【風呂場へ連れ込まれバリカンで刈られて緊張に引きつるシェラ】
☆シェラちゃん、あなたのためだから――
予定のない土曜日、かねてから気になっていたシェラの毛のカットとシャンプー&ブラッシングをやることができた。
どう見ても生まれつき寒冷地仕様のシェラの毛だけにこの10年、夏になると短く刈り込んでやってきた。
「どれだけ効果があるものか……」と、以前、世話になっていた獣医さんから言われたことがあったが、サマーバージョンに刈り込んでやると、やっぱりバテ方がまるで違う。
本当はちゃんとトリマーさんにやってもらえばきれいに仕上がるのはわかっているけど、シェラは家族以外に触られるのを嫌う。そのストレスを考え、家庭用の電気バリカンを買ってきて、ずっとぼくが刈ってやっている。
もちろん、きれいに仕上がるはずはなく、いつも、イヌがトラになる。つまり、トラ刈りのイヌになる。それでも、最近はずいぶんよくなったほうである。
今年、シェラの刈り込みは二度目。いままでワンシーズンで二度刈ったことはない。一度目のとき、トラ刈りにならないようにとあまり短くしなかったので、効果が薄く思えて二度目のバリカンに踏み切ったのである。
場所はいつも風呂場。
今年のシェラは冬の下毛がまだたっぷり身体についたままである。ときどきブラシを当ててきたときにわかっていたが、バリカンが引っかかってどうしようもない。まずはシャンプーが先だと、バリカンを切り上げて洗いにかかった。
ぬるま湯をかけただけで、先日、動物病院でイボの切除をしたときのような悲壮な声を上げて嫌がる。呆れてしまう。
☆やかましい!
風呂場の外では、案の定、心配したムギが駆けつけてきてムギがけたたましく吠えつづけている。あまりにやかましいのでムギも引きずり込んで、両方ともシャンプーした。
洗っている最中、シェラはなんとか逃げようと動きまわるし、思い出したように悲鳴を上げる。なんだかぼくが虐待しているみたいだ。
その点、ムギはおとなしく洗われてくれる。観念してしまったかのように固まって動かない。とっても洗いやすい。
風呂場から出て、タオルで身体を拭い、まだ湿ったままで部屋へ入れてやるともう大変! シェラは走りまわり、ベッドやらソファのヘリへ身体をこすりつけるから、そこに毛がこびりつく。
ムギは床に転がって水分を取ろうとする。部屋中が修羅場と化す。
ぼくは素早く着替えて二匹を外へ連れ出す。まだ生乾きのまま外の風に当てて乾かしてしまおうというわけである。
今日は曇天で風もなく、蒸し暑いだけなので早々に帰ってこざるをえなかった。
ある程度乾いたところで二匹をブラッシングして……。
その2時間でヘトヘトに疲れてしまった。来年からは、やっぱりトリマーさんにお任せすることにしよう。
くまも、洗ったりしています
でも、洗うとあばれて大変です
足だけ水で洗っても、「くぅくぅ」泣きます
くまは、ぜいたくです
ブラッシングをするときも、ちゃんとお座りしません
昨日は、帰りがおそっかたので、ものすごくしっぽをふってよろこんでいました
とてもかわいいです
また、コメントかきます
くまちゃんは濡れるのが苦手なんですね。
ムギは、雨に濡れるのはそんなにいやがらないのですが、川や海はこわくて、こわくて……。
シャンプーするときはこわくて固まってしまうのでとっても楽に洗えます。
ブラッシングは大嫌いなので吠えて怒ります。
一度だけだですが、噛まれました。