先日、ネットショップを眺めていましたら、「あれっ!」というものを発見しました。
それは、「初期伊万里 石榴文 中皿」です! しかも、なかなかの名品です!!
この手のものは、以前は高かったんですよね。高すぎて手が出ませんでした(><)
ところが、突然に目に入ってきたのです。無理すれば手の届くような値段で、、!
以前には考えられなかったことです。しみじみと、古伊万里の人気がなくなり、古伊万里が値下がりしていることを感じさせます(~_~;) 古伊万里コレクターとしては、嬉しいような悲しいような、複雑な心境です、、、。
でも、やはり、この手は欲しくなりますよね。以前から、1点は欲しいと思っていたものですから、、、。
それで、遂に、思いきって買うことに(^-^*)
その結果、ネットショップから届いた「初期伊万里 石榴文 中皿」というものは、次のようなものです。
ただ、残念なことに、この中皿には、上の写真から分かりますように、皿の中程に横方向に1本のニューが走っています。なお、上の写真の下の方に写っている左上方から右下方にかけて斜めに走っている線のようなものは窯疵であって疵ではありません。
でも、以前から、この程度のニューは、それほどマイナスに評価されてはいなかったことを知っていましたので、ニューがあることは承知のうえでの購入でした。
そのニューの部分を拡大した写真は、次のようになります。
横に薄らと写っている線がニューです。
下方に見られる斜めの線のようなものは窯疵です。
また、そのニューは裏面にまで達しています。その状態は、次の写真のとおりです。
ちょっと見づらいですので、それを拡大しますと次のようになります。
ニューが裏面にまで達していることがよくわかります。
ところで、この中皿を鑑賞用にするにしても、やはり、ニューは目障りになりますよね。本来、ニューは無いほうがいいわけですので、ニューの線がなるべく見えないような状態になることにこしたことはありません。それで、この中皿を漂白剤の中に浸しておくとこにしました。ニューの線の色が薄くなることを期待したからです。
漂白剤の中に2日ほど浸しておきましたが、その結果、次のようになりました。
どうですか! ニューはほとんど見えないような状態になりました(^-^*) これなら、無疵と間違えそうですよね(^-^*) ニューの部分を拡大してみましても、下の写真からもわかりますように、ニューはほとんど見えません(^-^*)
側面
この中皿は、鍔縁状になっていることが分かります。
また、造形的には、底のほうが分厚く作られ、縁のほうにゆくにしたがって薄く
作られています。そのため、手に取ったとき、ズシリとした重さを感じます。
でも、裏面を見ますと、残念ながら、ニューが見えますね(~_~;) でも、鑑賞の際、裏面は見ませんから、それほど支障はないでしょう。でも、漂白剤の中に入れておいたお陰で、高台畳付き部分の汚れは綺麗に消えました(^_^)
裏面
ちょっと見づらいですが、ニューが見えます。
しかし、高台畳付き部分の汚れは消えています。
斜め上方から見た裏面
ちょっと見づらいですが、ニューが見えます。
しかし、高台畳付き部分の汚れは消えています。
高台部分の拡大
薄くニューが見えます。
しかし、高台畳付き部分の汚れは消えています。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代初期
サ イ ズ : 口径20.3cm 高さ3.0~3.4cm 底径7.8cm
これまでに見た石榴文で、一番力強いです。
Drは漂白名人ですね。
見事にニューが(見え)なくなっています。
降り物も白くなっています。べっぴんさんに生まれ変わりですね。
私は、食器として使うもの以外はほとんど漂白したことがありません。したがって、使うのはもっぱら酸素系漂白剤です。ニュー有りの皿を、一度、塩素系でやってみようかと思います。
「これまでに見た石榴文で、一番力強いです」か!
