平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

速いセッターとは

2020-01-15 19:41:57 | バレーボール
セッターの出来一つで試合が決まることが多いバレーボール。しかし、セッターの重要さを理解している監督は少ないように思えます。なぜなら、僕から見て箸にも棒にも掛からないトンデモセッターを起用するシーンを何度も目にしてきたからです。例えば、現デンソー監督の鈴木選手起用とか (ーー;)

だから、これから展開するセッターのスピードというテーマも、大半の監督は理解できないのではないか。そんなふうに思っています (_ _;)

セッターのスピードとは、単にトスの高速化を意味するのではないことを誰でも漠然と理解していると思います。いくらセッターが相手のブロック対策に速いトスを繰り出しても、肝心のアタッカーがどん臭くて付いてこれなければ絵に描いた餅。例えば、竹下セッターの速いトスに合わなかった木村選手のように。

下北沢成徳高校のように、高いトスを上げてアタッカーが長い助走から打つという、化石時代の教え方がどん臭いアタッカー量産の理由。僕は下北沢がレベル低下の諸悪の根源と見ています。最近でも黒後選手が速いバレーに全く付いてこれないし (=o=;)

だから、速いバレーには、速く動けるアタッカーと、逆に速く動けるミドルブロッカーが不可欠となる。矛(アタッカー)と盾(ブロッカー)が必要だからです。

このような前提から、セッターの理想像が見えてきます。相手のブロックを外し、どん臭いアタッカー陣を騙し騙し乗せて、ゲームのリズムを作らねばならない。それこそ神の領域の目配りと気配りが必要とされ、負ければ全責任を追求される存在。

だから、僕はセッターは司令塔ではなくてコンダクター(指揮者)に近いと思っています。

優れたセッターは、Aクイックのときにボールが空中で止まって見える。トスが柔らかいからです。

優れたセッターは、ブロード攻撃のときにセンタープレーヤーの動きとシンクロするボールを上げる。センタープレーヤーから見るとボールが常に目の前にある錯覚に陥るのではないか。

優れたセッターは、めまぐるしく攻守が入れ替わるラリー中に、バックアタックのボールを虚空に浮かぶ月のようにふんわりと上げる。激流から一転する静の世界を創りだし、気が付けばボールが相手コートに突き刺さっている (@_@;)

優れたセッターは、アンテナからアンテナまで矢のような並行トスを繰り出す。だから、停止して見えるボールと矢のようなスピードとのダイナミックレンジが広く、傍から見ているとものすごくスピード差があるように見える。要は錯覚を利用できるのです。

攻撃陣のリズムを作り、ピンチにも平然として、凛として美しいプレーを見せる。誰とは言わないが体型からだらしなく、東レのセッターのように口を開けて死にかけの金魚のような、また大半の美しいと言えないセッターでは、偉大な指揮者のように場の空気を支配することは無理なのです。

リズムの良さ、テンポの良さ、体型や顔の表情を含めたカリスマ的な存在感。相手を翻弄して、自陣の攻撃陣を鼓舞するコンダクター。それができる数少ないセッターを僕は天才と呼んでいるのです。佐藤美弥や田原愛里のような (・∀・)


姫路のオーナー真鍋氏の近況
完全に病気です (;´Д`)

コメント (4)
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