ウサギ小屋
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ハツカネズミを狭苦しいところに
押し込めて飼うと
殺し合いが始まります。
つまり、“狭苦しい”所で暮らすと、
心にまで悪い影響を与えてしまう。
夢のマイホーム?
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こんにちは、ベティーです。
ご機嫌いかがですか?
ところで、かつて日本人は“ウサギ小屋に住んでいる”と言われましたよね。
ちょっと言いすぎだと思うのですが、。。。
でもね、例えば、広大な国であるカナダとか、アメリカなどの家から比べれば、
とにかく日本の敷地は狭いですからね、ウサギ小屋と言われても仕方がありませんよね。
日本では隣のひさしと自分の家のひさしがくっついているようなこともまれではありません。
しかも、都会の家の裏庭と言ったら、あっても名ばかりのようなものです。
バンクーバー市内で裏庭と言えば、建坪と同じぐらいの広さがあるのが普通です。
日本の場合には特に東京だとか大阪では、狭い敷地いっぱいに家を建てますよね。
あの状態を見ると、日本と言う国が本当に狭いと思いますよ。
わたしは現在バンクーバーのデンマンさんのところでお世話になっています。
ゴールデンウィークにまとめて休暇をとりました。
かつてデンマンさんが扱った物件を見せてもらったのですが、ちょっと日本では考えられないくらい広い敷地に建っているゆったりとした家でした。
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この家はバンクーバーにあります。
所有者は関西からやって来られたご夫婦だそうです。
もう,子供さんも独立したので管理のし易い小さな家に移ろうとしてこの家を売りに出したのです。
その小さな家というのは今まで他人に貸していたのですね。
つまり、このご夫婦は2件の家を持っていたのです。
借金はないそうです。
デンマンさんによると、このご夫婦は日本で言う『お金持ち』という人種ではないそうです。
いわば、ごく普通の人の良い真面目に働く平均的な日本人のカップルだそうです。
学歴に関して言えば、お二人とも大学を出ていないとか。。。
日本的な考え方によると、とても信じられないですよね。
この家は、日本円にして約5千万です。
この同じ家を東京の世田谷で買おうとしたら、どんなに安く見積もっても2億円になるでしょうね。
つまり、同じことを東京でしようとすると、4倍一生懸命働かないと、この家が買えないことになりますよね。
あなたも含めて平均的な日本人がですよ、カナダにやって来て働けば、
こういう家で実労6時間から7時間だけ働いて、楽しく、のんびりと生活することが出来るのですよね。
わたしも考えさせられましたわ。
グローバル化という考え方ができないために、
“頭がいい”と言われている日本人が、そういうわけでウサギ小屋に住んでいるわけですよね。
ウサギ小屋だけならばまだ問題がないのですが、
あまりにも働きすぎて、子供の教育まで目が行き届かずに、
小学生の女の子が殺人事件を起こしたことがありましたよね。
詳しいことは次の記事を読んでみて下さいね。
『東京が世界で一番生活費が高い都市になると佐世保で小学生女児が殺人事件を起こす』
動物だってそうですよ。
例えば、ハツカネズミを狭苦しいところに押し込めて飼うと
殺し合いが始まります。
つまり、“狭苦しい”所で暮らすと、心にまで悪い影響を与えてしまう。
あなたはどうですか?
狭苦しいところで暮らしていませんか?
むさくるしいところで暮らしていませんか?
実は、ここまではベティーさんが『ビーバーランド XOOPS 3世』に書いた次の記事からコピペしたものです。
■ 『ハツカネズミを狭苦しいところに押し込めて飼うと…』
このベティーさんの記事に大変興味深いコメントを書いてくれた人がいるのですよ。
残念ながらハンドル名もURLも書いてありません。
まず読んでみてください。
ゲスト
投稿日時: 2007-9-3 9:37
Re: ハツカネズミを狭苦しいところに
押し込めて飼うと…
> かつて日本人は“ウサギ小屋に住んでいる”と言われましたよね。
これはただの誤訳だそうです。
「世界のGOOD日本&BAD日本」という番組でやってましたが、
高度経済成長期に建てられ始めた日本の団地をフランスメディアが
[cage a lapins](画一的な狭いアパルトマンの多くから成る建物)と報じました。
これを見たある日本人が、cage(小屋)lapins(うさぎ)と直訳してしまったそうです。
それを伝え聞いた日本メディアが、海外で『日本人はうさぎ小屋に住んでいる』と報じられていると記事にしてしまい、
その記事が欧州に逆輸入されて「ウサギ小屋」というイメージが定着してしまったそうです。
実際の日本の家の広さは世界ランキングで5位、
アメリカ、エクセンシブル、スロベニア、デンマーク、日本、オーストリア、ドイツ、フランス、イギリス、チェコの順で、
「ウサギ小屋」とは程遠い結果でした。
体感で狭いと感じる点については、
東京の延べ床面積(?)が首位の富山県(持ち家率日本一)に比べて半分くらいしかないのと、
日本は四季があるので衣服の量が多く、
物を捨てられない民族性なのか諸外国に比べ家財道具の量が多過ぎるんだそうです。
『これはただの誤訳だそうです』より
うん、うん、うん。。。なるほど。。。なるほど。。。
ゲストさんは、なかなか面白いところを突いて書いているなと思いました。
確かに、ありそうなことですよね。
誤訳の方が広まってしまった。
その方が面白い訳なんですよね。
○ 「画一的な狭いアパルトマンの多くから成る建物」
○ 「うさぎ小屋」
ウサギ小屋の方が面白いし注目を集めますよね。
あなただって、そう思うでしょう?
