3月号のおさむのひとりごとから連載させていただきました。ぼくの今回の長期休暇も本日で完了です。明日からまたパワーアップして仕事に励みます。改めましてどうぞよろしくお願いいたします。
では今月、10月号のおさむのひとりごとです。
ひとりごと2011―10
自然の力を嫌というほど見せつけられている平成23年も10月になりました。稲刈りも終わり、周囲の景色は秋色に染まってきました。いかがお過ごしですか。
今年3月号のカタロ通信で『家族のルール』の連載第一回目を書いたにもかかわらず、11日に東日本大震災が発生。その後は屋根瓦の修復に奔走する毎日で、おさむのひとりごともその中でのエピソードに終始していました。やっとお受けしたその修理も一区切りとなり、少しずつ落ち着いてきましたのでまた書いてみようと思います。『家族のルール』
前回は『家族優先!!』と『食後の儀式』『子供部屋がない』について書きました。今回はまず『ゲー禁テレ禁』です。
≪ゲー禁テレ禁≫
もう10年くらい続いている家族のルールなのですが、毎週火曜日はゲームやテレビの禁止日です。いまも続いています。子供たちって、もう際限なくゲームに夢中になったりテレビにかじりついたりしますよね。静かな時間がない。いつもガチャガチャしている。ぼく自身はテレビを見ないのでとにかくうるさく感じる。もちろん食事をするときには必ずテレビは消すのですが、とにかくゲームやテレビはやかましい。
特に最近の品性のカケラも感じさせないような番組には閉口します。子供たちの感性が毒されていくのが目に見える。格闘ゲームに至っては、痛みが伴わないのに血が出たりぶっ倒れたりする。実によろしくない。かといってゲームやテレビ番組の視聴は友達との会話の重要なツール。確かに悪いことばかりでもないのもよくわかる。
で、みんなで考えて禁止日を設けたんです。最初は抵抗もあったように感じますが、家の中が静かであることを体験すると、『確かにいいかも!!』と子供たちの方から言ってきました。もうそれから10年も経って、子供とはいっても高校3年生、中学3年生、中学1年生ですから、そろそろやめてもいいかなぁと思うんです。でも今度は子供たちの方から言うんです。『そういう日、あったほうがいいんじゃん!』と。おもしろいものですね。
≪家族だけの言葉他≫
家を出るときには『行ってきまーす!』と言いますよね。でも我が家ではちょっと異なります。誰かが家を出るときに『行ってきーー!!』と言うんです。で家に残っている人が『まーーす!!』って言う。掛け合い言葉みたいな感じです。帰ってきたときにはなぜか『めーす』という。家にいる人は『かえり~!!』と。他にもたくさんオリジナル言葉があるのですが、これって家族の絆を深めるための重要なツールですね。
そしてもう一つ『握手』があります。何かうれしいことがあると握手をするのですが、その握手はただぎゅっと握るだけの握手じゃない。映画のワンシーンで見たものなのですが、『うぃ、うぃ、うい、うい、ういーッ!!』と5段階で構成されている握手方法。最後にパチーンと音が鳴って完了。これもまた小さなことではありますが、家族が一体感を感じることができる大切なもののひとつなんです。
≪はきものをそろえる≫
これは多分、多くの家族がされていますよね。はきものをそろえるって。はきものをそろえると気持ちがいい。はきものがそろっていると気持ちがいい。ただそれだけのこと。逆にそろっていないと気持ちが悪い。そういう感覚を持って欲しい。ただそれだけのことなんです。
子供たちの友達が来るとひっくり返っていたりすることがある。黙って揃えてあげるのも美しいですが、ぼくはそうじゃない。『おいコリャー!!だれじゃッ!!』とでっかい声で叫ぶ。そうするとすぐ『おいおいくつ・・・』と囁やく声が聞こえる。今では遊びに来る友達も、北澤家には頑固オヤジがいることを承知してくれていて、いつもきれいにそろえてくれています。
≪理屈を超える≫
成長に伴って子供たちはいろんなことを学び、それを言葉や行動に移してくる。ほんと、オギャーと生まれた頃からすると、成長って素晴らしいなって思う。でも中には問題発言や問題行動とみられる場合もある。そういう時にはぼくの場合、頭ごなしに押さえつけてきた。理屈っぽく言うときには『ダメなものはダメ』と全く受け付けない。懇切丁寧にダメな理由を説明し納得させることをしない。
