1025 “AYO! INDONASIA BISA“シーゲームという東南アジアスポーツ大会がインドネシアのパレンバンをメイン会場に26日から開催される。その、スローガンです。どういうわけかボロブドゥールの前で太陽光から取った火を聖火として。現代西へ向かってリレー中です。ジャカルタは今日辺り通り過ぎたと思う。ジャカルタでも各種の競技をする。カラワンではエイトやカヤックなどのボートレース会場を建設中です。
毎年、持ち回りで行われる。十何カ国が参加している。アジア大会なら、中国、韓国、日本とで90%以上の金メダルを取ってしまうので、その三国や中東の国を除外して内々で、金メダルを争いましょう、という大会です。だから、レベルは低い。スピード感がないし、躍動感も無い。プロモーションに出てくるインドネシアでは一流の選手たちの映像が盛んに流され、彼らが、成功させようなどと言っている。しかし、その一流選手の動きが今一躍動感に欠ける。インドネシア人はそれで、頑張ろうと思うのでしょうね。
施設の建設状況についても報道がある。感覚として、平均70%完成と言っているようです。工事中の作業者へのインタビューでは、資材の入荷か遅れていて、それも、いつ入るのかしらされていないから、完成が間に合うかどうかは答えられない、と答えている。残り日数が20日しかない。20日残して70%完成、残り30%をやってしまうのでしょうから、同じ速度でやっているとしたら、工事を始めたのは、75日前という計算になる。そんな馬鹿な。
選手の強化もどこでどうしているのか外国人の私には見えてこない。フェンシング、体操、新体操、セパタクロー、選手が居るのでしょうか、練習する施設があるのでしょうか。そんなコーチが指導しているのでしょうか。地元有利のはずの会場での練習も会場が完成していなければ、できない。カラワンのボート会場も工事中でボートの選手はここで練習していない。
外国からの選手の宿泊施設、パレンバンはムシ川に豪華客船を碇泊させて選手村のように使うらしいが、地上の選手村は無いようです。現有のホテルを使うらしい。
とにかく、日本ならあり得ない、のんびりさで、いい加減さである。結局、完成しないまま、開催されるのだと思う。とてもじゃないがアジア大会への立候補は無理だし、オリンピックなどと言ったらとんでもない話になる。
例の国外逃亡までして捕まった、スオーツ省のナザルディン被告の裁判が続けられている。今日、インタビューに答えていて、予算の内の18M(日本円で約17億円)をどことどこの三か所に渡した、と言っていた。その一つに現大統領SBYの民主党に1M渡したと云っていた。学生の反SBY運動に拍車がかかるでしょう。シーゲーム開催中に大規模な妨害デモや爆弾事件が起きる可能性もある。
問題だらけのシーゲームだが、時間が経過すれば、開催され、終了するのでしょう。
インドネシアの棚田は至る所にある。見渡す限りの平野に水平線まで田圃という場所もあるが、多くの田圃は、ほとんど山の中に在り、全てが棚田です。日本の棚田など100分の1の規模も無い。それが、観光の対象や保存の対象になっているのだから面白い。
私が一番規模が大きいと思うインドネシアの棚田は、意外にジャカルタから近い場所で、ガルットとタシクマラヤを結ぶ道路の両脇、特に北側、カンプンナガ(伝統的家屋の集落、今も電気やLPGを使わない)がこの辺りにある。道路はVの字の谷に沿って南側を通る、Vの字の深さは200m以上あると思う、インドネシアには珍しく清流が流れている、その両脇から天に向かって棚田がある、5km以上は続くと思う。バリの棚田なども外国に紹介されていて名所になっているところもあるが、規模的にそれらの10倍以上の幅と高さがと思う。
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