当然、「うさぎ小屋」の方が話として面白いので広まるだろうと思います。
でも、実際には、日本の家は狭くないとゲストさんは言う。
世界ランキングで5位!
ほんとかよゥ~~??
まさかぁ~~!
それが僕の率直な受け止め方でした。
。。。で、見るとベティーさんがゲストさんの返信に答えているのですよ。
ちょっと読んでみてください。
ゲストさん、興味深い返信
ありがとうございました。
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大変勉強になりました。
しかし、必ずしも“誤訳”ではない、とわたしには思えます。
辞書で調べる限り、ゲストさんも書いていましたが、cageは小屋(厳密には、オリ)で、lapinsはうさぎです。
ほとんどの日本人、あるいはフランス語が母国語でない外人は、間違いなく“ウサギ小屋”と訳すでしょうね。
わたしもそのように訳すだろうと思います。
翻訳が難しいのは直訳すべきか意訳すべきかだと思います。
“画一的な狭いアパルトマンの多くから成る建物”と言うのはまさしく意訳です。
でも、一体どちらの方が現状をうまく捉えて訳されているか?
そう考えたとき、わたしがジャーナリストであれば、やはり、“ウサギ小屋”と訳すと思います。
1) その方が的確に日本の住宅事情を分かり易く伝える事になります。
“画一的な狭いアパルトマンの多くから成る建物”と言われても直感的にイメージがわいてこない。
2) インパクトを与えると言う点で“ウサギ小屋”とした方が読者の関心をひきつけます。
3) そのような観点で考えてみる時、
“ウサギ小屋”とは、ゲストさんが言われたように、
まさしく直訳なのですが、
上の1)と2)をじっくりと考えた時、
それはむしろ直訳と言うよりも日本の現状を
じっくりと考慮に入れた逆説的な“意訳”に
なるのではないか?!とわたしには思えます。
要点は、ゲストさんが書いている通りです。
体感で狭いと感じる。
これを的確に捉えた言葉が“ウサギ小屋”ではないでしょうか?
つまり、“ウサギ小屋”とは、初めはcage a lapinsが火付け役になったのですが、
(たとえ誤訳であっても)
でも、“ウサギ小屋”という語句がキャッチフレーズのように一人歩きし始めたと言うことだと思います。
それだけ、日本の住宅事情をうまく言い当てていたと思います。
ちなみに、白水社の『新仏和小辞典』によるとcageに“小屋”と言う意味は書いてありません。
“オリ、カゴ、牢、四壁、階段の取り付け場所、(鉱山)の巻き上げ台”
これだけしか書かれていません。
つまり、厳密に直訳すれば“うさぎのオリ”になります。
それを日本の現状に当てはめた“うさぎ小屋”に意訳したのは、まさに名訳(迷訳)だと思うのですが、いかがでしょうか?
いづれにしても、コメントありがとうございました。
翻訳について改めて考えさせられました。
これからも、よろしくお願いいたします。
『厳密に直訳すれば“うさぎのオリ”に…』より
うん、うん、うん。。。なるほど。。。なるほど。。。
ベティーさんもなかなか鋭く反論していますよね。
厳密に直訳すれば“うさぎのオリ”
それを日本の現状に当てはめた“うさぎ小屋”は、まさに名訳(迷訳)。
こう言っているのですよね。
僕も調べてみましたが cage には小屋と言う意味は書いてない。
cage
【名詞】
1) 鳥かご、おり、ケージ
2) 捕虜収容所、刑務所、監獄
3) 《野球》バッティングケージ
4) 《ホッケー》ゴール
SOURCE: http://www.alc.co.jp/
僕が常日頃使っているポップアップ英英辞典にも“小屋”は出てきません。
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ゲストさんが見たと言う番組について、もっと詳しい事が分からないかと思って調べたのですが次のようなものしか出てきませんでした。
サンデーデラックス 世界のGOOD日本&BAD日本
バラエティ 70902 9/2(日) 18:56~20:54 テレ朝
▽日本は世界で何番?▽キスの回数…日本人夫婦はコミニュケーション不足?
