雨上がりの空に,大きな虹が。。。

2008年04月18日 | 自転車ぐらし
 暖かな季節になった。しかも零細自営業者にとって今は基本的にヒマな年度初めであるがゆえ,夕方近くになると仕事を適当に切り上げ,自転車に乗って山の方へとひとっ走りに出掛ける日々である。空が曇っていて少しくらい雨がパラついても,春の暖かさのなかでは軽いウィンドブレイカーを羽織るくらいで十分だ。

 最近では盆地内の川沿い,それも細流や渓流,小谷,ときには畑のなかを深く穿たれた水路のような溝にチョロチョロと水が流れるようなところでも構わない,とにかく水の流れる場所を好んで辿っている。この季節,河畔の木々の鮮やかな緑は流水に映えてより生き生きと美しく見える。おもに盆地北西部の水無川複合扇状地を形成する唐沢川,花鳥沢,坊沢,権現沢,矢坪沢,堀川などの小流に沿って自転車を走らせることが多い。ときには川から少しそれて,山麓斜面を駆け上がるようにして山の上方へと通じる狭い農道をヨイショヨイショと登っていったりもする。ただし,私が日頃ライディングの友としているMTB(GIANT XtC850)は諸々の装備が付加されて車重が15kg近くもあるものだから,もともと身体能力がすこぶる乏しい脆弱老人たるワタクシとしてはこの強健にして頼りがいのある相棒を長い時間押したり担いだりするのは少々ツライものがある。従って,漕いで上ることが困難な急勾配の農道や作業道,まして登山道などを無理して上ってゆくのは出来るだけ避けるようにしている(そのようなルートは休日ライディングのオタノシミとしておきます)。

 昨日の夕方,ちょうど小雨があがった頃に県立秦野戸川公園に近い矢坪沢上流の細道をのんびりと走っていた。カーブのところで一寸後ろを振り返ると,畑の向こうに大きな虹が架かっていた。場所は北緯35度24分04秒,東経139度10分44秒(世界測地系)付近です。あまりに見事なアーチだったので,思わずフロントバッグからカメラを取り出して,その虹が消えてしまわないうちに(まぁ,タヌキほど逃げ足は早くないだろうが),写真を一枚撮っておいた。お手軽デジカメゆえ,ちょっとピンぼけですが,出来不出来などはドーデモイイ。私自身,その虹の景色に元気をもらったような気がした。ちょっと得した気持ちになった。 そして,ここでまた村下孝蔵のシミジミとした歌が,古い記憶の底からよみがえってきたりするのであります。 相変わらずの,欧米か! ではない 国産か! 抒情派か!!


   しあわせというものは
   落ちてるはずないよ

   雨なら 晴れるまで待とうよ
   ふたりの肩ぬれないように
   雨なら ここにすわっていようよ
   虹の空がかならず来る

   リンゴでも一緒に食べようよ...

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