去る5月11日、舞台が丘整備事業の見直しを求める「舞台が丘整備事業を考える市民の会」が記者会見をし、6月議会に請願を行うために署名活動を行うとの方針を発表しました。以下地元紙の「東信ジャーナル」の記事を転載します。
東御市の「舞台が丘公共施設整備事業」-見直し求め「市民の会」発足、「25億から51億円」疑問
東御市が進める舞台が丘公共施設整備事業の見直しを求める「舞台が丘整備計画を考える市民の会」=吉田周平、山田邦男各代表世話人=が9日、市内5地区の呼びかけ人計19人で発足した。
11日は市中央公民館で7人が参加し設立趣旨や、6月議会に同計画を見直してもらうための市民請願署名簿を提出することなど、当面の活動について発表した。署名は昨日から集めている。
舞台が丘事業は、市役所の耐震改修や図書館併設の新館設置などで当初25億円として始まった。第2期の市中央公民館改修、同公民館駐車場323台分整備、市道県(あがた)東深井線拡幅とそれに伴い用地にかかる東御清翔高校への補償などで、事業費約51億円に変わっている。
道路整備は全長約300m、幅約12m、市庁舎来庁者の駐車場確保なども含む。予備設計段階のため、工事や東御清翔高校の敷地からの用地取得、建物補償に概算で約15億円との見込みを示している。
市道拡幅と東御清翔高校への補償などについて、県による高校改修につなげるきっかけにすると同時に、市民の安心安全を守る消防署へアクセス向上させるなどと説明している。
財源確保を含め全てを同時に行える50年に1度というような機会としており、全体事業費は市負担が約49%の25億円、合併特例債、国の社会資本整備交付金事業が残り51%などとしている。
同会は、市がこの中で防災拠点整備上必要とする市道拡幅と東御清翔高校への補償を疑問として見直しを求める。2月に行われた市による5地区説明会やパブリックコメントで、「市民生活が厳しい中、今なぜこれほど大金をかけなければならないか。県立高校建て替えに市が巨額の財政負担をするのはおかしい」など市民意見が出されており、「市民の納得、合意が十分でないのに、行政の計画通り進むのはおかしい。簡潔で効率的な整備が進むよう求める」としている。20日午後7時からは同公民館で総会を開く。賛同する市民に参加してもらい、今月末までにより多くの署名を集める考えだ。
吉田代表世話人(70)、樋口武弘事務局長(69)、山岸修二郎事務局次長(63)らは「花岡市政の実績は評価でき基本支持の立場だが、この問題だけは市民の幸せを考えたお金の使い方とはいえない。できるだけ多く署名を集め、議会で見直してもらえるようにしたい」と話す。