あっという間の一年だったって、毎年思ってしまいます。
忙しいからでしょうか?
仕事に追われているからでしょうか?
何も考えていないからでしょうか?
いろんなことがあったようにも思うし、何も成し遂げられていない気もします。
一生懸命やったという充実感もありますし、このまま年を重ねていってしまうのかという焦りもあるわけです。
いずれにしろ、今年も社員のみなさんにボーナスをお渡しでき、会社に利益を残し、社会に貢献できて年の瀬を迎えるこの時期はホッとするつかの間のひと時です。
今年一年、可愛がっていただきありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
鳶が正月飾りを売るガサ小屋が完成しています。
ホントにもう今年も終わりなんですね。
藁で作られた正月飾りを動かすたびにガサガサ音がするのでガサ小屋と言うそうです。
「正月飾りをガサガサさせて、ガッサガッサ儲かりますように」
駐車場に壁をつくりました。
カラ松合板製です。
以前はラワン合板のシェアが圧倒的でしたが、最近は国産のカラ松合板がシェアを伸ばしています。
ラワンは違法伐採の規制が強くなってきて、日本に入りづらくなってきており、価格も上がっています。
また、合板製造の技術が上がってきたので、節があったり、心材と辺材の含水量が違ったり、径の細さを克服できるようになったからです。
個人的にはラワンって実は大好き。
木目がなくて加工しやすくて、色合いもいい。
以前は安いベニヤの代名詞でしたが、今後は高級品として扱われる日が近いかも。
もちろん、違法伐採の木はどんなに好きでも使う気はしませんが。
長年倉庫に眠っていた端材。
中途半端なサイズで、テーブルの天板にするには足りない感じ。
でも捨てるのはもったいなく、いつか何かに利用しようと思っていてそのままになっていた端材。
やっと有効利用する気になりました。
ホコリをかぶり過ぎていったい何の樹種かも分からなくなってしまっていたので、まずは洗ってあげました。
そして適寸にカットし、プレーナーをかけてあげました。
みるみるよみがえっていく感じが、木材のいいところですね。
期せずしてじっくり乾燥されていましたし、死んでいたものが生き返ったようです。
塗装してさらに木目が浮かび上がり、若さを取り戻した感じです。
材も喜んでいる感じです。
そこの端っこに「佐久間木材」と、鉄を切って貼りつけました。
あとは建物の柱に設置するのみ。
その前に記念撮影しましたが、一人では持てないほどの重さです。
まさに、会社の重い看板を背負っている感じがして、気に入りました。
看板は雨風の当たる場所に設置するので、当然劣化していきますが、その変化の過程や風合いも含めて楽しみです。
どんなふうに看板が変わっていくのか、そしてどんなふうにうちの会社が変わっていくのか、不安もありながら楽しみにしていきたいと思います。
ご縁は素敵です。
先日、とある会の方々と浅草の川松さんで集まっておりました。
川松さんの若女将が我々に木札をプレゼントしてくださいました。
その会の名と各自の名入りです。
その木札をつくっているのが鳥越のフダヤドットコムさんで、
実は私の中学時代の同級生なのです。
そしてその奥様が、なんと若女将と同級生だったのです。
そしてまたその若女将と私が同い年だったのです。
ご縁はつながるものですね。
写真がそのいただいた木札ですが、
虎の巻が秀逸でした。
木札についてビッチリ書かれています。
木札の由来、願掛けの納札、無塗装手仕上げ製材の理由、お木様との共生、使い方と注意事項。
作り主の熱い思いが伝わってきます。
そして木への愛情も感じられて材木屋としてうれしいかったです。
いただいた木札はサクラ材でした。
虎の巻にあった一文は・・・
「さくら材の木札は、使い込むことにより角が取れ丸みをおび、飴色などに変色してその人独特の味わいが出てまいります。
成長の速度は当店で一番のさくら木札。」
大事に使わせていただきます。