脳科学サスペンス。
アル中の中年ヤクザの脳には良心がないのだという。
「海馬の尻尾」荻原浩
・人間ってのは多かれ少なかれ、一人一人なにかしらの問題を抱えていて、そいつと折り合いをつけながらどうにか生きているんだろう。みんなもう出来立てのピカピカの新車じゃねんだから。
☆☆☆★★
聞いたことのない言葉です。
イギリスの詩人であるジョン・キーツが提唱した概念だそうです。
つまり、答えの出ない状態を抱え続ける力のこと。
事実や理由を拙速に求めず、不確実さや不思議さ、懐疑のなかにいられる能力。
コロナ禍の今の社会もそうですが、どうしたらよいかよく分からない不確実性は人々を不安にさせます。
不十分で焦った判断や行動をしがちですが、このネガティブ・ケイパビリティがあれば、物事の本質に深く迫ることができ、気づきを生み出せるかもしれないとか…。
夜と週末はほぼ一歩も外に出ないという今までにない生活の中ですと、ふさぎ込んであたりまえ。
無理にポジティブシンキングしなくてもいいのだと思います。
木に関する本はまず読みたくなります。
ましてや今まで木が使われなかったマーケットに挑戦する実話なんて滅多にありません。
刺激を受けました。
「木のストロー」西口彩乃
・私はアキュラホームに入社して以来ずっと、自分から「ころをしよう」と決めて、始めたことはなかった。ただ、目の前に来たチャンスを断らず、どうにか実現しようと一生懸命やることで、次につながったり、新しい世界が開けたりした。
☆☆☆☆★
毎年会社のテーマを決めています。
年始に社員に向けて発表しています。
この場でわざわざ書く必要のないことですが、忘備録的に書いてみます。
去年は「木でホを」でした。
ぼくらがやりたいことは、単に木を売って稼ぐだけではありません。
木の特性を活かした商品・サービスをお届けし、このギスギスした閉塞感のある渇いた世の中に、ホッとする空間や時間を作り出したい…そんな気持ちで仕事をしていこうという気持ちです。
「木」と「ホ」という字面が似ていてかわいいと思ったのもありまして。
そして今年は…。
コロナとは関係のない明るい言葉にしたかったのですが、コロナを無視してはなんか虚勢を張って無理しているようなのでやめにしました。
コロナで自粛生活を強いられ、いろいろ考える時間がありました。
それこそ当たり前に来ると思っていた明日が来ない可能性があることを改めて知りました。
「健康」とか「命」とか「家族」とか「会社」とか「社員」を有難く思いました。
今年のテーマは「そもそもは、ない」にしました。
今、身の回りにあると思っていて、実際にあることも、実はもともと無かったものではないでしょうか。
そもそも私たちは裸で何も持たずに産まれてきました。
「ない」は不安ですが、そもそも「ない」のです。
世の中「不安」なことだらけです。
もうあきらめるしかありません。
そもそもないのであれば、今を感謝することもできるし、今の苦労も大したことなく思えるし、今後をポジティブにとらえることもできます。
そして人は不安と向き合ったときに、必ず成長するものです。
私たちはこの不安を受け入れて、絶対に成長します。
そんな気持ちで今年、生きていきたいと思っています。
ついつい読んでしまう東野本。
「マスカレード・ナイト」東野圭吾
・思いがけない内容を理路整然と、しかも流れるようにスピーディーに話されるのを聞いているうちに、自分がひどく頭の悪い人間のような気がしてくるのだった。
☆☆★★★
佐久間木材の神棚です。
かなり年季が入っていますね。
商売繁盛の大黒様と恵比寿様を祀っています。
ケヤキです。
お札は中央に天照大御神。
伊勢神宮で買っています。
向かって右側が地元氏神の鳥越神社です。
左側が崇敬している神様で、木の神様を祀っている伊太祁曽神社のお札です。
そして東京都の鎮守の森、明治神宮です。
毎朝手を合わせています。
装丁が美しい本って、まず読みたくなりますね。
「木々は歌う」DGハスケル
植物・微生物・人の関係性で解く森の生態学
・わたしたちは決してばらばらに存在するのではないということ、命を与え合いながら生きているのだという真実。
☆☆☆★★