エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

海の黄昏

2010年02月12日 | 旅行
黄昏である。





              海の黄昏


            海に金色の黄昏(こうこん)が迫る
            人々は畏怖(いふ)する
            畏(おそ)れは
            美しい進歩の道標(みちしるべ)である

            巨大な恐怖が
            邪(よこし)まな海底に引きずり込まれた

            人が野望に満ちたとき
            海は金色に染まる
            人魚に横恋慕する
            ああ
            ジークフリートよ
            汝
            ジークフリートよ

            人魚の豊かな胸に
            人は連想する
            母なる海のうねりと奥深さの
            その調和の妙に

            黄昏は漆黒の闇の序曲であって
            その金色のステージは
            眼を凝らす人だけに
            闇の色を知らしめる
            闇の色は
            人に見えない神の色であるのか
            ジークフリートよ
            人魚よ
            豊胸の女神よ
            あまねくひろく
            黄昏を知らしめ給え





この日の夜、朱色の花の上に月がかかった。
黄昏に吠える!



あと数日で満月になろう。
ぼくの心はしかし乱れなかった。




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グアムのカマキリ

2010年02月12日 | 旅行
抜けるような快晴のグアムである。



朱色である。
この空の下で、COKEを飲んでいた。

テーブルに小さな生き物が蠢(うごめ)いている。



まるでイグアナのような姿で歩いていたのである。
そして彼は、ぼくのCOKEのキャップに登ってきた。



面白い奴である。
子どもなのであろうか?
それともこれで大人の種なのだろうか?

彼は元気一杯でテーブルを離れて行った。

ちなみに、ここのホット・ドッグは美味いのである。



町中で小さな命の炎を発見することは楽しい。



この日、プール・サイドにある「人魚」が海に還る様な錯覚を覚えたのであった。
人魚は髪を梳(と)いている。

髪を結び、もうすぐ海にダイブしようとする準備なのである。
美しい人魚である。
人魚のモニュメントにだって命が吹き込まれる。

生きとし生けるもの、森羅万象・・・。
命は尊とい。

例え、それがどんな小さな生き物であっても、である。





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