松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨の勉強会と吉井の「こもれ灯のお雛様」

2009-03-07 22:12:05 | 復活奮闘日記
今日は筑後市役所ヨコの「サンコア」で「櫨の勉強会」がありました。

3月はいろんな行事が重なって忙しいせいか、当初の予定より出席者が少なくて残念でしたが、いざ始まってみると3時間があっというま。櫨に関する問題は、実際山積みでいろんな問題点が出されました。

櫨を使った町づくりで、いち早く活動している「八女・本町筋を愛する会」の今里さんも来られて、当初は矢部川沿いに櫨を植える予定が高速道路の法面に植えることになった経緯などを説明していただきました。こうした情報は各地の団体が櫨の植樹活動を行う上で、大変参考になるものです。貴重な話だったのでいずれまた詳しくお話をしていただけたらと思いました。

今回は驚いたことにスペシャルゲストが二人もいました。筑後出身で東京在住のRocoさんと都城の弓職人南崎さんが来られたのです。こんなにこじんまりとした勉強会にきて頂けるなんてありがたいことです。

Rocoさんは東京でキャンドル作りをされていて、最終的に和ろうそくに行き着いて当ブログに来られたとのことでした。まるで幸せの青い鳥のように、キャンドル道の果ては日本人が持っていた和ろうそくだったのですね。

都城の南崎さんは、やはり櫨が年々少なくなっている状況を懸念していました。私も心配です。櫨は側木に使われるため7尺三寸(約221cm)を上回る3mほどの長さが必要です。しかし、なんと最近は握り皮部分が隠れるので、そこで木を接着している弓も出てきたそうです。そうするとやや長さが短くても使えるというわけです。弓を実際に引いた感じが気になりましたがが、変わらないとのことでした。この櫨不足の今、いずれこういう握り皮での接着弓が主流になるかもしれないな、と思いました。

勉強会は無事に終わり、私は筑後吉井のおひなさまめぐりのイベント(画像上)へ。

林肥料店では、明治時代のおきあげや、大正時代の箱雛が飾られていました。こちらでも櫨の話をしましたが、肝心の商品PRをすっかり忘れてしまいました。しかし帰りがけに手に取られて、そのまま買っていかれる方の方が多かったです。櫨明かりを灯して、オカリナ演奏を聴きながら和ろうそくを見る。素敵なイベントですよね。

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