現在,我が家の寝室にはかれこれ半年近く主のいない二段ベッドがデーンと置かれている。邪魔くさいといえばまことに邪魔くさい。顛末はこうである。あれは今年の春頃だったか,タカシがオトモダチの家に遊びにいった折り,そのオトモダチが兄弟と二段ベッドに寝ていることを知り,家に帰ってから,ボクもあんな風に寝たいなぁ,とうらやましそうに言った。その思いはちょうど親の目論見ともある程度合致したので,それからすぐに家具屋へと出かけ,ちょうど安くてしっかりした造りのがあったので即購入してしまった。最初の1週間くらいは,それでも何とかベッドの下の段で寝ていたろうか。しかし,それ以後は再び元の定位置に自ら進んで戻ってしまい,母の隣で寄り添うように眠る日々を重ねて現在に至っている(上の段は最初からず~っと空き家のままです)。
何でベッドで寝るのがいやなの? と昨晩タカシに聞いてみた。すると,だって恐い夢を見た時となりに誰もいないとカナシイんだもん,ときた。でもね,もうそろそろベッドで寝る練習をしようよ,とさらに言い返すと,少し間をおいて,うん,と小声でうなずいた。そして,タカシは一人で先に二階へと寝にいってしまった。それから5分ほど遅れて母とアキラが二階へ上がってゆくと,何と!階段上の薄暗がりでタカシが膝を抱えてベソをかいていたという。いやはや,まさにアマエンボウの面目躍如である。当分二段ベッドにおける主人不在は続きそうだ。
何でベッドで寝るのがいやなの? と昨晩タカシに聞いてみた。すると,だって恐い夢を見た時となりに誰もいないとカナシイんだもん,ときた。でもね,もうそろそろベッドで寝る練習をしようよ,とさらに言い返すと,少し間をおいて,うん,と小声でうなずいた。そして,タカシは一人で先に二階へと寝にいってしまった。それから5分ほど遅れて母とアキラが二階へ上がってゆくと,何と!階段上の薄暗がりでタカシが膝を抱えてベソをかいていたという。いやはや,まさにアマエンボウの面目躍如である。当分二段ベッドにおける主人不在は続きそうだ。