今回は、「色絵 波に千鳥文 豆皿」の紹介です。
これは、平成2年に、東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」会場から連れ帰ったものです。
全体では3枚で、1枚には口縁に小さなニューがありましたし、残りの2枚には、それぞれ、口縁に比較的に大きなソゲ傷があって痛々しさと見苦しさが目立っていました(~_~;)
「こんなもの買って帰ってもしょうがないな~」と思ったのですが、3枚が、揃って、「是非、連れ帰ってください。コレクションの仲間に入れてください」という目つきをするんです(^_^;
私は、最初は、「このやろ~、私のコレクションを馬鹿にしやがって! 私のコレクションはそんなにレベルが低くはないぞ! お前達を加えたら、レベルが下がってしまうじゃないの!」と思いました。
でも、よく考えてみたら、「私のコレクションは、客観的にみたら、そんなにレベルは高くないよな~。ここにある3枚とどっこいじゃないかな~」と思うようになってきました(~_~;)
それに、ここで連れ帰ってやらなければ、いずれは、この3枚はこの世から抹殺されることになるのだろうな~、それも可哀想だな~、とも思うようになり、遂には、連れ帰ることになった次第です(笑)。
表面(3枚で)
上:口縁の12時の方角に小さなニューが2本あります。
下:それぞれの口縁の6時半の方角にソゲ傷があります。ソゲ傷は、私が白セメントを詰め、痛々しく感じないように、また、見苦しさが目立たないように補修しました。
裏面(3枚で)
表面(代表の1枚で)
見込み面は、蛇の目状に釉剥ぎがされています。上に重ねる製品の高台に合わせて釉剥ぎをするわけで、釉剥ぎの痕跡が蛇の目状に残るわけですね。そして、この豆皿の場合は、釉剥ぎした部分を上絵で装飾しています。
重ね焼きをして量産化はしていますが、釉剥ぎした部分を上絵で装飾するという、一つの手間を加えてはいるわけですね。
裏面(代表の1枚で)
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期(厳密には、中期の終り頃から後期にかけてのもの)
サ イ ズ : (代表の1枚のサイズ)
口径;10.0cm 高さ;1.4cm 底径;5.6cm
中央の字は何と書いてあるのでしょうか。読めそうで読めません(^^;
釉剥ぎ焼成後に上釉で色絵の小皿、高台も高いし、江戸中期には遡れる品ではなかったでしょうか。(^.^)
縁の千鳥の間隔がちょっと開きすぎたのがあって親しみが湧きます。
絵がとても元気があり、江戸後期、しかも近くの有田。なんだかとても誇らしいです。庶民には手は届かないと思いますが。
中央の字は遅生さんにも読めませんか。
私は、変形の「福」なのかと思いました(~_~;)
江戸中期に遡れますか(^_^) ありがとうございます。
私も、中期の終り頃から後期にかけてのものではないかと思ったのですが、無難なところで後期に区分しました(^_^)
ありがとうございます。
言われてみれば、千鳥が1羽、遅れているのがいますね(^_^)
描いていて、最後になって、「あれっ、間が空いちゃったなぁ」と思っても、そのままにしてしまっていますものね。でも、そんなおおらかなところが伊万里の良いところかもしれませんね(^_^;
tkgmzt2902のところと有田は近いんですね(^_^) 羨ましいですね(^_^)
有田を大いに誇りに思ってください。有田は、世界の有田ですから\(^O^)/
これを買ったのは平成2年のことです。その頃は伊万里に人気があり、値段も高かったですが、それでも、これは、1個500円でした。
傷など気にしなければ、そんなものです(^_^;
今は、伊万里に人気が無いですから、もっと安いでしょうね。
伊万里は庶民の味方でもあります(^-^*)