松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

気を引き締めて

2009-03-05 20:07:27 | 和弓と櫨
弓道場には道場に通っている人の木製の名札が掲げてあります。どの人が何段なのかは一目瞭然です。

いきなり初段で登場する人もいますが、私は地道に一級からスタートして、順に初段、弐段と名札の位置を変えてもらいました。そうですねぇ。ドラクエレベルで言えば、やっとホイミとギラを使える仲間が増えて3人ぐらいになったあたりかな?(なんや、それ…)とにかく下から上がっていくのを実感するのは、実生活ではないので嬉しいです。

一人で名札板を見上げてニヤニヤしていると、四段のHさんが見透かしたようにいいました。
「弐段に上がって嬉しいやろ?」
「はい。」と私。
「トントン拍子に上がっちゃったね。」
「はぁ。今のところは。」
「以前、トントン拍子に参段に上がった人がいてね。」
「……。」
「その人、鼻が高くなっちゃってさぁ。あれはいやだね。人の言う事、聞かなくなっちゃうんだよ。偉そうに人の射を後ろから見て、なんだかんだと言い始めてさ。すぐそばに六段の先生もいるってのに、遠慮がなくなっちゃって。やっぱ、苦労知らずに上がると天狗になるんだろうね。いやだねぇ…。」
「………。」

まさしくクギを刺された感じ。それまでのふんわかイイ気分が吹っ飛んでしまいました。

実をいうと、習い始めた最初の頃、先生が他の方に指導しているのを聞いても、さっぱりワケが分かりませんでした。ところが最近は先生の指摘部分が少しだけ見分けられるようになってきたんです。これは驚きです。今まで霞がかかって見えなかった部分が見えてきたような感覚です。

おかげで他の人への指導を聞きながら、心の中で『なるほど~』と頷くわけですが、もちろんそれについて口には出しません。しかし心の中では溜め込んでるんです。溜め込んでる以上、はき出したくなります。もしそれを素直に口に出してしまうと、上記の通り『たかだか弐段参段が生意気にも…』となるんだろーなー。

私は思っていることをついつい口に出しては失敗するパターンが多いので、これは気をつけろという警告かもしれません。

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