今さら申すまでもないことだが,道路(車道)の右側をごく当然のようにして走行する自転車人が,我が町にも老若男女を問わず少なからず見受けられる。いや,彼ら彼女らを自転車人などと称するのはオコガマシイ。自転車に乗ったサル,とでも断じておけば十分だと思う。あるいは,箸と茶碗を持つ手がどっちだかワカランチンの手合い,とでも婉曲に言っておこうか。とにかく他人事ながら,まったくもう,アブナイではないか。プンプン。
私が自転車で町中を走行している折にかような連中に真正面から接近遭遇した場合,彼らに対してどのようなコミュニケーションをとっているかと申せば,先様の人品骨柄,ではないか,基本的には先方の年齢(=世代)によりワタクシの対応状況は微妙に異なってくる。
相手が幼稚園~小学校低学年くらいの小さなコドモの場合は,当方はスピードをかなり落としながら接近しつつ少し手前にて停止し,そしてヤンワリと声を掛けて注意する。「自転車は道路の左側をはしらなくちゃダメだよ」,と。
小学校高学年~中学生~高校生の大きなコドモの場合,当方はスピードをほとんど落とさずに左側通行を保ちながらそのままズンズン接近してゆくと,だいたいは相手の方が右側にスパッとよける。ただしその場合,先方としっかりアイ・コンタクトすることが重要である。なかにはケータイを操作したりイヤホンで音楽を聴いたりして周囲の状況には上の空で走行しているバカタレ青少年もおるわけで,彼らに対しては手前でベルをチリンチリンと鋭く2回ほど鳴らして注意を喚起してやると,ほとんどが我に返ったようにあわてて義務的によける。
オジサンやオバサンの場合,当方がスピードをやや落として左側通行を保ちつつそのまま接近してゆくと,だいたいは先方がムッとした顔をしながらも何とか右側によける。全くよける気配がなさそうなドスコイ・オバサンなどの場合は,当方の路肩サイドを無余地状態としながら左側通行をあくまで保持しつつ,直前にてやむなく一旦停止する。そして,その私のすぐ脇をこちらを睨み付けるような顔つきで通り過ぎてゆくそんなドスコイ・オバサンに対して一応御挨拶のつもりでベルを1回チリンと鳴らしてみたりする。恐らく内心 ナニヨ,アンタ! とでも思っているのだろう。サルのサルたるゆえんである。
ジーサン・バーサンの場合,敬老精神の遵奉を第一義的に考えねばならぬゆえ,前方からゆっくりと近づいてくる御老人の動きを注意深く凝視しながら,先方とは少し距離を置いた場所にて早めに一旦停止する。そして私の傍らを覚束ない漕ぎっぷりで通り過ぎ行くジジorババを幾分悲しい眼差しでじっと見つめたりする。もちろんベルは鳴らしません。無理をせず長生きして下さいね!