今の時代だからこそ、こういうのってぼくはとっても大切だと思う。世の中全体が理屈っぽい。でも、理屈だけじゃないものってたくさんあると思う。例えばテレビ番組。品性のカケラも感じない番組は見て欲しくない。『ダメなものはダメ』って言う。小さい頃からそうしてきたから、今では子供たちも学習していて『どうせお父さんに言ってもムリだし』と。。。
理屈っぽい人間になって欲しくない。理屈よりも感性を大切にして欲しい。
誕生日なんかもそうですね。北澤家では、誕生日はお母さんに『生んでくれてありがとう』と言う日。確かに親としては『生まれてくれてありがとう』という日なんですが、子供中心の誕生会なんて小さい頃からやったことがない。もちろん誕生プレゼントなんてない。ぼく自身、4月18日の誕生日には実家に帰り、母親の肩を揉み、父親の足を揉み『生んでくれてありがとうございます』といってハグハグする。子供たちの見ている前で。ずーっとやっているから普通なんです。理屈はいらない。
・・・とは言いましても両親に対しては大きな壁を乗り越えてきたからこそ出来ることなんですが。。。
そうなんですよね、あれもこれもこうして書いていると、しみじみ感じました。自分の両親が家族を大切にしてきてくれたからなんだな、ということを。
≪まとめ≫
家族のルールを書いて、ずいぶんとまぁあたくしは独裁者みたいなオヤジかも???なんて感じました。それでもぼくと妻で始まった大切な大切な家族ですから、これでいいんだな、そしてこれからも家族は成長していくんだな、という感覚が湧き上がってきました。
さて、裏面にもあります通り、11月からまた震災により崩落した屋根瓦の復旧工事を再開します。これまで103件の修理を完了しましたが、ご承知の通りまだまだブルーシートの屋根が続きます。先日の台風15号でめくれ上がったそのブルーシートや痛々しい屋根の姿は見に忍びないほどです。
不安で不安で困っていらっしゃる方が大勢おられるかと存じます。お知り合いの方でそういう方がいらっしゃいましたらばぜひご紹介ください。お待ちしております。
では今月、10月号のおさむのひとりごとです。
ひとりごと2011―10
自然の力を嫌というほど見せつけられている平成23年も10月になりました。稲刈りも終わり、周囲の景色は秋色に染まってきました。いかがお過ごしですか。
今年3月号のカタロ通信で『家族のルール』の連載第一回目を書いたにもかかわらず、11日に東日本大震災が発生。その後は屋根瓦の修復に奔走する毎日で、おさむのひとりごともその中でのエピソードに終始していました。やっとお受けしたその修理も一区切りとなり、少しずつ落ち着いてきましたのでまた書いてみようと思います。『家族のルール』
前回は『家族優先!!』と『食後の儀式』『子供部屋がない』について書きました。今回はまず『ゲー禁テレ禁』です。
≪ゲー禁テレ禁≫
もう10年くらい続いている家族のルールなのですが、毎週火曜日はゲームやテレビの禁止日です。いまも続いています。子供たちって、もう際限なくゲームに夢中になったりテレビにかじりついたりしますよね。静かな時間がない。いつもガチャガチャしている。ぼく自身はテレビを見ないのでとにかくうるさく感じる。もちろん食事をするときには必ずテレビは消すのですが、とにかくゲームやテレビはやかましい。
特に最近の品性のカケラも感じさせないような番組には閉口します。子供たちの感性が毒されていくのが目に見える。格闘ゲームに至っては、痛みが伴わないのに血が出たりぶっ倒れたりする。実によろしくない。かといってゲームやテレビ番組の視聴は友達との会話の重要なツール。確かに悪いことばかりでもないのもよくわかる。
で、みんなで考えて禁止日を設けたんです。最初は抵抗もあったように感じますが、家の中が静かであることを体験すると、『確かにいいかも!!』と子供たちの方から言ってきました。もうそれから10年も経って、子供とはいっても高校3年生、中学3年生、中学1年生ですから、そろそろやめてもいいかなぁと思うんです。でも今度は子供たちの方から言うんです。『そういう日、あったほうがいいんじゃん!』と。おもしろいものですね。
