平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

ソニー復活への大掃除

2009-02-01 04:03:24 | Weblog
 古代史のエフライム工房は、更新も疎かで、しかも原稿の半分を読めないように削除しています。しかし、アクセス数は昨年の二倍、一昨年の四倍と倍数でアップしています。これも、ブログの成果と、掲示板に書き込んでくれる読者のお陰だと思っています。応援ありがとうございます。

 それで、古代史CDの売り上げで少しだけ余裕が出来たので、懸念していたソニーの古いアンプTA-4650を買うことにしました。以前に『宝を棄てた日本企業』で書いたのですが、昔のソニーは革新的な技術で世界をリードしてきました。しかし、中亡の祖の出井・久夛良木(久多良木)と続いたロックフェラーの手先により、技術者は流出し、韓国のサムスンから液晶パネルを買うほどに堕落してしまいました。社長は白人になり、映像部門の副社長は今でも韓国人なのです。これでは、技術優先の日本精神を取り戻すことは出来ません。それで、ソニー精神を復活させるために、最も革新的だった1970年代のアンプを修理することにしたのです。

 僕が最初に買ったオーディオ機器は、ソニーのチューナーST-5150Dでした。FM放送を受信するチューナーだけでは音も出ないのですが、アンプやスピーカーを買うまで友人のところに置いたのです。1974年の夏にアルバイトをして、当時で49,800円の製品を4万円で買いました。今なら12~15万円の支出です。芸大寮に引っ越して節約し、それほどまでにして音楽を聴きたかったのです。アンプとスピーカーなどはローンで買いました。当時の芸大寮はソニーのコンポが置いてあったのですが、1世代古いし、どちらかというと音楽科のための設備でした。でも、オーディオを揃えたことで、僕の部屋はいつもお客さんの訪問が絶えませんでした。寮の朝ご飯で飲まれないミルクを使ったココアと共に、特に音楽の女子には好評だったのです。

 さて、今回のアンプですが、僕が揃えた世代の次の世代に相当します。世界初のV-FET素子をヤマハと競って導入していた時期で、メーカーの威信をかけた製品群となっていました。1976年当時で84,800円ですから、中級機とは言えど手に入るものではありません。高級機は30万円近くしたのです。それが今では5千円をオーバーする値段で手に入ります。30年も前の製品なので心配でしたが、修理の跡はありましたが動作に問題はありません。

 ところで、肝腎の音ですが、管球アンプに似ていると言われるV-FETらしく、繊細で美しい音です。しかし、コントロールアンプと呼ばれるプリ部とパワーアンプを切り離して聴いてみると、パワー部だけならば自作のアンプにかないません。僕が作った(組み立て途中で放置の)日立のMOS-FETアンプの方が安くて音がよいのです↓。

  自作アンプ

 これは、回路の問題もありますが、小信号用J-FETというデバイスが誕生する前の製品だったので仕方がありません。終段のV-FETを除くと、中身はほとんどトランジスターアンプなのですから…。石(トランジスターやFET)から見ると玉石混淆アンプなのです。

 しかし、手作りの良さ、こだわったデザインの良さ、回路を除くと本当にお金がかかった良い製品です。今のソニーは、というより日本のメーカーは、このような良心的な製品では成り立たなくなってしまったのです。それは、メーカーの責任というより、本当に価値のある物にお金をかけなくなった消費者の責任でもあります。無闇やたらに安さを求めるというのは悪なのです。スーパーのチラシが欲しくて新聞を購読しても、新聞代を回収することは出来ないのと同じく、本当にお金をかけるべき物を日本中で見失っているのです。

 今の日本の経済は、実態よりも風評による緊縮状態です。物作り日本を支える精神が崩壊し、中国や韓国の安い製品に蝕まれてきたのです。これでは次世代に物作りの伝統を伝えることは出来ません。ドケチ野郎は死んでしまえ。このような過激な言葉を発したくなるほど、日本は金をかけるべき物に出し惜しみする、愚か者集団に成り下がっているのです。テレ朝で放送される創価学会のドケチ番組『いきなり!黄金伝説』は、学会員に節約して上納しろと言うメッセージ番組なのです。意に反して、無人島でサバイバルする人気タレントが生まれましたが。

 幸い、古代史の読者は、余裕のない人でも無理に申し込んで下さいますし、余裕があるか、あるいは理立てをして数枚分を余分に送って下さる方も多いのです。僕の活動は、このような方々に支えられています。あらためて感謝する次第です。

 30年前のアンプは、タバコのヤニでパネルの背面のバネまで褐色に変色していました。つまみを取り外し、パネルを外して分解清掃。歯ブラシとマイペットとアルコールで丹念に洗浄。その甲斐あって、フロントパネルはピカピカになりました↓。

 

 内部清掃もしたいけど時間がないし、これでソニーが何とか立ち直ってくれないかなと淡い希望です。皆さんも、日立、松下、東芝、パイオニア、NEC、ビクター、ヤマハ、などの古い製品をピカピカに磨いてみてはいかがですか。このような些細なことで、日本は変わることが出来るのですから。

     エフライム工房 平御幸
コメント (7)
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