「舞もばらもん凧ごたあ、どがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ」<朝ドラ「〇〇語録」の魅力・楽しみ>
NHK朝ドラ「舞い上がれ」の主人公「舞」、大阪の東大阪市の町工場の生まれ、引っ込み思案ですぐに熱を出すような女の子。両親は環境を変えることにし、母親の岩倉めぐみは、わけありの仲であった五島列島のおばあちゃん(めぐみの母)才津祥子にあえて連絡する。親が手をかけすぎと悟った五島列島の祥子おばちゃんは、わざわざついてきた母親めぐみを追い返し、祥子おばあちゃんと舞の2人っきりの生活に。もちろん仲良しの近所の男の子一太をはじめ、五島の島の人たちの支えを得ながら成長していく。
やっと朝ドラに「〇〇語録」が帰ってきた。舞い上がれの幼少時代の「〇〇語録」の〇〇に入るのは、おばあちゃん「祥子」である。いわゆる「祥子語録」である。朝ドラでは、人生の生きる上での支えとなるような言葉や人生訓・名言といえるようなものを登場人物のことばをかりて、訴えかけてきた。最近では、「なつぞら」の奥原なつの育った「柴田家」のおじいちゃん・泰樹、「スカーレット」では実在の主人公・川原喜美子、「おかえりモネ」では最良の伴侶「菅波幸太郎」、そして「カムカムエブリバディ」では武者言葉を話す「伴虚無蔵」さんのことばである。私は朝ドラの一つの魅力は、ここにあるような気がする。
失敗を恐れて臆病な舞に対し、おばあちゃんの祥子は何事も自分でやらせようと試みる。舞はまた熱を出し、何をやってもうまくいかないと落ち込んでいると、祥子は叱ることなく、次のようにアドバイス。そして自分の手伝いをしてみないかと誘う。祥子の子(=舞の母親・めぐみ)とうまくいかなかった苦い経験やその後の長い経験があるからこそ、こんな良いアドバイスが可能なのかとも思う。
「失敗は悪いことではない。できんことは、次、できるようになればよか。そっでな、できんなら、できるこつば探せばよかとぞ」
祥子は手伝いをしてくれた礼をいうが、舞は失敗したことを悔やむ。しかし、祥子の次のことばで前をむくことができた。
「ビワ取りも瓶詰めも最後はちゃんとでくっことなったやろ。失敗は悪いことじゃなか。舞は自分で手伝いばすると決めて、最後までできたやろ。すごかことぞ」
祥子は舞が熱も出ず過ごすころを見計らって、大阪に返すことを決心。その舞と過ごす最後の夜、祥子のことば。舞が返したのは「ばんば、今までありがとう」だった。劇中に出てくる2mの巨大なばらもん凧・一太から舞一人で揚げるよう勧められ、皆の助けもあって空高く揚がったのである。(一太の凧を壊したので一度は断ったが、自分の気持ちに素直に巨大凧を揚げたいと言えた舞)
「舞、ばらもん凧(だこ)あげたときのこと覚えとっか? 舞もばらもん凧ごたあ、どがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ」
祥子おばちゃんの方言まじりの「人生に対する処し方の極意」(「おばあちゃんの教育論」と呼ぶべきか)が詰まっているようだ。
あさイチでも、朝ドラ受けが復活したという。舞の今後の成長が楽しみである。
※「ちむどんどん」では、このような名言があまり見受けられなかったのが残念である。
NHK朝ドラ「舞い上がれ」の主人公「舞」、大阪の東大阪市の町工場の生まれ、引っ込み思案ですぐに熱を出すような女の子。両親は環境を変えることにし、母親の岩倉めぐみは、わけありの仲であった五島列島のおばあちゃん(めぐみの母)才津祥子にあえて連絡する。親が手をかけすぎと悟った五島列島の祥子おばちゃんは、わざわざついてきた母親めぐみを追い返し、祥子おばあちゃんと舞の2人っきりの生活に。もちろん仲良しの近所の男の子一太をはじめ、五島の島の人たちの支えを得ながら成長していく。
やっと朝ドラに「〇〇語録」が帰ってきた。舞い上がれの幼少時代の「〇〇語録」の〇〇に入るのは、おばあちゃん「祥子」である。いわゆる「祥子語録」である。朝ドラでは、人生の生きる上での支えとなるような言葉や人生訓・名言といえるようなものを登場人物のことばをかりて、訴えかけてきた。最近では、「なつぞら」の奥原なつの育った「柴田家」のおじいちゃん・泰樹、「スカーレット」では実在の主人公・川原喜美子、「おかえりモネ」では最良の伴侶「菅波幸太郎」、そして「カムカムエブリバディ」では武者言葉を話す「伴虚無蔵」さんのことばである。私は朝ドラの一つの魅力は、ここにあるような気がする。
失敗を恐れて臆病な舞に対し、おばあちゃんの祥子は何事も自分でやらせようと試みる。舞はまた熱を出し、何をやってもうまくいかないと落ち込んでいると、祥子は叱ることなく、次のようにアドバイス。そして自分の手伝いをしてみないかと誘う。祥子の子(=舞の母親・めぐみ)とうまくいかなかった苦い経験やその後の長い経験があるからこそ、こんな良いアドバイスが可能なのかとも思う。
「失敗は悪いことではない。できんことは、次、できるようになればよか。そっでな、できんなら、できるこつば探せばよかとぞ」
祥子は手伝いをしてくれた礼をいうが、舞は失敗したことを悔やむ。しかし、祥子の次のことばで前をむくことができた。
「ビワ取りも瓶詰めも最後はちゃんとでくっことなったやろ。失敗は悪いことじゃなか。舞は自分で手伝いばすると決めて、最後までできたやろ。すごかことぞ」
祥子は舞が熱も出ず過ごすころを見計らって、大阪に返すことを決心。その舞と過ごす最後の夜、祥子のことば。舞が返したのは「ばんば、今までありがとう」だった。劇中に出てくる2mの巨大なばらもん凧・一太から舞一人で揚げるよう勧められ、皆の助けもあって空高く揚がったのである。(一太の凧を壊したので一度は断ったが、自分の気持ちに素直に巨大凧を揚げたいと言えた舞)
「舞、ばらもん凧(だこ)あげたときのこと覚えとっか? 舞もばらもん凧ごたあ、どがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ」
祥子おばちゃんの方言まじりの「人生に対する処し方の極意」(「おばあちゃんの教育論」と呼ぶべきか)が詰まっているようだ。
あさイチでも、朝ドラ受けが復活したという。舞の今後の成長が楽しみである。
※「ちむどんどん」では、このような名言があまり見受けられなかったのが残念である。
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