平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

CDP-X5000の修理

2014-09-29 22:14:10 | アンプ製作と修理
 ソニーのCDプレーヤーは中古市場で人気がありますが、特にデザインにこだわって設計されたCDP-X5000は高価でなかなか手が出せません。今回は動作に不具合の出ているものを比較的安価に入手できたので、さっそく修理してみました。




交換前のスイッチ基板

 この機種は本体側のスイッチが駄目になることが多く、それでスイッチだけを売っている人もいるほどです。オリジナルと違うのは足が金メッキされていること。



 また、今回のものは蓋を閉じてしまうと動作しなくなる欠陥があり、それで誰も手を挙げなかったものと思われます。結論から言えば、こちらの不具合もスイッチの接点不良でした。




内部は電解コンデンサーも膨らんでいなくて良い状態

 不具合がスイッチ関係だけだったので、約1時間で修理は完了。動作させてみると問題ないし、アンプにつないで音出しをしてみたら、クラシック向きの品の良い滑らかで艶やかな表情。リモコンも純正だし、これはお買い得でした。


修理後の再生テスト中

 この修理したCDP-X5000は、仙台の試聴会にサブ機として使う予定ですが、その後は読者に回覧レンタルして、CDプレーヤーを買う時の参考にしてもらおうと思います。コンパクトなので便利です。

 ソニーの中古CDプレーヤーは、他のメーカー品に比べて二つの長所があります。一つは、CD規格の立ち上げメーカーなので、製品作りにプライドとこだわりがあり、使っているパーツが他社よりもワンランクからツーランク上となっています。

 二つ目の長所は、CD-Rに焼いたコピー品も無難に再生することです。同じような価格帯で人気のあったDENONやパイオニアは、CD-Rを読み込むことが出来ない場合があり、これが大きな欠点となっています。ただし、最近の製品では各メーカー製とも問題なく読み込めますので、1990年台~2000年台初期に限定した話です。

 ソニーのCDプレーヤーは音作りをしていないので、マニアには物足らなく思える場合があります。CDは高域限界が規格上20kHzですが、これを回路工夫で倍の40kHzまで伸ばしたのがパイオニアのレガートリンクコンバージョンという方式。ノイズを付け加えただけという評価もありますが、高域はソニーより良いとする人もいます。

 パイオニアの音の良い製品はメカが弱く、再生できなくなったジャンク品をソニーと合体させる方法もあります。ソニーでCDから読み込み、デジタル出力をパイオニアのデジタル入力につなぎ、パイオニアのDAコンバーターで再生するという方法です→デジタル入力搭載機。デジタル入力のあるDENONでも出来るので、メカが壊れてもすぐに捨てないで、背面の端子を確認する必要があります。ローコスト機や初期のCDプレーヤーはデジタル入力は付いていないのが普通です。

    エフライム工房 平御幸
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする