほほほほ。。。

卑弥子でござ~♪~ます。

例によって、

また出てまいりましたわ。

ええっ?

保険見直しの記事に

なぜ、顔を出すのかって?

だって、あたくしも

保険料を安くしたいので

ござ~♪~ますのよ。

平安時代には生命保険がなかったでしょう。

だから大変だったのですわよ。

家族の健康に気をつけて

命をなるべく長引かせるようにするしかなかったのですわよ。

家族の誰が死んだからって

お金がもらえるわけではないし。。。

おほほほほほ。。。

平成時代は本当に暮らし易くなりましたわぁ~。

でも、保険を選ぶのが大変なのよねぇ~。

あたくしの月々の保険料は高いのではないか?

でも、良い事を聞きましたわ。

そうよねぇ~~。

ネットで申し込んで無料相談を受けるのって

メリットがあるわよね。

あたくしもさっそく相談してみようと

思っているのでござ~♪~ますわぁ。

あなたもやってみてね。

おほほほほ。。。。

それから、あたくしがモデレーターをやっている

『ビーバーランド XOOPS 3世』サイトもよろしくね。

興味深い記事やフォーラムがたくさんあるのですわよ。

ええっ?

どんな面白い事をやっているのかって。。。?



どうこれ?すごいでしょう?

あなたは通勤しているの?

こんな殺人電車で通勤したら

さぞ疲れるでしょうね?

おほほほほ。。。

この写真を見てね、いろいろと面白い事を

書いた人がたくさん居るのよ。

あなたも、次のリンクをクリックして

ちょっと覗いてみない?

『こういうのって、どう?面白いでしょう?

何か一言いってよ。』


では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。ば~♪~いィ~





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