会派視察で南足柄市を訪問しました

2014-02-14 05:26:47 | 議会活動

南足柄市の玄関口、伊豆箱根鉄道大雄山駅前の熊に乗りマサカリをかついだ金太郎像と一緒にカメラにおさまりました。


南足柄市議会前で議長さんを囲んで会派の写真を撮りました。

会派「太陽と風の会」の視察で神奈川県南足柄市を訪れました。同市は神奈川県の一番西にある人口4万3000人の自然豊かな街です。南足柄市では多くの市民の皆さんが農業に携わることができるように、独自の農業参入システムを導入しています。

同市では市内の農地面積757ヘクタールのうち遊休農地が62ヘクタール(8%)を占めて、農家戸数も昭和55年には1882世帯でしたが平成17年には1122世帯にまで減少しています。高齢化の影響もあり農業の担い手不足が深刻になっていました。

その一方、農業をやりたいという問い合わせが数多くきているとのこと。こうした中で同市では農業の担い手を確保し、遊休農地を減らすために独自の農業参入システムを導入し、農業を続けていくのが困難な農家から農地を借り受け、農業を始めたい人に貸し出す取り組みを行っています。

この取り組みは3つの制度があります。本格的な農業を目指す方のための「南足柄新規就農基準」(耕地面積1000㎡以上)、農産物の販売を目指す「市民農業者制度」(1000~300㎡)、そして気軽に農業体験をするための「市民農園制度」(300㎡未満)です。現在新規就農者は14人、市民農業者は4人、市民農園は70人の方が利用しています。

当市においても農業の担い手の育成が大きな課題となり、遊休農地は495ヘクタールにも及びます。農業をやりたい人に対し就農へのハードルをいくらかでも下げて実績をあげている南足柄市の取り組みはとても興味深いものでした。

当市では支援センターにおいて新規就農者の育成を計画的に進めており、宿泊場所の提供、営農指導のための里親制度、果樹栽培への苗木補助など手厚く対応しています。しかし就農のハードルが高いこともあり、就農者は年間2人程度にとどまっています。ハードルは下げるところは下げて、多くの就農希望者に広く門戸を広げることも必要だと感じました。

3月議会の前のお忙しい時に時間を割いて対応していただいた南足柄市の皆様に感謝申し上げます。

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