ありがとうございます😄
やっと、満足のいく初期伊万里を手に入れることができました😄
あれっ! 漂白剤には何種類かの種類があるのですか(~_~;)
私は、馬鹿の一つ覚えで、「キッチンハイター」とかいうものしか知りませんので、それがどんな種類なのかも知らずに、それのみを使っています(~_~;) ただし、かなり濃い目にして使っています。
でも、これは、結構、ニューの線が綺麗になるようです(^_^)
個人的にもこういった絵柄は大好きです
初期伊万里の場合、その歴史的な価値を考えると
少々の傷は評価に影響しないですよね(故に昔は高かった・・・)
ドクターさんの漂白の技術もさすがです
染付磁器は色絵と違って漂白できるのも良い点でしょうか
(ワタシはやったことがない・・・)
漂白剤でキレイになるのですから、ニューの汚れは外部からの有機ゴミですね。キッチンンペーパーを細長く切って、ハイターの原液を塗っておくと良いと何かで読んだ記憶があります。
ニューがみえなくなるものですね。
素晴らしいですね。
ネットでもお求めになるのですね。
かなり勇気がいるのではないですか。笑
この皿は当たりですね。♪
あまり目立たない、少しのニューやソゲ程度ですと、1~2割減とか、かなり酷い疵になると6~7割減となりますね。
でも、そんなに酷くなると、もう、それは陶片の域ですよね(><)
私の場合は、陶片に近い、あまりも酷い疵物は積極的には買わないことにしています。3~4割減程度の疵物までですね。その場合は、補修されていないものは自分で補修しています。
あれっ、色絵の磁器は漂白してはいけないのですか!
私の場合は、染付、色絵、関係無く、キッチンハイターで漂白しています。それで問題が生じたことはなかったです。
色絵ものを漂白してはいけないということは、その場合は、色絵に絵具等で補修が加えてあり、漂白によってその部分に影響したということなのではないでしょうか、、、?
ガラス質の上絵の文様などには影響はないように思うのですが、、、?
漂白力は、塩素系のほうが勝るわけですね。コスパを考えますと、陶磁器の漂白の場合は塩素系のもので十分なわけですね(^_^)
ありがとうございました(^-^*)
従来通り、キッチンハイターに活躍してもらいます(^_^)
なるほど、ニューの汚れだけを落とすなら、キッチンンペーパーを細長く切って、ニューの部分にハイターの原液を塗っておけばいいわけですね(^_^)
重ねてありがとうございました(^-^*)
でも、それは、ニューが無くなるわけではありませんから、器を、角度を変えて、いろんな方向から見ますと、やはり、角度によっては疵の線が見えてきます(~_~;)
でも、そんなにしつこく詮索しながら見なければ分かりませんから、鑑賞上では支障ないのかなぁと思っています(^_^)
私は、基本的には、現物を見て、手に取ってから買うのですが、たまに、ネットで、写真だけで判断して買うことがあります。
私の経験では、典型的な古伊万里の場合は、写真だけで判断しても間違いないように思います。
ただ、「ちょっと、?」かなとか、「これは掘り出しかな!」などと思って買うと失敗するかもしれません。
初期伊万里は、まず手に入らないと諦めていまして、勉強はおろそかになって今まで来ましたが、これは、代表的な初期伊万里と言う事はわかります。ニューが綺麗に消えましたね。これでネットに出されるとわからないです。お見事です。padaは部分的に消す場合は、チッシュをニューの上によって置き、過酸化水素水を綿棒に含ませておいていきます。乾けばまた置くと言った事を繰り返します。全体を綺麗にするときはキッチンハイター水につけます。どちらもそれなりに綺麗になりますね。
ただ、長いこと、チラチラ眺めていますと、ある程度は、分かってはきますよね(^_^)
今回の皿は、典型的で代表的な初期伊万里なものですから、まぁ、物には間違いはなさそうだなとは思いました。
でも、「今更、それを買ってどうするの。それなら、他の古伊万里を多く買った方がいいのではないの」との別の自分のささやきもあり、買うべきか、止めるべきかについて悩みました(~_~;)
しかし、この手のものはめったに手に入らないものでもありますし、1点くらいは所持していてもいいのではないかと思って、遂に決断したわけです。
padaさんは、ニューなどを部分的に消す場合は、過酸化水素水を使うのですか。
私も、部分的に消したい場合は、padaさんが実行しているその方法を使ってみようと思います(^_^) ありがとうございます。