おっと,20~30代の世代への対応が抜けていたようだが,彼らについても基本的には大きなコドモ(=中高生)とほぼ同様である。ただし,この年代には男女を問わず急にキレたりするオロカモノがまれに存在するので(これもまたサルのサルたるゆえん),その点に関しては両者接近してゆく段階で速やかに対象物の特性を見極めておかねばならない。
。。。といった具合にズラズラ述べていると,なんだか同じようなことを大分以前にも記したような気がいたしまするが,ま,そこはボケ老人の呑気な繰り言として御容赦願いたく存じます。
以下に最近見聞したワカランチンの具体例をひとつだけ挙げておく。
私とほぼ同年配と推定される男が,拙宅の前の道路をときどき自転車(ママチャリ)で通り過ぎてゆく。男の素性,住まい等はあいにく当方存じ上げないが,当地区のあちらこちらの場所でも時折見掛けるので意外に近所の住人なのかも知れない。だいたいママチャリに乗っていることが多く,ときには短パン,ランニングシャツ姿で元気にジョギングしていたり,あるいセカセカと急ぎ足で歩いていることもある。恐らくはクルマの免許を持っていないか,あるいはクルマそのものを持っていないのだろう。ひょっとしたらクルマ嫌いなのかも知れない(だったら,その点ではワタクシの同士だけれども)。 で,このオジサン,ママチャリで道を走っているときは必ず右側通行なのだ。拙宅前の道は幅員4.8mの市道で,クルマがすんなりとはすれ違いできない程度のさほど広くない道路であるが,そのような裏通りであろうが,あるいは幅員12mで道の両側に舗道を備えた立派な表通りであろうが,そんなのカンケーナイ。そんなのカンケーナイ。実に堂々とした態度で常に右側通行を励行している。その姿からは,あたかも自分は交通法規を遵守しているのだ! といった信念ないし風格のようなものさえ感じられる。
10日ほど前だったか,家の二階の窓からぼんやり外を眺めていたとき,左手からオジサンの自転車(ママチャリ)が右側通行でやってきて,一方,右手からは小学生が自転車(MTBルック)に乗って左側通行でやってきたことがあった。両者そのまま進行するとちょうど拙宅の前で正面衝突することになるわけだから,さてどちらがよけるのかな,と興味深く事の推移を見守っていると,オジサンも小学生もそのままアタリマエのように直進を続けていたが,ごく間際になって小学生の方がとうとう折れて道路の中央側に寄り,かくして両者の鉢合わせは回避された。そしてすれ違うとき,オジサンは,あろうことか小学生に向かって「オイ,アブナイゾッ!」などと言い放ったのだ。その光景を眺めつつ,二階から「オイ,アブナイのはオマエだ!」と言ってやれない自分が少々もどかしくも情けなかったことを正直白状せねばならない。
それにしても何と倒錯した世界だろうか。何という不条理だろうか。ローカル・ルールに正義は宿り,悪貨は良貨を駆逐する。それとも,このオジサンには オオツカ・ノリカズ@メザマシTV の霊でも乗り移っているのか? いずれにしても自転車少年たちにとってはいささかツライ現実であるが,かくのごとき歪んだ世間,不正社会の荒波に呑まれることなく,彼らには将来よき自転車人としての道を歩んで欲しいと願わずにはいられない。そのための援助は不肖ワタクシ微力ながらも惜しまないつもりだ。
私が自転車で町中を走行している折にかような連中に真正面から接近遭遇した場合,彼らに対してどのようなコミュニケーションをとっているかと申せば,先様の人品骨柄,ではないか,基本的には先方の年齢(=世代)によりワタクシの対応状況は微妙に異なってくる。
相手が幼稚園~小学校低学年くらいの小さなコドモの場合は,当方はスピードをかなり落としながら接近しつつ少し手前にて停止し,そしてヤンワリと声を掛けて注意する。「自転車は道路の左側をはしらなくちゃダメだよ」,と。
小学校高学年~中学生~高校生の大きなコドモの場合,当方はスピードをほとんど落とさずに左側通行を保ちながらそのままズンズン接近してゆくと,だいたいは相手の方が右側にスパッとよける。ただしその場合,先方としっかりアイ・コンタクトすることが重要である。なかにはケータイを操作したりイヤホンで音楽を聴いたりして周囲の状況には上の空で走行しているバカタレ青少年もおるわけで,彼らに対しては手前でベルをチリンチリンと鋭く2回ほど鳴らして注意を喚起してやると,ほとんどが我に返ったようにあわてて義務的によける。
オジサンやオバサンの場合,当方がスピードをやや落として左側通行を保ちつつそのまま接近してゆくと,だいたいは先方がムッとした顔をしながらも何とか右側によける。全くよける気配がなさそうなドスコイ・オバサンなどの場合は,当方の路肩サイドを無余地状態としながら左側通行をあくまで保持しつつ,直前にてやむなく一旦停止する。そして,その私のすぐ脇をこちらを睨み付けるような顔つきで通り過ぎてゆくそんなドスコイ・オバサンに対して一応御挨拶のつもりでベルを1回チリンと鳴らしてみたりする。恐らく内心 ナニヨ,アンタ! とでも思っているのだろう。サルのサルたるゆえんである。
ジーサン・バーサンの場合,敬老精神の遵奉を第一義的に考えねばならぬゆえ,前方からゆっくりと近づいてくる御老人の動きを注意深く凝視しながら,先方とは少し距離を置いた場所にて早めに一旦停止する。そして私の傍らを覚束ない漕ぎっぷりで通り過ぎ行くジジorババを幾分悲しい眼差しでじっと見つめたりする。もちろんベルは鳴らしません。無理をせず長生きして下さいね!
