松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

秋月の硝子工房へ

2009-04-11 20:38:38 | 復活奮闘日記
今日はポカポカ陽気なので、ドライブがてら秋月にある太田潤さんの手吹き硝子工房を訪れてみました。

こちらでは廃瓶を再生したガラス容器を作っているとのことで、廃瓶の持つ色によって珍しい色合いのガラスを使うこともあるそうです。


どこか懐かしい雰囲気があり、素朴で手作り独特の温かみを持ったガラスです。


工場で作られるガラス容器の場合は、形は均一できれいですが、それだけにちょっと冷たい印象があります。ところが手作りになると急に生き生きとしてくるのはなぜでしょうね。一つ一つを見ても、それぞれちょっとずつ大きさや形が微妙に変化しています。


手作り感のあるガラスは、手びねりで作る陶芸と通じるものがありますね。光が反射する様子が美しくて、ついじっと見とれてしまいました。

太田潤手吹き硝子工房
朝倉市秋月野鳥168


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キャンドルと香り

2009-04-10 23:41:31 | 復活奮闘日記
先月、吉井の和ツァーの時、初めて手作りキャンドル教室で「香り」を櫨キャンドルにつけてみました。それまで私は自然のままの櫨の匂いでいいんじゃないかと思っていたので、あまり香りには熱心ではありませんでした。そこで「香り」をつけたい希望者にだけ精油を入れようと、希望を聞いてみると全員が希望したのにはちょっとびっくりしました。

おまけにスポイドでラベンダーの精油を櫨キャンドルに入れていくと、香りが広がって、皆さんの反応がぐっと良くなったのです。いい香りねぇと口々に言うのが聞こえ、雰囲気もより一層和やかなものとなりました。

これが香りの効果か。

人々が快適になるのには匂いも重要なんですね。確かに、いやな匂いを嗅ぐと気分が悪くなるし、逆に良い香りを嗅ぐと快適になります。アロマキャンドルの人気のある理由がわかるような気がしました。

ただし、キャンドルを作った時はかなり香るんですが、キャンドルに火を灯して香りが広がるかというと、あまり広がりません。消臭効果があるからです。むしろ火を吹き消して溶けた蝋が残っていると、固まるまでの時間に香りが広がります。櫨のろうそくをつけて香りを広がらせるのは難しいようです。やはり香りは線香の役目なんでしょうか。

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ちょっとずつ改良

2009-04-10 01:53:24 | 和弓と櫨
最近、弓の上手い人はどうやって引いてるんだろうかと気になってきました。
私は4本に2本中れば、割と調子いいなあって思ってたんですが、上手な人は皆中でも当たり前って顔をしてるんですよ。

先日、射会で私と同じ頃にスタートした子が四ッ矢皆中を出してるのを見て、私も夢でもいいから皆中という経験をしてみたいなという気になってきました。

よく考えたら、今まで漠然と弓を引いていたような気がします。…っていうかノンビリしすぎっていうか。もっと貪欲に射形を改造して皆中を出しても不思議じゃないような射を身につける…とか?

何かコツがあるはずだわよ。

そんなわけで射会の後で、ホーム弓道場のコワモテKさんに見て貰って、いろいろと指摘してもらいました。そうすると手の内も悪くて、引き尺も足りなくて、会に入った時の肩も入ってませんでした。少なくとも三つの問題点が見えて来たわけです。それ以来、弓を引く度に改善しようとしてますが、そう簡単にはいきません。いろいろとアチコチを考えているうちに、手首を弦で打ってしまいました。アイタタタ。結構痛いです。

今までのやり方でそのまま引いていけば、自分でもやりやすいってわかってるんですが、一度覚えたものを変えるってのは今まで築いてきた壁を壊さなくちゃいけないような感じで、なんとなく抵抗感があるものです。

体配では、弦調べ・ノ調べの時に、雑にただ的を見るんじゃないくて、きちんと視線を流していくようにとT先生からも指摘を受けて、これってもう何回も言われてることなのにって、自分にうんざりしてしまいました。

素直に教えて貰ったものをそのまま受け止めて、きちんと引けていたら…私も射法訓の通りに金体白色・西半月の位になれるかな…?いや、どうもその道ははるかに遠そうです。

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山口・わっか屋

2009-04-08 22:03:34 | 復活奮闘日記
山口に行った時、花柳寿寛福さんに連れて行ってもらったお店「わっか屋」さんをご紹介します。
昨年オープンしたばかりのお店だそうで、昔の街道のような細い通りにありました。


