愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

メルヘンチックな気分になれた朝

2021-08-04 11:50:58 | ルイとの日々

暑い!
まさに真夏だ。

朝4時半ごろに目が覚めてベランダへ出てみる。
すでにむし暑さが 予感できてゲンナリする。
きょうは5時には散歩へいこうと決めて準備する。

外へ出ると、マメシバのリンちゃんがちょっと先に出ていた。
「きょうは、昼間35度になるそうですよ」
リンちゃんのママから教わる。
聞いだけでメゲそうになる。

朝の5時過ぎだというのに、いつもよりやっぱりむし暑い。
この調子だと6時になったらどれだけ暑くなるのだろうか。

まだ5時台も前半なので日陰はたくさんある。
5時半を過ぎていたら太陽でまともに照らされて歩けない東向きの道もたどることができた。

予定ルートの3分の1ほどを歩いたところにあるマンションが造った小さな公園のベンチで1回目の小休止。
暑いときの、ここも給水ポイントにしている。
だけど、ルイは冷たい水に見向きもしなかった。

再び歩きはじめてすぐ1羽のセミがけたたましく鳴きながらぼくの右肩にぶつかり、飛び去った。
あきらかにアブラゼミだ。

前々日の朝、ちゃんと羽化できずに転がっていたアブラゼミをレスキューしていた。
家のダンボール箱の中で天敵の鳥に殺られることもなく、身体の色もちゃんとアブラゼミらしくなっていった。
だが、飛び立てないまま夕方になった。

あきらめ、最期はダンボール箱よりも自然の中でと思い、ルイの散歩に出る前に道路に面した茂みに止まららせてやった。
翌日、このセミの骸を探したが見つけることができなかった。
鳥にでも持ち去られたのだろうと思っていた。

あのセミが、「元気に飛び立ったよ」と知らせにきたのかもしれない。
そうだったらいいな。

そんな埒もない、メルヘンチックな想像をしながら、ちょっと幸せな気分になって蒸し暑い朝の散歩の残りをルイといっしょに歩いた。