平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

皇帝の花嫁=小泉の腹芸

2009-02-21 01:33:33 | Weblog
 小泉元首相の麻生批判に、麻生総理のままで解散を望む民主党が動揺しています。支持率の下がった麻生総理の方が、新しく選任される総理よりも戦いやすいからです。しかし何故、今のタイミングで麻生批判がなされたのか?どうも額面通りではないようですね。

 小泉元首相の発言は訪ロ先のロシアでなされたものですが、氏はメドジェーエフ大統領による招待で、オペラの『皇帝の花嫁』を観劇してご機嫌だったそうです。『皇帝の花嫁』の作曲はリムスキー・コルサコフですが、彼の民族主義的な作品は『シェエラザード』に代表されるように、日本人にも親しまれています。しかし、今回のプログラムに選ばれたのは、単に日本人に親しまれているという理由からではなさそうです。

 15日の夕方に『皇帝の花嫁』を見終えた小泉元首相は、報道陣にイタリア語で「チャオ・バンビーノ」とメッセージを送ったそうです。意味は、「今晩は(さよなら)、子鹿(子供)ちゃん」。この時、すでにイタリアのローマでは、中川財務・金融相がG7の会見を終えていたのです。そう、小泉元首相には中川氏の失態が情報として入っていたのです。しかも、毒物の摂取も噂された昼食のワインですが、『皇帝の花嫁』のテーマは毒物による花嫁の死なのです。意味深ですね。

 このように、『皇帝の花嫁』にはローマでの筋書きが予告されていたのです。中川氏が体調を崩したのはロシア代表との会談中です。すると、中川氏に薬を盛ったのはロシアという線も浮かびますが、確かに中川氏は北方領土に対しては強硬派です。しかし、それだけの理由で、ロシアが中川降ろしに荷担するでしょうか?18日にはサハリン2の完成式典に麻生総理が出席予定なのです。変ですね。

 このように複雑なパズルですが、キーになるのはやはり16日夜のクリントン国務長官の来日です。G7を中心として、日程が全て前後しているのです。そして、パズルの決定的な鍵は、中曽根-クリントンの外相会談が行われた場所にあったのです。水間政憲氏の記事に詳しいのですが、飯島公館の会議室に飾ってあった日本画には、何と北海道のない日本列島が描かれていたのです。

 この日本画の作者は、僕がコメントなどで罵倒する平山郁夫という元芸大学長です。僕が大学一年の時の教授ですが、エーリッヒ・フロムというユダヤ系心理学者が「ネクロフィラス(死体愛好)」と呼ぶ、死臭を嗅いでいる鼻の表情をしたイヤな教授でした。僕は徹底して無視しましが、その甲斐あって弟子の下田義寛助教授が盗作問題で追放されました。デッサン力がないので、シルク・スクリーンという巨大プリントゴッコの技法に頼る無能でした。彼は、プリントゴッコの原画を有名写真家から盗作したのです。アメリカに逃げて、ほとぼりが冷めた今は愛知芸大の教授らしいですが。

 面白いことに、僕が蛇蝎のごとく嫌う平山郁夫の反日的な絵が飾ってある場所にヒラリーは迎えられたのです。外務省は、害務省と呼ばれるように、ヒラリーに対して数十兆円の資金提供を申し出ていたのかも知れません。しかし、麻生と中川のコンビは、G7でロックフェラーの重鎮に脅されながらもIMFへの拠出を提案します。米国債を預けて、それでIMFがドルを借りる事で、ドルが高くなり円安誘導できる良い方法です。塩漬けの米国債を活用し、新たな米国債の買い入れを最小にしようという魂胆に、害務省とヒラリーは肩透かしを食ったのです。2月24日に麻生総理が訪米する時の手土産が少なくて済むのです。

 しかし、このようにアメリカとロックフェラーに逆らったのでは危険です。折しも、CIAの手先とされる読売新聞が女性記者を中川氏に同行させ、逐一監視をしていたのですから尚更です。中川氏の父親も不審死を遂げていますから、殺されていてもおかしくはない状況だったのです。それでロシアが重要になるのです。

 ロシアは中川氏と取引をし、身の安全を保証すると共に、北方領土の強硬姿勢を時が来るまで封印して貰います。元々、ロシアが不利な状況なのはロシア側が知っています。しかし、今は双方に共通の敵が、アメリカのユダヤ人、ロックフェラー、CIA、国務省なのです。ロシア側は、元KGBのプーチンがアメリカの動きを把握していますから、中川・麻生に対してG7での陰謀も教えていたのです。だからこそ、会見のすぐ後でピンピンしてバチカン見物をする事が出来たのです。中川氏は失態を演じることで一命を救われ、しかも麻生叩きに奔走する読売の汚さをネットに流すことが出来たのです。

 この流れから、小泉元首相の麻生批判も、自分の影響力が小さくなっていることを承知で吹かしたラッパだったと分かります。アメリカの言いなりになっていたかのような小泉元首相ですが、実際は要求を呑みながらの反抗精神で、続く安倍総理へうまくバトンを渡しているのです。渡辺喜美(よしみ)元行政改革担当相や、竹中元金融担当相のようなCIAの手先とは違い、限られた状況の中ではよく舵取りをしていたと思います。福田総理も北京寄りでしたが、アメリカが渡辺喜美と約束した100兆円は反故(ほご)にしました。

 麻生総理と中川元財務・金融相は、IMFへの貢献によって日本の態度を明確にしました。仮に民主党政権となっても、韓国やアメリカが個別に資金を引き出そうとするのは難しくなったのです。ヒラリーが小沢に釘を刺したのは、国連(ロックフェラー)への資金提供と、韓国に求めた戦争準備です。韓国はアフガニスタンなんかに貢献しなくても良いから、北朝鮮の南下に備えろと言う意味です。アメリカに対する日本からの莫大な支援は、麻生・中川の仕掛けた大きな枠組みに縛られています。残るのは戦争を利用して供出させるだけなのです。まだまだ焦臭くなりそうですね。

   エフライム工房 平御幸
コメント (10)
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