≪家族だけの言葉他≫
家を出るときには『行ってきまーす!』と言いますよね。でも我が家ではちょっと異なります。誰かが家を出るときに『行ってきーー!!』と言うんです。で家に残っている人が『まーーす!!』って言う。掛け合い言葉みたいな感じです。帰ってきたときにはなぜか『めーす』という。家にいる人は『かえり~!!』と。他にもたくさんオリジナル言葉があるのですが、これって家族の絆を深めるための重要なツールですね。
そしてもう一つ『握手』があります。何かうれしいことがあると握手をするのですが、その握手はただぎゅっと握るだけの握手じゃない。映画のワンシーンで見たものなのですが、『うぃ、うぃ、うい、うい、ういーッ!!』と5段階で構成されている握手方法。最後にパチーンと音が鳴って完了。これもまた小さなことではありますが、家族が一体感を感じることができる大切なもののひとつなんです。
≪はきものをそろえる≫
これは多分、多くの家族がされていますよね。はきものをそろえるって。はきものをそろえると気持ちがいい。はきものがそろっていると気持ちがいい。ただそれだけのこと。逆にそろっていないと気持ちが悪い。そういう感覚を持って欲しい。ただそれだけのことなんです。
子供たちの友達が来るとひっくり返っていたりすることがある。黙って揃えてあげるのも美しいですが、ぼくはそうじゃない。『おいコリャー!!だれじゃッ!!』とでっかい声で叫ぶ。そうするとすぐ『おいおいくつ・・・』と囁やく声が聞こえる。今では遊びに来る友達も、北澤家には頑固オヤジがいることを承知してくれていて、いつもきれいにそろえてくれています。
≪理屈を超える≫
成長に伴って子供たちはいろんなことを学び、それを言葉や行動に移してくる。ほんと、オギャーと生まれた頃からすると、成長って素晴らしいなって思う。でも中には問題発言や問題行動とみられる場合もある。そういう時にはぼくの場合、頭ごなしに押さえつけてきた。理屈っぽく言うときには『ダメなものはダメ』と全く受け付けない。懇切丁寧にダメな理由を説明し納得させることをしない。
今の時代だからこそ、こういうのってぼくはとっても大切だと思う。世の中全体が理屈っぽい。でも、理屈だけじゃないものってたくさんあると思う。例えばテレビ番組。品性のカケラも感じない番組は見て欲しくない。『ダメなものはダメ』って言う。小さい頃からそうしてきたから、今では子供たちも学習していて『どうせお父さんに言ってもムリだし』と。。。
理屈っぽい人間になって欲しくない。理屈よりも感性を大切にして欲しい。
誕生日なんかもそうですね。北澤家では、誕生日はお母さんに『生んでくれてありがとう』と言う日。確かに親としては『生まれてくれてありがとう』という日なんですが、子供中心の誕生会なんて小さい頃からやったことがない。もちろん誕生プレゼントなんてない。ぼく自身、4月18日の誕生日には実家に帰り、母親の肩を揉み、父親の足を揉み『生んでくれてありがとうございます』といってハグハグする。子供たちの見ている前で。ずーっとやっているから普通なんです。理屈はいらない。
・・・とは言いましても両親に対しては大きな壁を乗り越えてきたからこそ出来ることなんですが。。。
そうなんですよね、あれもこれもこうして書いていると、しみじみ感じました。自分の両親が家族を大切にしてきてくれたからなんだな、ということを。
≪まとめ≫
家族のルールを書いて、ずいぶんとまぁあたくしは独裁者みたいなオヤジかも???なんて感じました。それでもぼくと妻で始まった大切な大切な家族ですから、これでいいんだな、そしてこれからも家族は成長していくんだな、という感覚が湧き上がってきました。
さて、裏面にもあります通り、11月からまた震災により崩落した屋根瓦の復旧工事を再開します。これまで103件の修理を完了しましたが、ご承知の通りまだまだブルーシートの屋根が続きます。先日の台風15号でめくれ上がったそのブルーシートや痛々しい屋根の姿は見に忍びないほどです。
不安で不安で困っていらっしゃる方が大勢おられるかと存じます。お知り合いの方でそういう方がいらっしゃいましたらばぜひご紹介ください。お待ちしております。