温泉施設への公的資金投入について考えています。その中で年間利用券の問題について考えて見ます。温泉施設の年間利用券については昨年9月28日のブログにも書きましたが、わかりにくかったと思いますので再度整理してお知らせします。
ここで検討するのは湯楽里館、ゆうふる田中、御牧乃湯の3施設とします。明神館は宿泊施設が併設されており一緒に検討するには不適当でした。
(1)現在東御市の各温泉ごとの年間利用者は平成21年度で以下の通りです。
湯楽里館 年間会員 235人 半年会員 120人 会員総数 355人
ゆうふる田中 年間会員 246人 半年会員 185人 会員総数 431人
御牧乃湯 年間会員 151人 半年会員 106人 会員総数 257人
(注)年間会費40,000円、半年会費22,000円
(2)半年会員が1年を通じて利用したとして会員利用額は下記のとおりになります。
湯楽里館 14,680千円
ゆうふる田中 17,980千円
御牧乃湯 10,704千円
(3)これに対し発表されている入館料収入は以下の通りです。
湯楽里館 110,133千円
ゆうふる田中 91,906千円
御牧乃湯 41,244千円
(4)上記から会員利用額を差し引くと一般利用額がわかります。
湯楽里館 95,453千円(110,133-14,680)
ゆうふる田中 73,926千円(91,906-17,980)
御牧乃湯 30,540千円(41,244-10,704)
(5)一般利用額を500円(御牧乃湯は400円)で割れば一般利用者数がわかります。
湯楽里館 190,906人(95,453÷500)
ゆうふる田中 147,853人(73,926÷500)
御牧乃湯 76,351人(30,540÷400)
(6)発表されている利用者総数から一般利用者数を差し引けば年間会員の延利用者数がわかります。
湯楽里館 94,363人(285,269人-190,906人)
ゆうふる田中 127,173人(275,026人-147,853人)
御牧乃湯 75,606人(151,957人-76,351人)
(7)上記を会員数で割れば年会員の平均回数がわかります。
湯楽里館 265.8回(94,363人÷355人)
ゆうふる田中 295.1回(127,173人÷431人)
御牧乃湯 294.2回(75,606人÷257人)
これで見ると年間券を利用されている方は約300日温泉に来ていることがわかります。休館日もあるのでほとんど毎日ということです。まさにご自宅の風呂がわりに利用しているのです。
(8)もしこれだけの回数を500円(御牧乃湯は400円)を払ってきていただければ下記の金額になります。年間会員の延べ利用者数に正規の利用料をかけます。
湯楽里館 47,181千円(94,363人×500円)
ゆうふる田中 63,586千円(127,173人×500円)
御牧乃湯 30,242千円(75,606人×400円)
(9)すなわち年間利用券制度があるために失った利益(逸失利益)は上記の金額から会員利用額を差し引けば出てきます。
湯楽里館 32,501千円
ゆうふる田中 45,606千円
御牧乃湯 19,538千円
逸失利益の合計は3施設で9800万円にもなります。これは一般会計から支出する指定管理経費委託料8670万円に匹敵するものです。
年間券をご利用いただいている方は年間4万円を払うことで1年間に約300日利用しています。もし500円払ってご利用いただければ15万円かかるので、11万円もお得ということになります。年間会費4万円を平均利用日数で割ると1日あたりの実質的な利用料が出ます。すなわち1回あたりの料金は133円ということになります。
こうしてみると年間利用券制度が温泉施設の経営を圧迫している一つの要因であると言えます。当初この制度を導入した際はこれほどまでのヘビーユーズを想定していなかったのではないでしょうか。そろそろ見直しの時期に差し掛かっているのではないでしょか。
ここで検討するのは湯楽里館、ゆうふる田中、御牧乃湯の3施設とします。明神館は宿泊施設が併設されており一緒に検討するには不適当でした。
(1)現在東御市の各温泉ごとの年間利用者は平成21年度で以下の通りです。
湯楽里館 年間会員 235人 半年会員 120人 会員総数 355人
ゆうふる田中 年間会員 246人 半年会員 185人 会員総数 431人
御牧乃湯 年間会員 151人 半年会員 106人 会員総数 257人
(注)年間会費40,000円、半年会費22,000円
(2)半年会員が1年を通じて利用したとして会員利用額は下記のとおりになります。
湯楽里館 14,680千円
ゆうふる田中 17,980千円
御牧乃湯 10,704千円
(3)これに対し発表されている入館料収入は以下の通りです。
湯楽里館 110,133千円
ゆうふる田中 91,906千円
御牧乃湯 41,244千円
(4)上記から会員利用額を差し引くと一般利用額がわかります。
湯楽里館 95,453千円(110,133-14,680)
ゆうふる田中 73,926千円(91,906-17,980)
御牧乃湯 30,540千円(41,244-10,704)
(5)一般利用額を500円(御牧乃湯は400円)で割れば一般利用者数がわかります。
湯楽里館 190,906人(95,453÷500)
ゆうふる田中 147,853人(73,926÷500)
御牧乃湯 76,351人(30,540÷400)
(6)発表されている利用者総数から一般利用者数を差し引けば年間会員の延利用者数がわかります。
湯楽里館 94,363人(285,269人-190,906人)
ゆうふる田中 127,173人(275,026人-147,853人)
御牧乃湯 75,606人(151,957人-76,351人)
(7)上記を会員数で割れば年会員の平均回数がわかります。
湯楽里館 265.8回(94,363人÷355人)
ゆうふる田中 295.1回(127,173人÷431人)
御牧乃湯 294.2回(75,606人÷257人)
これで見ると年間券を利用されている方は約300日温泉に来ていることがわかります。休館日もあるのでほとんど毎日ということです。まさにご自宅の風呂がわりに利用しているのです。
(8)もしこれだけの回数を500円(御牧乃湯は400円)を払ってきていただければ下記の金額になります。年間会員の延べ利用者数に正規の利用料をかけます。
湯楽里館 47,181千円(94,363人×500円)
ゆうふる田中 63,586千円(127,173人×500円)
御牧乃湯 30,242千円(75,606人×400円)
(9)すなわち年間利用券制度があるために失った利益(逸失利益)は上記の金額から会員利用額を差し引けば出てきます。
湯楽里館 32,501千円
ゆうふる田中 45,606千円
御牧乃湯 19,538千円
逸失利益の合計は3施設で9800万円にもなります。これは一般会計から支出する指定管理経費委託料8670万円に匹敵するものです。
年間券をご利用いただいている方は年間4万円を払うことで1年間に約300日利用しています。もし500円払ってご利用いただければ15万円かかるので、11万円もお得ということになります。年間会費4万円を平均利用日数で割ると1日あたりの実質的な利用料が出ます。すなわち1回あたりの料金は133円ということになります。
こうしてみると年間利用券制度が温泉施設の経営を圧迫している一つの要因であると言えます。当初この制度を導入した際はこれほどまでのヘビーユーズを想定していなかったのではないでしょうか。そろそろ見直しの時期に差し掛かっているのではないでしょか。