ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2017/03/20 「スポットライト 世紀のスクープ」

2017-03-20 00:00:00 | 日記
「スポットライト 世紀のスクープ」

ロビー 新聞記者(マイケル・キートン)
マイク ロビーの同僚(マーク・ラファロ)
サーシャ ロビーの同僚(レイチェル・マクアダムス)
バロン ロビーの上司(リーヴ・シュレイバー)

起:グローブ紙は神父による虐待事件を取材する。
承:同様の多くの事件が封印されていたと判明。
転:情報を入手して、ついに記事にする。
結:大反響を呼ぶ。

 2001年。ボストンの地元新聞社グローブ紙は、新局長バロンを迎える。
バロンは、ゲーガン事件がほとんど取り上げられていないと指摘。
神父による児童虐待事件で、枢機卿が証拠を封印しており、
これを取り上げる事は教会を訴えるに等しいのだ。
 記者ロビーらは取材を始めるが、被害者や弁護士は語ろうとしない。
バレット神父による同様の事件も、もみ消されていると判明。
被害者は13人見つかるが、弁護士は大事にしたがらない。
 統計上は90人の神父が小児性愛と言う事に。
頻繁に転属している神父に注目すると、該当者は87人見つかる。
バロンは、教会の隠ぺい体質に注目。
取材を続けるが、非協力的な者が大半だ。
事件が記録されたファイルは空になっていたが、その事自体が証拠と言える。
 マイクがついに書類を入手。
ゲーガンを訴える手紙を、枢機卿が無視していたとわかる。
だが、教会全体の問題を暴かねば記事には出来ない。
 やがて資料の封印を解除する判決が出て、
他紙にかぎつけられまいと、バロンは記事にする様に指示。
70名のリストを作り、弁護士ジムに協力を求めると、彼は全員に丸を付ける。
枢機卿は取材を拒否。
ポーター事件の後に20人のリストを受け取っていたが、表沙汰にしなかったのだ。
 事件が記事になり、教会を信じていた人々はショックを受ける。
日曜にも関わらずロビーらが出社すると、電話が鳴り続ける。
最終的にグローブ紙は、249人の神父の虐待を記事にしたのだ。

 と言う訳で、アカデミー賞を受賞した実話もの。
神父による性的虐待事件を追う新聞社は、教会全体の隠蔽体質に直面する。
真相に近づいたら巨悪の妨害を受けたてな調子の、よくあるサスペンスみたいだが、
ちょっと勝手が違う。
教会は確かに圧力をかけてくるが、誰かがクビになったり、殺されたりはしない。
その手の映画を多く見た者からすれば、割におとなしい敵と言える。
どちらかと言うと、
教会がそんな事する訳ないと思っている人々に与える衝撃が大きい模様で、
その感覚はキリスト教徒でない私にはピンと来ない。
日本人からすると、終戦のエンペラーに似た感覚なんだろうと理解しました。
コメント
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