店内は有機野菜や米などの自然派食品やオーガニック食品、天然酵母パンや雑貨など。精油やアレッポの石鹸もあったりして、眺めるだけでも面白いものがいろいろありました。最近はふんどしを作る教室も行われていたそうです。


マイ箸のコーナー。


みつろうキャンドル。日本の蜜蜂によるミツロウの量り売りもありました。正徳芯を使ってこの蜜蝋でキャンドルを作ったらどういう燃焼をしてくれるでしょう?興味がわいたので、少しだけいただきました。近々この結果を公開しますね。

~人と地球が喜ぶ暮らし~「わっか屋」の場所はこちらです。


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山口の鉄人さん

2009-04-07 22:25:12 | 復活奮闘日記
実は山口にも「鉄人」がいます。

先日、山口・瑠璃光寺で行われた創作舞踊「家紋」では、山口の鉄人ことハセガワタカシさんの鉄の燭台が使われていました。


男紋と女紋が入っています。なんとハセガワさんが花柳寿寛さんに「家紋を入れましょうか?」と提案して実現したことから創作舞踊「家紋」へとアイディアが広がっていったのだとか。発想の展開というのは面白いもんですね。

ハセガワさんはユニークな燭台を作っていました。上の画像は発想モトは「ウニ」なんですって。言われてみれば、なるほどウニねぇって感じ。壁にかけられるのも面白い着眼点です。
ハセガワさん「和ろうそくを灯してない時も、なんかオブジェっぽく壁に飾れないかと思って。」

和ろうそくが小さくなっていくにつれて、影がどんどん変化していきます。計算して作ったのかというと
ハセガワさん「…あ、いや、できた後で気づいたんですけどね。」


カメラを持ってなかったので携帯で撮った写真。ぶれてるなぁ。でも斬新なデザインの燭台がありましたよ。

昔ながらの和ろうそくをモダンな鉄の燭台に置くと、新しい感覚の伝統美が表れてきます。なんつーか、クラッシック音楽をロックで聴くというか、ロックをバイオリン演奏で聴くっつーか、ともかく不思議な面白さです。

ハセガワさんの作品に正徳芯和ろうそくも合いそうな感じ。近くお目見えできそうですよ!

ハセガワタカシさんのサイトはこちらです。

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弐段の認許状

2009-04-06 22:23:55 | 和弓と櫨
三月二日の女子臨時審査で取得した弐段の認許状が届きました。壱級から順序よく階段を上がっていってる感じですが、きっと順調なのも弐段までかな?同じように弓を引いていても、参段、四段、五段と上に上がるにつれて関門は厳しくなるし、審査を受けた方の話を聞いてみると、実に細かい部分まで見られていることに驚きました。

先日、F先生から錬士の審査の話を聞いていた時のことです。

F先生「180名以上が受けたのに、二次に合格したのは四人なのよ。」
私「へぇ。今回は審査が厳しかったんでしょうね。」
F先生「…というより、みんながヘタだったんじゃない?」
私「…みんなが?」
F先生「そう。みんながヘタな射だったからよ。(キッパリ!)」

錬士という称号審査を受ける方は、ある程度の年数を引いてきたベテランばかりです。私にはとてもヘタな射のせいとか思えないんですが、より厳しい視点から見れば、いろいろと問題点が見えてくるんでしょうね。

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松崎桜まつり最終日

2009-04-05 22:39:18 | 復活奮闘日記
今日は小郡市松崎での「鶴の陶器展」最終日。
鶴の子饅頭も初お目見えしました。



黒糖を使った美味しい饅頭です。桜の馬場で販売したら、短い時間にかなり売れてました。今度から旅籠鶴小屋の名物お土産になりそうです。

今年は松崎出身である野田宇太郎の生誕100周年にちなんで、秋にはいろんなイベントも企画中とのことで、とても楽しみです。

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宝珠山で観桜射会

2009-04-04 22:23:22 | 和弓と櫨
今日は宝珠山で観桜射会でした。ごらんの通り桜の木が道場の矢道を包み込むように枝を広げています。以前は両側に桜の木があったそうですが、倒れてしまったので植え直したとのことです。

残念ながら一日中雨が降っていましたが、雨でもふんわりとした桜色の木を見上げると、ほっとするくらいだから、もし晴れてたら花吹雪が舞って素晴らしい情景だったでしょうね。


今回の射会は人数限定。明日が四段までの審査ということもあって、参加者は高段者がほとんど。いわゆる通好みの風流な射会って感じでした。

四ッ矢二立と余興の桜の花的が終わったのがちょうど12時。人数が少ないとあっというまでした。ちなみに私の成績は8射3中。いつもは2中止まりが多いので悪くはないんだけど…、なんかぱっとしない~。花的も全然中らなかったし。ただ、参加賞だけは期待通り、たけのこやら、分葱やら大根やらいろいろいただいたのでオトク感満載です。


