春を待つエルモンヒラタカゲロウの幼虫,のごとき

2001年02月28日 | 歌っているのは?
 ここしばらく公私ともどもすこぶる多忙の状態が続いており,言うなれば切迫・緊縛・ジリ貧の日々。HPなども全然手付かずのまま徒に時は過ぎゆき,気がつけば季節はやがて春になろうとしている。数日前,我が家のミモザが開花し始めたという噂をどこからか伝え聞いた。さよう,あくまで噂であって,自ら進んで事実確認することすら決して能わず,自然の連綿たる歩みが傍らをさりげなく通り過ぎてゆく様を,ただただ呆然と立ちつくして見送るのみである。

 ところで,大島弓子女史は未だ御健在だろうか。また来ん春を今何処でどのような気持ちで迎えているのだろうか。シャルル・トレネ Charles Trenetの死亡記事を新聞の片隅に発見したのは,さていつのことだったか知らん。Que reste-t-il de nos amours? そのトレネと多分は同い年じゃないかと思うけど,先日,串田孫一がどこぞの新聞に久しぶりで小文をしたためていた。あれあれ,雀百まで,何とも羨ましい限りだなぁ。孫一翁が深山高峰に潜む幽幻弧高のイワナだとしたら,ワタクシなんぞはせいぜいのところ人気のない渓流の礫底で冷たい水に縮かまりながら春を待つエルモンヒラタカゲロウの幼虫か。まだまだ修業が足りんのかなぁ? そんな愚にもつかないことばっかりが断片的に浮かんでは消えてゆく。ま,結局,なるようにしかならないのだし。

 くどいようだがもう一度だけ,マルセル・ムルージMarcel Mouloudjiの心に沁みるルフランを引用させていただく(ところで今年の三月は果たして何日あるんだろうかネ)


   Par-dessus les rengaines
   Les soleils et les etoiles
   Et beaucoup d'eau de Seine
   Sous le pont de nos peines


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 冬の夜の お散歩 | トップ | 食べ物の恨み(リベンジ) »
最新の画像もっと見る

歌っているのは?」カテゴリの最新記事