都市計画法に基づく第一種低層住居専用地域において...

1998年01月17日 | 日々のアブク
 今日は雨降り。雨の日には遠くからいろんな音が聞こえてくる。その主たる発信地は,我が家の道路を隔てた斜め向いにデーンと聳え立つ鉄骨造りの無骨な建築物であったりする。約4年ほど前に私共がこの地に移住してきた時,既にその輪郭は出来あがっていたと思うが,その後チョコチョコとこまめに改造・建増しを加え,今では実に立派な大型建造物。どこかの土建屋さんの資材置き場であるという。もっとも当初の建造目的はさておき,現状では事務所,宿泊所,雨天作業場等々も兼用している様子で,特に雨の日など,内部でドドドドドー,ガンガンガンガン,ビビビビビィーなどとそれはもう賑やかなこと騒がしいこと。隣接するアパートに住まわれている方々はさぞ五月蝿かろうと推察する。また,日によっては周辺道路に何台ものトラック等が路上駐車を連ね,それらもなかなかにウットウシイ。ところで,この地区は都市計画法に基づく第一種低層住居専用地域に指定されているのだが,当の資材置き場は建ぺい率95%,容積率は250%と見積もったら概ね適当であろう。しかり,これぞ違法建築のお手本なり。

 当該物件に関して,カンジンの市当局はどのような法的措置を講じたのであろうか。実は一昨年の夏頃だったか,秦野市役所とボディーに書かれた軽ワゴン車がこの建築物の周りを暫くウロウロしており,やがて市職員とおぼしき2名が意を決したように車から降りて建物の中に入っていった。しばらくの間,何らかのやりとりがあったようだ(土建屋の大将の大声だけが響いていたが)。そのうち,2名の市職員は冴えない風体でトボトボと出てきた。そして,車へと戻る道すがら年配の職員が若い方に向かって「ウチらはこの程度のことしか言えないんだよねぇ」などと言い訳めいたことを話しかけていたそのナサケナイ言葉を,ワタクシは仕事部屋の窓越しにしっかりと拝聴させていただきました(だって役所の軽ワゴン車をウチのすぐ前に違法駐車するんだから)。この勝負,行政側の無気力相撲により土建屋さんの押し出しの勝ち! それにしても大のオトナが2人してノコノコと何しに行ったんだかね,ブツブツ。かくして件の大型建築物はその後も何ら変更を受けることなく現在に至るまで健在であり,ドーダマイッタカと周囲を睥睨するかのごとく鎮座ましましている次第だ。

 そうです,こんなのがざしきぼっこです(違うってば!)
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