これはまだ準備中の鍋。お手製コンロで大鍋が活躍中です。弓を引いた後、みんなで宴会の楽しいひとときがあったのでした。
宝珠山は男性ばかりの弓道部員ですが、蛍の射会といい、大きな大会では味わえない手作り感があって心温かくなるおもてなしをしてくれます。

私はたまたま今回は審査を受けないから参加できたものの、来年からはきっと審査に追われて、しばらく参加できないでしょう。今回は本当に貴重な射会でした。

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鶴の陶器展が始まりました

2009-04-03 22:25:12 | 復活奮闘日記
小郡市松崎の鶴小屋さんで「鶴の陶器展」が始まりました。

私も昨年同様、櫨関連商品を展示販売しています。昨年秋からまた取り扱い商品が増えたので、いつものスペースがすっかりいっぱいになってしまいました。


出入り口はここです。
三日間、開催されていますが、私は日曜のみ丸一日いる予定です。ぜひいらしてくださいね!

ちなみに明日は宝珠山で桜を見ながら観桜射会。風雅に的に中てられるとカッコいいんですけどね…。

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「家紋」を朗読で

2009-04-03 07:48:15 | 復活奮闘日記
松本清張の「家紋」CDを聴きました。市原悦子朗読です。

山口市・瑠璃光寺で花柳寿寛さんによる創作舞踊「家紋」を見て以来、どうにも内容が気になって仕方がありませんでした。気になったストーリーはどういうものかというと…。

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北陸の農村である雪の夜、本家の「家紋」入りの提灯を持った男が、夫婦を一人ずつ呼び出した。翌日、夫婦は惨殺死体となって発見された。それから十八年後、親戚にもらわれていた遺児が、ふとした連想から幼い頃のおぼろげな記憶を紡ぎ合わせていく…。
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寿寛さんの舞台では、暗闇にぼぉっと提灯だけが灯り、なんとも怖くて印象的なシーンが演じられました。このCDでも市原悦子の朗読が怖いのなんのって。小説では細部まで情景が描写されているのでどんどん頭の中で具体的に映像として浮かび上がってきます。なぜ古い寺を舞台にしたのか?という理由も、この話の内容を知ることによって大きく頷かされました。暗闇とは単に夜の暗闇ではなく、人の心の暗闇を描いた作品だったんですね。

ちなみに話の中で「博多にわかの面をかたどったせんべいを作る下請け会社の…」とか、「高速道路からも外れた長方形の面積をした素麺で有名な佐賀県の町」とか、固有名詞は出なくても地元の人ならすぐにああ、あそこだなとわかる表現がでてきます。

今年は松本清張生誕100年。花柳寿寛さんの舞踊「家紋」も、今年中にぜひもう一度どこかで見たいものです。

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小郡市松崎で鶴の陶器展

2009-04-01 21:53:22 | 復活奮闘日記
3日から5日まで、小郡市松崎では桜祭りが開催されます。旅籠鶴小屋では鶴の陶器展が行われるのに合わせて、当委員会も展示販売する予定です。



鶴というのは縁起のいい鳥として花鳥風月の代表的なモチーフになってきました。でも最近は鶴とか亀とか、古くさいイメージがあるのかな?亀はミドリガメとか今でもペットとかで少しは馴染みがあるけれど、さすがに鶴をペットにしてる人はいないようだし、昔話とか動物園でしか見かけないと、だんだん馴染みが薄くなっていくのかもしれません。

ところで皆さんもご存じの「夕鶴」という美しい戯曲があります。これは劇作家・木下順二が伝説的な女優・山本安英のために書いた作品だそうで、1986年まで37年間、おつう役の公演回数は1000回をはるかに上回るというメガヒット作品でした。木下氏は山本氏存命中はプロへの上演許可を出さなかったと言われています。

このテの話どこかで…?と思ったら、そう!山本氏はあの有名な少女漫画「ガラスの仮面」の登場人物・月影千草のモデルだったんですね。いや~、もちろん「ガラスの仮面」は知ってましたが、本家本元の「夕鶴」のエピソードは知りませんでした。(私の知識のほとんどはマンガかも。)

ともかく鶴ってのはカワイイ鳥というよりも、とても優雅で大人っぽくて女性的なイメージを書き立てますね。古典的な青い色を配した鶴の陶器には日本の古い情景を思い浮かべる方も多いでしょう。

期間中は特製「鶴の子饅頭」もお目見えするそうですから、お楽しみに!

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