浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

家具で化学物質過敏症

2009-01-26 11:40:16 | 木の話題
組立式の木材部品で作った家具で化学物質過敏症になったとして、奈良県の30代男性が、販売したホームセンターなどを相手に治療費など約2700万円を求めた訴訟があり、ホームセンター側が200万円を支払うことで和解が成立したそうです。(毎日新聞2009.1.25)

訴えによると、男性は木材部品を購入し、自分で組み立てて机として使い始めたが、突然じんましんが出た。
さらにその後、関節部の皮膚が裂けるなどし、倦怠感などさまざまな症状も表れた。
机を撤去すると病状は好転した。
専門家が調査した結果、室内の換気によっては化学物質のホルムアルデヒドやアセトアルデヒドの濃度が国の指針値を超えていた可能性がある、と指摘。

和解金200万円の内訳は、ホームセンターや木材の納入業者など4社が50万円ずつ。

建築基準法によると、化学物質の使用規制は家具類などには課せられていないので、ホームセンター側は法律違反をしたわけではありません。
にも関わらず、和解金に応じた…。
今後もこのような訴訟が増えると思われます。

日本には世界中からいろいろな木材製品が輸入されています。
当店ではその中から選りすぐっておススメできるものを販売しています。
だからこそ、皆様に安心してご利用いただいているわけです。
しかし当店もひとごとではありません。
当店で扱っている商品は国の指針値以内のものですので、訴訟を起こされても問題はないと思われます。
でも万一、当店の商品で体調を崩される方が出たらどうしよう。
化学物質を一切使っていないというわけではありませんので、アレルギーを起こされる方がいらっしゃる可能性はあります。
心身ともに大変つらい思いをさせることになってしまいます。
心情的に放っておけません。
100%安全になることはどんな分野でも不可能でしょうが、100%安全に近づける努力はするべきです。
この問題、さらにさらに考えていきたいと思います。

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キリストの涙

2009-01-20 11:50:50 | 木の話題
ギリシャのヒオス島に「キリストの涙」と呼ばれている樹液があるそうです。
マスティック(ギリシャ語でマスティハ)というウルシ科の高木で、ヒノキの香りがします。
殺菌、抗菌作用があり、健康に良いらしく、ギリシャでは5000年も前から、ハーブやスパイスとして日常的に利用されてきました。
氷砂糖のような純粋な形で売られていたり、ガムなどの食品、シャンプー・リンス、歯磨きなどの日用品や化粧品にマスティハが添加されている商品が出回っています。
消臭、歯を白くする、歯周病を予防する効果もありますが、特にピロリ菌に効くそうです。

自分の知らないところで木が有効活用されているという話を聞くのは嬉しいです。
以前、マスティハのことを知っていたらヒオス島に行っていたと思いますが、このヒオス島の近くまでなら行ったことがあります。
ギリシャはミコノス島やクレタ島が有名ですが、ワタシはとても小さくてマイナーな島を選びました。
観光客は少なく、御老人の多いのんびりとしていて、家や町は白と青の二色で彩られ、路地裏や坂道が多く、車がほとんど走っていない素敵な島でした。
魚料理もうまかった。

あぁ、旅好きな虫がまたうずいてきました。
世界の小島を旅してまわりたいです。

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排出量取引

2009-01-13 13:55:32 | 木の話題
ちょっといいニュースです。
林野庁が、来年度から間伐材での排出量取引を斡旋します。
間伐材を伐採することによって森林全体の生長が促され、二酸化炭素の吸収力が増すわけですが、その分削減された二酸化炭素排出量を算定し、排出枠購入を希望する企業への売却を仲介するそうです。
これによって森林が整備され、自然災害が少なくなりますし、森林組合や製材業者の収益が増え、国内林業が活性化されます。
我が国の木材使用量の八割は国外に依存しています。
食糧自給率よりも悪い数値です。
農業とともに林業の自給率を上げることが、将来の日本のあるべき姿ではないでしょうか。

我が家は間伐材利用促進のために、ペレットストーブを設置しました。
しかし、エントツの調子が悪く、ジョイント部分からタールがポタポタ落ちてきて大慌て。
今週末には二重エントツに取替え予定です。
これで我が家の暖房は、ロシアにガスのパイプラインを止められても大丈夫だぞワッハッハ

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牛にキック!

2009-01-05 15:40:07 | 木の話題
新年、明けましておめでとうございます
今年の当店のテーマは、「十分語れるモノを売る」です。

まず、ワタシたちが日々扱っている商品の特徴、魅力、価値をよく理解し、それから愛すること。
そしてそれを自分の言葉で、物語、ストーリー、シナリオをつけて伝えること。

どこで育った木を使っているのか、どんな性格を持った木なのか、なぜその木を使っているのか、どのような方法で製造されているのか、他にはない特徴はどこにあるのか、それを使ってもらうことによってお客様はどんな利点があるのか。

当店は特に「伝える」が苦手です。

「じゅっぷん」は「じゅうぶん」とも読めます。
「モノ」をカタカナにしたのは、商品は物質としての「物」もあるし、「サービス」「情報」あるいは「自分自身」「自分の経験」と当てはめてもいいと思ったから。

「十分語れるモノを売る」逆に言うと、「十分語れないモノは売るな」ということ。
単に単価が安いからとか、売れるから売る…という姿勢だとこれからは生き残れませんし、何よりつまんない。
商品の特徴をよく理解し、愛し、伝える…当たり前の事ですが、その当たり前の事を今年は徹底してやっていこう、そういう決意で今年はこのテーマに決めました。

外は嵐。
でも、風は強ければ強いほど木材は強くなります。
今年一年、力を合わせてがんばっていきます

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