おっと,20~30代の世代への対応が抜けていたようだが,彼らについても基本的には大きなコドモ(=中高生)とほぼ同様である。ただし,この年代には男女を問わず急にキレたりするオロカモノがまれに存在するので(これもまたサルのサルたるゆえん),その点に関しては両者接近してゆく段階で速やかに対象物の特性を見極めておかねばならない。
。。。といった具合にズラズラ述べていると,なんだか同じようなことを大分以前にも記したような気がいたしまするが,ま,そこはボケ老人の呑気な繰り言として御容赦願いたく存じます。
以下に最近見聞したワカランチンの具体例をひとつだけ挙げておく。
私とほぼ同年配と推定される男が,拙宅の前の道路をときどき自転車(ママチャリ)で通り過ぎてゆく。男の素性,住まい等はあいにく当方存じ上げないが,当地区のあちらこちらの場所でも時折見掛けるので意外に近所の住人なのかも知れない。だいたいママチャリに乗っていることが多く,ときには短パン,ランニングシャツ姿で元気にジョギングしていたり,あるいセカセカと急ぎ足で歩いていることもある。恐らくはクルマの免許を持っていないか,あるいはクルマそのものを持っていないのだろう。ひょっとしたらクルマ嫌いなのかも知れない(だったら,その点ではワタクシの同士だけれども)。 で,このオジサン,ママチャリで道を走っているときは必ず右側通行なのだ。拙宅前の道は幅員4.8mの市道で,クルマがすんなりとはすれ違いできない程度のさほど広くない道路であるが,そのような裏通りであろうが,あるいは幅員12mで道の両側に舗道を備えた立派な表通りであろうが,そんなのカンケーナイ。そんなのカンケーナイ。実に堂々とした態度で常に右側通行を励行している。その姿からは,あたかも自分は交通法規を遵守しているのだ! といった信念ないし風格のようなものさえ感じられる。
10日ほど前だったか,家の二階の窓からぼんやり外を眺めていたとき,左手からオジサンの自転車(ママチャリ)が右側通行でやってきて,一方,右手からは小学生が自転車(MTBルック)に乗って左側通行でやってきたことがあった。両者そのまま進行するとちょうど拙宅の前で正面衝突することになるわけだから,さてどちらがよけるのかな,と興味深く事の推移を見守っていると,オジサンも小学生もそのままアタリマエのように直進を続けていたが,ごく間際になって小学生の方がとうとう折れて道路の中央側に寄り,かくして両者の鉢合わせは回避された。そしてすれ違うとき,オジサンは,あろうことか小学生に向かって「オイ,アブナイゾッ!」などと言い放ったのだ。その光景を眺めつつ,二階から「オイ,アブナイのはオマエだ!」と言ってやれない自分が少々もどかしくも情けなかったことを正直白状せねばならない。
それにしても何と倒錯した世界だろうか。何という不条理だろうか。ローカル・ルールに正義は宿り,悪貨は良貨を駆逐する。それとも,このオジサンには オオツカ・ノリカズ@メザマシTV の霊でも乗り移っているのか? いずれにしても自転車少年たちにとってはいささかツライ現実であるが,かくのごとき歪んだ世間,不正社会の荒波に呑まれることなく,彼らには将来よき自転車人としての道を歩んで欲しいと願わずにはいられない。そのための援助は不肖ワタクシ微力ながらも惜しまないつもりだ。