▽日本人は自分の外見に満足していない?世界の美人国ランキング
▽うさぎ小屋?日本の家の広さほか
(司会)草野仁
『テレビ・ステーション ジャンル別番組表 [関東版] バラエティ 9/2( 日 )』より
ゲストさんは9月2日に上の『テレビ朝日』の番組を見て、翌日ベティーさんの記事を読み、それでコメントを書いてくれたと言う訳です。
それにしてもタイムリーですよね。
全く偶然なんでしょうが、ベティーさんの関連記事を読んだと言う訳です。
それにしても、家の広さの順位を良く覚えていたよね?
感心しますよ。
僕は“エクセンシブル”なんて国があったなんて知りませんでしたよ。
でもね、ちょっとこれは可笑しいと思いましたよ。
世界2位にランクされる国名を僕は知らない。
僕はこれまでに世界30カ国近い国を放浪したのですよ。
その僕が世界2位になるような国の名前を知らない。
僕はちょっと恥ずかしくなりましたよ。
でもね、まてよ!最近の日本のメディアはいい加減な事をやるからねぇ~。
あなただって、これまでに数多くの“ヤラセ番組”のことを知っているでしょう?
上の番組は教育番組でもニュース番組でもないのですよ。
バラエティ番組ですよ。
要するに娯楽番組ですよね。
面白ければそれでいい番組です。
第一、カナダが抜けているでしょう?
こんな可笑しなランキングはない!
僕は正直、そう思いましたよ。
だから、じっくりと調べてみる気になったのですよ。
まず、GOOGLEで“エクセンシブル”と入れて調べてみました。

これがその結果です。
7件しか見つかりません。
世界ランキングで2位になる国名が7件と言うことはまずあり得ないですよね。
トップのページを見ると分かるように“エクセンシブル”と言う名前はオランダで作られている靴のブランド名なんですよ。
僕は半ば呆れました。
でも、念のためにインターネット国別コード一覧で調べてみました。
■ 『インターネット国別コード一覧』
3度ほどじっくりと眺めましたが、“エクセンシブル(Xsensible)”という国名は出てないんですよ。
おかしな事はまだ他にもありますよ!
まず、ランキングにカナダが抜けている。
家の広そうな国はまだ他にもたくさんありますよ。
たとえば、アルゼンチン、ブラジル、ロシア。。。
常識的に考えても、日本が家の広さで世界5位なんて、ちょっと考えられないでしょう?
国の大きさを考えてみてくださいよ。
日本よりも国土の広い国などたくさんありますよ。
OECD調べだとか、統計の出所も書いてありませんよね。
とにかく、上のランキングは僕が調べた限りでは、いい加減だと思いますよ。
さらに、僕が調べた限りでは、cage a lapins は “うさぎのオリ”なんですよ。
フランスでは、実際に「画一的な狭いアパルトマンの多くから成る建物」という意味で使われているのだろうか?
cage a lapins と入れてGOOGLEで調べてみました。
626,000件も見つかりましたよ。
検索結果に表れたトップページの中では次のページが僕の目を引きました。
japan-guide.com forum - Rabbit Hutches?
When I made a previous post, all I could find was "leaked EC working paper described Japanese were workaholics living in a rabbit hutches."
This time, I used different words for Google search and got another information. Let me translate it into English.
"One of the misinformed facts was EC disregarded the Japanese as describing "The Japanese are living rabbit hutches." As I couldn't believe it, I made a research myself and found out this was totally wrong. The fact was *rabbit hutch* came from a French phrase *cage a lapins* which means nothing more than apartments. A French staff of EC visited Japan and was amazed to see rows and rows of apartments and wrote his impression using *cage a lapins.* But a secretary in Japanese news agency in Brussel didn't know its meaning and translated it into "rabbit hutches," which invited anger on the Japan side."
『Rabbit Hutches?』より
rabbit hutch と言うのは文字通り“ウサギ小屋”のことです。
この投稿の著者は European Community(欧州共同体)のスタッフが作成した日本人に関する白書を見つけたのです。
“洩れた白書 (leaked paper)” と書いています。
あまり外部に見せたくない白書が洩れた、と言うように理解することもできます。