25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

Simpatico

2015年04月30日 | 音楽
 渡辺貞夫の「Come Today」をずっと探していた。ブックオフにいってもないし、タワーレコードに行ってもなかった。「アマゾン」にあるじゃないか、と言われたらそれまでだが、見つけるのが楽しいのだ。店で買い物をするというのは一種の快感でもある。
 渡辺貞夫はすでに81歳である。ところがますますサックス奏者としては腕が上がっていると本人が言っていた。「Come Today」の中に「Simpatico」という曲がある。僕はこういうポルトガル系のというかブラジル系の哀愁漂うサウダーデの思いが好きなのだ。うっとりとしてしまう。こころがとろけるようになってしまう。
 名古屋の近鉄ビルに入っているタワーレコードにはなくて、大阪の難波の店でもなかった。すると、名古屋栄のブックオフにあったのだ。一昨日はカサゴの穴場を発見したのに続いて、今日はこのアルバムを発見し、大喜びだったのだ。
 いいことなんて、長くは続かないよ、と思っていながら、こう続くとやはり嬉しい。
 娘たちは東京に帰った。
 また静かな生活に戻った。
 はて、どうしたものか、と一瞬、楽しさとは何か、と考えてしまう。娘たちといると楽しい。音楽を聴いているのも、本を読むのも楽しい。
 人それぞれに楽しみ方があるだろう。楽しいことは短い。苦しいことは長い。
 今度は何が起きるやら、脇を締めて、慎重にと思うのだが。