25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

イスラム国による人質事件2

2015年01月22日 | 社会・経済・政治
 今日は名古屋にいく用があって、77歳の男性と2時間ほど一緒にいた。その中で、昨日のブログで僕が述べた人質テロ事件についての意見を述べた。彼は無口人だ。彼は、「お前の言っていることは正しい。命をかけて行っているんだろう。自己責任とうこともあるだろう。しかし、身代金が1000万円とか2000万円だったら払ってもよい」と言った。そんな話をして、テレビのニュースを見ていたら、後藤さんに関しては「誘拐保険」に入っていたことがわかった。
 政府の菅官房長官は会見ではにがりきった顔をしている。テレビは一切「殺されてもしかたがない」とは言わない。

 保険でいくらでるのかわからないが、それが死ということの代償なのか、身代金の代償に当てられるのかまではコメンテーターも言っていなかった。仮に身代金保険ならば、1億円の保険がおりてくるから日本政府は1億円の身代金を払い、後に保険で1億円返してもらえばよい。死の保険であるならば、残念だが、国民の税金を使うわけにはいかないと思う。

 政府はシリアやイラクへの渡航を自粛するよう呼びかけていた。危険地域だからである。
 日本人を誘拐すれば金になると世界に伝われば、僕らは仕事で海外に行きにくくなる。それが今一番の杞憂だ。後藤という人がどんな正義感をもっていようとも、正義をするときは半分「悪」もしていると思うことだ。そんなことは鎌倉時代の親鸞が言っている。テレビは後藤という人の正義のことばかり言っている。これには辟易する。

 後藤さんが「自分の責任です」と言っていることもテレビは伝えている。そしてテレビに出る人はタブーかのように、「放っておいたらよい」と言う人はいない。僕も無事は願うが、それは後藤さんが自らイスラム国の人を説得することだと思う。