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ハリウッドバビロンと新東宝

2009-08-10 12:13:31 | days
私の映画熱ってアップダウンが激しいので、まったく見ない時期が何年も続いたり、いきなりがつがつ観始めたりといろいろ。
洋画(主にハリウッド)は1920-1950くらいまでのもの、邦画は昭和40年代くらいまでのものに興味があるので、銀座の頃はリバイバルが掛かる映画館で「哀愁」(ヴィヴィアン・リー)や「ローマの休日」なんかを観たり。

歌舞伎に凝っていた頃も、映画は平行して観ていて変わったとこだとイタリア映画やマドンナ主演のもの、ジョン・ローンがお気に入りだったので、「ラストエンペラー」や「イヤーオフザドラゴン」はビデオだったけど「チャイナ・シャドー」を初めてスクリーンで観たときは感激しました。
今は、映画俳優と言うより実業家になってるみたいです。

マドンナのは「ディックトレイシー」だったかな。
ウォーレン・ビーティが観たかったのでマドンナやアルパチーノがあんな風に(好意的目線です、あくまでも)出てるとは思いませんでした。
「ドライビングミスデイジー」「ニューシネマパラダイス」も泣かされました。
「ニューシネマパラダイス」のラストシーンで有名なフイルムをつなぎ合わせて映されたキスシーン。
あの後まったくその場面だけではないんですが「KISS」というモノクロのキスシーンばかり集めたビデオが発売されました。


神田の古書街の映画書籍専門のお店に通ったのもこの頃。
古書でもも高かったな~写真集みたいなものだし、発行部数も限られてるんだろうし。
1930年代中心のハリウッドスキャンダルを集めたケネス・アンガーの「ハリウッドバビロンⅠⅡ」は発禁まで食らった絶版本(?)。
今でもたまに読み返したりする。

邦画は一時期1950年代の新東宝に嵌る。
現在、押しも押されぬ俳優女優が結構ここのB級映画でデビューしてたり、活躍してたり。

邦画初のオールヌード女優と言われた前田通子に関心があって彼女の記事をいろいろ探したりもしました。
(今は都内で小料理屋の女将になってます)
で、その伝説の映画「女真珠王の復讐」を借りました。
主演の彼女の恋人役が宇津井健・・・「渡鬼」のおかくらのご主人です。
悪役に丹波哲郎・・・やっぱりやるな~~新東宝。

サスペンスアクションになるんだろうけど、内容はかなりお粗末。
(昭和32年頃だしね)
前田通子が観たかったし、あらすじは知ってたので映画自体を観たいって言う気持ちもあったのだけど、彼女のファッションがまた、良いんですよ。スタイルがあの時代の女優にしてはすごくいいのでウエストをシェイプしたものや、肩をがーっと出したものもとにかく似合う。
モノクロなので色が解らないのが残念だけどおそらく原色を着てるんじゃないかと。

私の新東宝映画の指南書はこちら


戦前の女優さんは美人が前提。
でもお直しなんて出来ないから、もって生まれた美しさに本当に感嘆します。
歯並びが悪い女優がたまにいるのも、やっぱりそういった技術がまだないからなんでしょうね。

化粧もかなり厚いと思うのですが、眉はみんなカーブが同じ。流行だったのでしょうか?
細くで眉尾が長い。
自分でやってみたけど、ちょっと怖い。
反対にハリウッド系はちょっと難があってもコケティッシュって言葉で隠されてしまうんだけどそれも有りだし、大根でも美しければ人気が出る魔界。