はるか昔の子供の頃から,周囲の人々からことあるごとにオマエは姿勢が悪い悪いと言われ続けてきた。自分でもそのことは重々承知しており,特に中年期にさしかかって以降しばしば訪れる不定愁訴の主たる原因はこの姿勢の悪さ,身体構造の歪みにあるのはまず間違いなかろうと自覚している。そして,それを少しでも克服するために,努めてよい姿勢を保つよう常日頃気をつけているつもりではあるのだが,どうもこの根っから身に付いたクセというのはなかなか治らない。多分は「性格」が姿勢に反映しているというよりも,「生きざま」が姿勢に反映しているといった方が正解なのだろう。いわゆる,生きる姿勢,ってヤツですね。
家にいるときは専らパソコンに向かったり顕微鏡をのぞいたりする仕事が大部分なものだから,なお一層姿勢が悪くなる条件を常に抱えている。顕微鏡仕事の場合はスウェーデン製だかノルウェー製だかのHAG社特許のバランスチェアなる姿勢矯正を目的とした椅子を常用しているので,まだ多少はマシかも知れない。しかしパソコン仕事をするときはどうもイケナイ。一応こちらの方も,イトーキ製のヴァーテブラ・チェアとかいう脊椎に良いとされる椅子を使用してはいるのだが,それでも,モニタを見つめる際にはついつい前屈みになりがちである。加えて近年では,Windowsアプリケーションの多くがマウス操作をとりわけ多用するような仕様になっているので,左利きの私は右手に比べて左手,左腕の方を数倍酷使することになる。暫く作業に没頭していると,左の首筋から肩,腕にかけての筋肉ラインが極度の緊張状態におちいる。これじゃイカンイカンと思って,コードレス・マウスなどに買い換え,時には右手に持ち替えてクリックしてみたりもしたのだが,かえって仕事の効率が低下してしまい,結局は元に戻って左手オンリーでクリック,ドラッグ,はたまたクリックと偏った無理のある動作を続けざるを得ない。
一日の終わり,そのような不自然な作業のツケとして,しばしば軽い「めまい」が誘発される。多分は耳鼻科や脳神経外科の範疇ではなく,B.J.パーマーの領分であろう。眼底が疲労し,頸椎が疲弊していることをヒシヒシと感ずるひとときである。いやぁ,人間なんて弱いものです!(と,他人事のように言ったりして)。
ところで話変わって,今年の初め頃,雑誌『通販生活』で「メディカル枕」なる商品を購入した。14,000円くらいだったかな。素材や構造から類推すると少々理不尽すぎる値付けとも思われたが,巷の評判につられてつい手を出してしまったのだ。しかしながら,この枕がすこぶる調子よい,というか私自身の骨格構造と大変相性がよい。使用して既に半年以上が経過したが,この枕に替えて以来,朝,頸椎まわりが不快な気分で目覚めるということがほとんどなくなった。何だか今頃になって人生の幾ばくかの時間を得したような気分である。ナンシー関女史が以前どっかで,メディカル枕を使い始めた後に「これで私の枕探しの旅も終わったナ」などと宣言していたが,不肖私も遅まきながらその驥尾に付かせていただこう。
それにしても,人間なんて身勝手なものです!(と,これは昆虫(=無脊椎動物)あたりの立場からの見解だったりして)
家にいるときは専らパソコンに向かったり顕微鏡をのぞいたりする仕事が大部分なものだから,なお一層姿勢が悪くなる条件を常に抱えている。顕微鏡仕事の場合はスウェーデン製だかノルウェー製だかのHAG社特許のバランスチェアなる姿勢矯正を目的とした椅子を常用しているので,まだ多少はマシかも知れない。しかしパソコン仕事をするときはどうもイケナイ。一応こちらの方も,イトーキ製のヴァーテブラ・チェアとかいう脊椎に良いとされる椅子を使用してはいるのだが,それでも,モニタを見つめる際にはついつい前屈みになりがちである。加えて近年では,Windowsアプリケーションの多くがマウス操作をとりわけ多用するような仕様になっているので,左利きの私は右手に比べて左手,左腕の方を数倍酷使することになる。暫く作業に没頭していると,左の首筋から肩,腕にかけての筋肉ラインが極度の緊張状態におちいる。これじゃイカンイカンと思って,コードレス・マウスなどに買い換え,時には右手に持ち替えてクリックしてみたりもしたのだが,かえって仕事の効率が低下してしまい,結局は元に戻って左手オンリーでクリック,ドラッグ,はたまたクリックと偏った無理のある動作を続けざるを得ない。
一日の終わり,そのような不自然な作業のツケとして,しばしば軽い「めまい」が誘発される。多分は耳鼻科や脳神経外科の範疇ではなく,B.J.パーマーの領分であろう。眼底が疲労し,頸椎が疲弊していることをヒシヒシと感ずるひとときである。いやぁ,人間なんて弱いものです!(と,他人事のように言ったりして)。
ところで話変わって,今年の初め頃,雑誌『通販生活』で「メディカル枕」なる商品を購入した。14,000円くらいだったかな。素材や構造から類推すると少々理不尽すぎる値付けとも思われたが,巷の評判につられてつい手を出してしまったのだ。しかしながら,この枕がすこぶる調子よい,というか私自身の骨格構造と大変相性がよい。使用して既に半年以上が経過したが,この枕に替えて以来,朝,頸椎まわりが不快な気分で目覚めるということがほとんどなくなった。何だか今頃になって人生の幾ばくかの時間を得したような気分である。ナンシー関女史が以前どっかで,メディカル枕を使い始めた後に「これで私の枕探しの旅も終わったナ」などと宣言していたが,不肖私も遅まきながらその驥尾に付かせていただこう。
それにしても,人間なんて身勝手なものです!(と,これは昆虫(=無脊椎動物)あたりの立場からの見解だったりして)